プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち
Private Practice (aka プライベート・プラクティス LA診療所)

http://axn.co.jp/program/privatepractice/




 

 

Oct. 10, 2007
第3話 魔法を探して In Which Addison Finds the Magic

監督/Mark Tinker 脚本/Shonda Rhimes、Marti Noxon
--------------------------------------------------------

アディソンはベッドで幸せそうに寝ていたが、外が雨を降って
いる事に気がつく。急いで外に置きっぱなしの服を取りに行く
が時既に遅くビショビショ。

バイオレットはオフィスで、付き合っていた頃のアランからの
留守電を何度も聞き直していた。そこにクーパーがやって
くると、またメッセージを聞いているのかと問われ、元恋人の
メッセージを聞いているなんて女らしいとし、男らしく消せよ
と言われる。
サムとナオミは言い争いしながらクリニックに来る。
今日から娘のマヤがサムの家に泊まると言い始めたからだった。
期間は一週間だが、ナオミは最悪だと呟く。
ピートは用事が有るので少し遅れるとのこと。
ビルは受付に大きなチョコレートケーキを持って来ていた。
自分が夜に焼いたので食べたい人が居れば食べて欲しいと
告げると、ナオミがホールごと手を伸ばす。

その頃ピートは亡き妻・アナ・ワイルダーの墓の前に来ていた。
バイオからここに来て話す事を言われたので来たという彼。
このままではダメでお前に話さないと前に進めないことを言わ
れたとするが、本当に酷い妻だったなと呟く。しかしその言葉
とは裏腹に墓標には"愛する妻"と書かれていた。

ナオミは娘がサムのことを好きみたいだとして、びしょ濡れで
やってきたアディソンに相談する。
アディソンは
傘はシアトルで捨ててきたことを告げ、L.Aでは
雨は降らないと思っていた事を語るが、デルによるとL.Aでも
雨は降るという。アディソンはナオミに対して、ここには多くの
夢を持ってきたのにここでは馴染めない事を告げる。
私は外科医でどうしても科学的に物事を考えてしまうことを
告げると、ナオミは友達を作って馴染む努力をするよう語る。

バイオには長年かかりつけの顧客・ダグ・アダムスがオフィス
にカウンセリングに来ていた。ダグは妻・カレン
離婚したがっていたが、どうしてもその事を妻に話せずにいた。
後もうちょっとで言える状態まで来ている事は確かで、バイオ
は妻と対決して幸せの権利を勝ち取るのだと語り応援している
事を告げる。するとダグもいよいよ離婚をするという。

一方結婚し、ハネムーンから帰国したというカップルで、
前々からのかかりつけのキャサリーンジェフリーのカップル
がクリニックにやってくる。二人は
アフリカに三週間ハネムーン
に出かけており、
キリマンジャロ、ヴィクトリアの滝など
を見て堪能してきたという。新しい産婦人科医・アディソンが
赴任してきたという事を聞いて、先生に遭わせて欲しいのだと
語る。
早速アディソンと遭うと、キャサリーンは
三週間経つのに
未だにセックスが出来ない
事を語る。自分のせいで有り、私
のバギナは壊れているのだと語る。

ピートはクリニックにやってくると、バイオと話す。
マンネリを打破するには、自分の感情と向き合う必要がある
のだとし、その為にも妻の墓にいく必要性があるのだと語る。
今こそ乗り越えるべきだとするバイオは、今朝の診察で
19年の結婚に縛られてきた患者に離婚を切り出す気にさせて
救った事を語る。
そんな中、バイオの元に、カレンが怒鳴り込んで、あんた
がダグに私を捨てろと唆したのかとして憤怒する姿が有った。
そんな彼女は鼻血で激しく鮮血していた。

--------------------------------------------------------

ロサンゼルスは雨の降らない土地だと思っていたアディソンは
思わぬ土砂降りに遭う。シアトルに傘を捨ててきたという
アディソンは現在の境遇が自分には合っておらず、理想と現実
の間に揺れ動いている事を知る。

雨降って地固まる的展開だった。

ドラマとしてはクリニックの科間に於いて協力すべきものが
あることを示した感じ。ただ当然医師としての守秘義務は
有るのだけど、シェフハウスみたいなクリニックなので、
筒抜けのようで実際には厳格に守られていたりする。
ただ医師間のプライド、特にアディソンに至ってはまだ外から
来た人間だという事も合って、心のシールドを外せずにいる
ようだ。

どうもこのドラマ、無理矢理アディソンがピートに喧嘩を吹っ
かけて関わらせようとしているとしか思えない展開が違和感が
有るのだけど、やはりアディソンがこの地を選んだ理由の一つ
に休暇時のピートからのキスが有ってのことという鮮烈さが
残像思念的に残っている為に拘りを持っていたりするのだろうか。

ピートが結婚していて、妻に先立たれていたという事実が描か
れた。ピートの性格はどうも分かりづらく、笑っているのか
怒っているのか表情だけでは読みづらい。日本の俳優でいう
ところの堺雅人さんがこのタイプ。
真面目な話をしているのに、不真面目な態度を取ったりする
ところもなんとなく相手を苛立たせるばかりかと思っていた
けど、死別した妻との過去があるとなるとまた見方も変わって
くる。寧ろピートがアディソンに対して"二つの専門医免許を
持つ外科医に傲慢になるなというのが無理か"と吐き捨てる
セリフの方が主張として響く物が有る。

患者に関しては、見た目ブルーマンを担当したクーパーの
エピがインパクトは有ったけど、精神的なものではやはり
精神科医のバイオレットのエピソードが一番色濃く描かれた。
人間そう簡単に性格を変えることは難しいのだろうし、
担当する患者ダグの通院期間を見ても明らか。
ただ一番気持ちが割れきれないことを理解しているのが
バイオレットだろうし、患者にばかりそれを求めますか?って
感じで、違和感があることは多い。
夫に病気のことを内緒にしていたのは悪だろうけど、離れたく
ない気持ちの表れ。こんな一番大変な時期に別れを切り出させる
というのもまたバイオレットのしている事は本当に良いこと
なのかいう感じもする。ただダグがカウンセリングに通って
いる期間を考えると、病気以前の頃から性格の不一致は現れて
いた感じだしね。

あとビルはやたらとナオミにケーキを持って行ったけど、狙いは
何なの?

■患者

エリン

母親ペイジが4人の子供の一人、エリンの診察を求める。
名実共に青くなってしまった患者。
原因がわからず、当初は歯科治療の際の麻酔によって血液中の
ヘモグロビンと反応したのではないかとして、メチレンブルーの
点滴で回復させることに。

容体は更に悪化して、他の子供にも伝染。
相当マズイ伝染病じゃないのか?って感じもしたし、子供の
イタズラネタではないかと可能性を疑ったけど、結果として
は硝酸アンモニウム肥料・化学肥料ガスが充満した小屋に
居た事が原因だった。

キャスリーンとジェフリー

35歳にして処女のキャスリーンは、結婚して尚、性関係に
問題があると来た。精神的なものかと思っていたけど、実際には
処女膜が相当傷みを伴い経験が出来ないものだった様子。
アディソンはまるで溶接されたようだと語っていた。

膣痙攣が起きていて、常に収縮している状態であり筋弛緩剤
投与で凌ごうとしたがダメ。
病歴からして、カンヂタ膣炎であり、リドカインとステロイド
を投与し、ピートの行動療法によって治療することになる。

ピートに対して力を借りる際に、アディソンはまるで旧約聖書
のモーゼのエピソードに因んで、アソコを花ビラだと
表現したり、海が割れるとしていたところが笑えた。

17歳で処女を失ったとするバイオレットがHは魔法ではなく
摩擦よと語るところもまた面白かった。

ダグとカレン

ダグは自分の意見を言えない人。
カレンは逆に感情を激しく伝える人の様だ。
ダグはカレンと別れたいようで、長い年月自分自身の意見を
貫けるようにする為にカウンリングに通っていた。
カレンは何度かクリニックに来てダグが別れる様に焚きつけない
でとしていたけど、感情を爆発する度に凄い量の出血をして
いた。結果的に彼女は、ウェゲナー肉芽腫にかかっていた様で
半年前に分かっていた事らしい。その事で、カレンはダグに
辛く当たっていたというのであれば分かるのだけど、それ
以前からダグとは不仲だった感じだし、エピソードとしては
微妙だった。



■使用された曲

Pepe DeluxeのThe Mischief of Cloud 6
Chrisette MicheleのGood Girl
・Matthew Perryman JonesのSave You



■患者




■使用された曲

Pepe DeluxeのThe Mischief of Cloud 6
Chrisette MicheleのGood Girl
・Matthew Perryman JonesのSave You

アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医
ピート・ワイルダー (Tim Daly) 代替医療
サム・ベネット (Taye Diggs) 内科医、本を出版
ナオミ・ベネット (Audra McDonald) サムの元妻
クーパー・フリードマン (Paul Adelstein) 小児科医、対人苦手
バイオレット・ターナー (Amy Brenneman) 精神科医
シャーロット・キング (KaDee Strickland) 医師・医局長
ウィリアム・デル・パーカー (Chris Lowell)
リチャード・ウェバー (James Pickens Jr.) シアトルグレース

カレン・アダムス (Molly Hagan) ダグの妻、ウェゲナー肉芽腫
ダグ・アダムス (Andy Milder) カレンの夫、バイオの患者
キャサリーン (Nina Siemaszko) 処女の新妻
ペイジ・マーリング (Stacey Travis) 4人の娘の母
ジェフリー (Christopher Wiehl) キャサリーンの夫
マヤ・ベネット (Geffri Maya Hightower) ナオミの娘
エリン (Karley Scott Collins) 青色になる子
ベッキー (Amanda Pace) エレンの姉妹
キム (Rachel Pace) エレンの姉妹
サシャ (Ellery Sprayberry) エレンの姉妹
--- (Sonia Bril Navarro) Nurse

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system