パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

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Feb. 23, 2012
第16話 リスク Risk

脚本/Sean Hennen
監督/Jeff T. Thomas
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リース用の高級スーツを仕立てるフィンチ。
今回マシンがはじき出したのはウォール街の証券マン故に、
リースに対してエリートに馴染んでくれという。マシンが割り
出したのはアダム・ソンダース投資会社ベイリージムのプロ
ップトレーダーで主に自社の資産の運用を担当しているエリート
金融マンだという。SEC・証券取引委員会にインサイザー取引
で取り調べを受けた経験があるという。違法すれすれのことを
しているという事なのか。しかしリースは金融のことなど
全く知らないぞと告げると、フィンチは「ウォール街の歩き方」
という本を手渡す。投資家などハッタリと上等なスーツだけが
必要なのだとアドバイスする。

ベイラージム。
リースは顧客としてアダムの職場へとやってくる。
ポールはアダムに対して、リースの対応をするよう告げる。
アダムは俺は自社資産を運用するトレーダーであり、顧客担当
ではない事を告げるが、顧客がお前のことを指名しているのだ
として、シドニーの指示である事を告げる。
ポールによると投資家本人ではなく代理人のアセットマネージャー
が来ているのだという。リースは自らをジョン・ルーニーだと
名乗り、依頼人は匿名を希望しているとしてアダムに挨拶する。
依頼人はアダムの評判を聞いているとして、ジェネーブ銀行
1億5300万ドルの資産運用をとりあえず頼むという。今回は
テストだと思って欲しいとのこと。

一方テレビではバターネン製薬ロバート・ケラーの刑事訴訟
事件の報道が行われており、今日判決が出るということで、
トレーダーたちもその裁判の行方に注目していた。アダムは
必ず有罪になるとして、ビクターやシドニーにつげる。
アダムはバターネン製薬の株は一切買わずに一億ドルを空売り
したという。顧客にバターネン製薬株を勧めていたビクターと
しては、アダムの行動を非難するが、有罪になれば株が暴落
するのでトレーダーにとってはかき入れ時だという。
そんな中、アダムの言うとおりにロバートは有罪になり、大儲け
することになる。共同経営者のシドニーはよくやったわねと
アダムの先見の明を褒め称えるが、ビクターは密かにアダムを
憎むのだった。

リースはアダムの携帯にペアリングを試みるが失敗する。
フィンチに連絡すると、おそらく別人が既にペアリングして
いるので失敗したのだろうとのこと。
アダムはリースに夜には一緒に飲みに行こうと誘う。

アダムはバターネン製薬の件で大仕事をこなしていたが、
悩んでいる姿をフィンチは望遠鏡で遠くから見守っていた。
成功者とは思えない顔だった。

リースとアダムはクラブに飲みに行く。
その間にフィンチはアダムのアパート室内を調べていた。
クローゼットの中に大金が有ることが分かる。銀行を信じず
タンス貯金していたのである。銀行を信じないとは流石
エリートトレーダーだという。
アダムはクラブでも一切酒を飲まずソーダを飲んでいた。
ビクターによるとアダムは人前では理性を表さないのだという。
そんなビクターはアダムの空売りのせいで俺の顧客が損をした
として喧嘩する姿が有った。リースはそれを止めるが・・
帰る際、運転していたアダムは工事現場を通ると、シャベルカー
によって危うくひき殺されそうになる。誰かがアダムを狙って
いることは明らかだった。

アダムは自宅には戻らずシドニーの元に行くと、二人は親密な
関係にある事を知る。

フィンチはアダムの件で調べたことをリースに報告する。
アダムの母は9歳の時に他界し、父親は不明。三年後にアダム・
スウォースキーが後見人になっているのだという。
半年前にアダムのことをなぜ証券取引委員会が調べたのかは
理由が分からない事を告げると、リースはカーターに調べて
もらおうと告げる。フィンチはアダムの携帯のGPRSリルートを
設定し直したので、再び近づいてペアリング作業をする必要が
有ることをリース告げる。

フィンチはクリーニング店を利用してカーターに連絡を取る。
これからスリーワールドフィナンシャルセンターに行って
ニューヨーク証券取引所の分署でアダムがなぜ取り調べを受けた
のか調べて欲しいと語る。
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マシンが割り出したのはウォール街で働くホワイトカラー・
投資会社のプロップトレーダーのアダム・ソンダーソンだった。
過去の経歴を調べると、親との関係、そして後見人との関係など
不透明であり、また証券取引委員会から事情聴取・証人として
召喚されていることから不正に関与している可能性を示唆して
いるが、彼は何らかの不正を知りつつ、誰かのために黙って居
るのではないかと疑っていく。徐々にアダムを消そうとする
勢力があることに気がつくが、数億ドルを容易に扱えることや
自動小銃を持つ兵隊を送り込んできていることから、相当
大きな黒幕があることを示唆していた。

徐々に大きな陰謀が裏で荷担していて、政治家・財界の大物
にまで不正が及んでいるのではないかとする疑惑が生まれて
きた話だった。特に警察官や司法省まで抱き込まれている
となると相手は相当手強そう。

リースはスーツが似合ってはいるけど、流石に専門分野とは
違う金融の世界に潜入するということでどうなる事かと
思った。

投資会社でのカラクリは分かりづらいもので、上司が関与
しているのか、それとも同僚や部下が足の引っ張り合いを
しているのか、それとも金欲しさにマシンがはじき出した
アダム本人が不正を働いているのではないかと思わせるもの
が有ったけど、アダムは両親には恵まれなかったけど、
良い叔父の存在が有ったり、本人も努力家であり、誠実に
成長していたのは良かったと思う。欲しいのは金ではなく
家族だとする主張はまさに生育環境からすればごもっとも
って感じだね。

リースがかつてホームレスとして半年近く生活した居場所
が明らかになり、ジョディというホームレスの女性から
世話を受けていた感じだけど、その後リースとしては恩返し
はしないのだろうか?

ミイラ取りがミイラになってしまった典型なのか、証券取引
委員会の男が途中から不正を暴く事を辞めて犯罪に手を
染めていた。

以前のエピソードの中でフィンチのコンピュータにハッキング
の攻撃をしてきた人物が居たのでその人物が関与しているのか
と思っていたけど、また別の組織があるということなのか。

カーター刑事も徐々にリースやフィンチに信頼感を寄せてきて
いるが、深入りすることで子供を持つカーターに危険が
お及びはしないとちょっぴり不安な一面も有る。

黒幕は取りあえず携帯電話を残していったイライアスという
男性で良いのかな。
Season 1, Episode 7
Season 1, Episode 9
に続いて三度目の登場のイライアス。
シーズン2の終盤まで時折クレジットされているところを見る
とまた容易には解決しそうにないな。

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ネイサン・イングラム (Brett Cullen) フィンチの元仲間
ウィル・イングラム (Michael Stahl-David) ネイサンの息子、元医師

アダム・ソンダース (Matt Lauria) 投資会社"ベイラージム"プロップトレーダー
ボブ・ソウォスキー (John Scurti) アダムの叔父、屋台
シドニー・ベイラー (Noelle Beck) アダムと共同経営者
ジョアン (Deirdre O'Connell) ホームレス、リースの知人
ビクター (Austin Lysy) アダムのライバル
ポール・アシュトン (David Furr) アダムのライバル
ダグ・ラスマスン (Scott Cohen) 証券取引委員、SEC
フォーデス (Mike Houston) 捜査官
--- (Bhavesh Patel) CSI Tech
--- (Charles Socarides) Broker
--- (Vladimi Versailles) Delivery Man
--- (Carolina Bermudez) Reporter
カール・イライアス (Enrico Colantoni) 携帯電話の相手
--- (Tom Dodson) Broker
--- (Matthew Gooley) Wall Street Pedestrian
ケリー (Sarah Grgic)
--- (David Valcin) Scarface

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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