パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット (Person of Interest、アメリカCBS) http://www.ntv.co.jp/personofinterest/?n_sclbtn=t

Feb. 9, 2012
第14話 弟 Wolf and Cub

脚本／Nic Van Zeebroeck、Michael Sopczynski
監督／Chris Fisher
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911に電話。兄ちゃんが撃たれたというもの。
リースはハッカーによってフィンチのオフィスのシステムが冒
された為、慎重に室内を捜索しながら再びシステムの再起動の
為の準備をする。フィンチはリースには別の仕事があるとして
ダレン・マグレディ(14歳)の数字をマシンがはじき出した事を
告げる。マシンがオフラインなのに数字だけはなぜ出てくる
のかと問うが、侵入されたのはワークステーション自体で
マシン自体は無事なのだという。

リースはダレンの自宅住所に行くと、既に刑事たちが捜査した
形跡が有る事を示す立ち入り禁止の規制線のテープが張られて
いた。室内を覗くと、黒澤明の映画"七人の侍"のポスターが
張られていた。リースはマシンの予測が遅いのではないか
として、既に殺人事件が起きている事を示すが、亡くなったの
はダレンの兄・トラビスで、未だにダレンは対象者だという。
管理人が部屋にやってくるとリースは自分を刑事だと偽り事情
を聞く。ダレンは刑事が連れて行ったという。事件が起きたのは
先週の金曜日の事だという。

リースは突然カーターの警察車両の後部座席に乗り込む。
カーターはあなたに手錠をかけてその席に座らせるのをずっと
夢に見ていた事を告げる中、ファイルをリースに渡す。トラビス
の死の調査に関するファイルで、彼は至近距離から二発撃たれ
現場からは黒人が三人逃げているという。帰宅した弟のダレン
が兄が殺されているのを見つけて救急車を呼んだとのこと。
父親は不明で母親は三年前に腎不全で他界しているという。
ダレンは警察が連れて行ったが、児童保護客が引き取りに来る
までの間に逃走してしまったとのこと。カーターはリースに対して
改めてあなたたちが追う対象はどう選んでいるのか?と問うが
リースは微笑むだけで答えなかった。カーターはこの後、担当した
所轄の刑事に話を聞いてみるという。
しかし担当の刑事はなぜ殺人課がブルックリンの地味な捜査に
関わるのかとしてカーターの行動を不審に感じる。
当日トラビスが勤めているモンティーズダイナーで遅番で働いて
いたが、ウェイトレスの女性リサが三人組の男性によって
絡まれているのをトラビスが助けたのだという。店を追い出された
三人組が家まで尾行して殺害したのではないかというもの。
あの辺りではギャングが多いので犯人を見ても証言する人は
居ないという。三人組は殺害現場からダイナーの帽子を盗んでいっ
たとの事だった。
そのことを聞いたリースはダレンが容疑者の顔を見ているので
あれば次に狙われるのはダレンだと呟く。

モンティーズダイナーに行きリサから犯人のことを聞く。
怖いのは分かるがそれは君を助けたトラビスも同様であり、
そしてトラビスには弟のダレンがいたことを告げ、なんとか
口を割らせようとする。するとリサはあの三人組は店でも
悪さをする常連だった男たちで、コミック店の常連だという。

リースはコミック店にいくと、気の良さそうな店長のウィルコッ
クスが子供たちにコミックを見せていた。ヒーローとはどういう
人物なのか?という子供の問いかけに、「仲間を守り、味方の居ない
人を助ける人物こそヒーロー」だと語る。

そんな中、店に来ている人物の中で、ダイナーの帽子を被る
一人の男性・ブリックの姿を見つけカーターと連絡を取る。
犯人の一人を見つけたことを告げるとカーターは今すぐにそこに
向かうという。しかしリースが監視する中、ブリックの前には
銃を手にしたダレンが現れ兄の復讐をしようとして銃を突きつける
のを目にする。
リースは寸前のところで銃弾の方向を変わらせて何とかダレン
が殺人犯になるのを防ぐ。そのタイミングでカーターがやって
くると、ブリックを逮捕する。

リースはダレンを連れて行くと、カーターの警察車両の中で
話をする。自分は警察の人間ではないこと。銃はどのようにして
手に入れたのかと問うと、テレビなど質に入れて購入した事を
語る。手に持っているトランペットはどうしたのか?と問うと、
兄が音楽学校に入るようつげ決してチンピラにはなるなと教えて
くれたのだという。リースはダレンがやろうとしていることは
そんな兄の教えを破るチンピラのすることである事を告げ俺が
何とかするので決して復讐は考えるなと告げる。

青少年の家の前で待っていたファスコにダレンを引き渡す。
リースはファスコの事を俺のダチだとして彼にダレンを引き渡す
が、ダレンはファスコを見てどう見ても悪者だという。リース
は車を返してくるのでファスコにダレンの事を任せる。
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今回マシンが割り出したのはダレン・マグレディという14歳の
少年だった。現場に行って調べると、兄が先週の金曜日に
三人のギャング団によって殺害されており、ダレンが行方不明
になっている事を知る。
ダレンが犯人を目撃しているのであれば、次に狙われるのは
ダレンだとして捜索を開始する。

随分とカーターとリースが接近する姿があり、ファスコがまた
悪徳警官に見えて良い刑事になっていく過程が面白いように
描かれていた。ダレンにとって最高のHEROESはリースなのだろう
けど、映画「ボディガード」のケビン・コスナーよろしくとばかり
にファスコが少年を銃弾から救うためにジャンプして助けるシーン
を見ると良い刑事に成長したなと思う。ただファスコは依然として
リースとカーターが接近していることを知らずちょっぴりビクビク
しているところがあるけど、最近のカーターを見ればあからさまに
リースの捜査はしていないのでそんなに心配しなくてもいい気が
する。リースはファスコに対して、ようやくダチだと呼べるように
なったのか、それだけ信頼関係が築きつつ有るね。
ただファスコのかつての上司とか、刑事の上層部はかなり腐って
感じなのでこの先もどうなるか分からないな。


■ウィルが調べる父親の軌跡

2005年2月24日にシャンパンのコルクを開けて祝っていた形跡が
あり、翌日の25日には命を失っているイングラム。
ウィルが遺品を整理する過程で気になるものとして存在していた
のは、そんなコルクと、1ドルが政府に売り渡したもの。
マシンという単語に日記の中によく出てくるアリシア・コー
ウィンという元元ＮＳＡの職員で政府とイングラムらの開発
プログラムを開発するために支援している一人だった。ウェスト
バージニアとのグリーンバンク場所に身を隠すようにして住んでおり
その土地は、電波望遠鏡がある関係で携帯やwi-fiの使用がアメリカ
で唯一禁止されている街だという。
フィンチはウィルに対して、偽名・ハロルド・レンと名乗って
おり、アリシアはその名を聞いて焦るようにして身を隠して
しまった。
ウィルは果たして納得するまままた海外へと向かうのか。

フィンチの事をファスコが探っていたが、フィンチがもっとも古い
偽名として使っていたのがハロルドだという。
MITの学生時代にイングラムと出会っているが、ハロルドの名前は
記録上1976年以前は存在していない。

父親が勤めていたはのITCという会社だと語っていたな。

■本当のヒーローとは。

今回はまるでドラマ「HEROES」を見ているかのような味付けだった。
少年・ダレンがコミック好きでヒーローに憧れ、そして絵を描いて
いるという事も有るのだろう。
アンドレが悪の黒幕だと知った際に、上にいるほど善人か悪人かの
区別が付きづらいことを口にしていた。

ダレンにとってはヒーローはまさにリースだった。
金は受け取らないし、強さも兼ね備えていて、自分には何の利益もない
事に命がけで手を貸している。

ダレンがやたらと孫子の兵法のことや浪人とは何かを説いている辺り
コミックの影響なのか。

■凶器は煙突の中

「名探偵モンク」エピソード「幻のサンタクロース」でも凶器を煙突
に隠しているというシーンが有ったな。それを釣り糸で引き上げようと
する姿が合ったけど、リースは磁石で引き上げていた。
少年のダレンはRONINでもSAMURAIでもなく、寧ろNINJAのようにして
リースの前からも気がつかれずに銃を持って逃走するのだから大した
スキルかもしれない。