プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち
Private Practice (aka プライベート・プラクティス LA診療所)
シーズン2

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Jan. 15, 2009
第12話 親子の距離 Homeward Bound

監督/Mark Tinker 脚本/Sal Calleros
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バイオレットの家に突然シェルダンが訪れると、今たっている
と言い出す彼。一週間友達をすれば問題は克服できるかも知れ
ないことを語る。
クーパーはエレベーターでシャーロットと出くわす。落ち込んで
いるであろうシャーロットに対してジョークと嫌みで攻撃。
シャーロットはビッグ・ダディが死にそうだと語り、父親の
事だという。

一方落ち込んでいるナオミとアディソン。
アディソンはケビンがウチに来ているが話合いばかりで関係が
ギクシャクしているのだという。ナオミもまたサムには新しい
恋人が出来た様だとし、マヤがその彼女・ソーニャに遭った事
を語る。しかし互いに"良い事"だとして、認めようと努力する。
バイオレットも会話の輪に入る。サムに恋人が出来た事を語る。
一方クーパーやピートもやってくる。クーパーはシャーロット
が父親のことをビッグ・ダディと呼んでいる事に対して、
「熱いトタン屋根の猫」じゃあるまいしなんでそんな呼び方
しているのだとして、彼女の父親が死にかけているというのに
自分は馬鹿なことをしてしまったと落ち込む。

そんな中デルが男の子ジュリアンを連れて部屋にやってくる。
もう一人隠し子が居たのかという突っ込みをされるデル。
嚢胞性線維症患者だとし、シングルファーザーで子供を二人
抱えているダーロンの子だという。不幸なことにダーロンも
線維症で娘のグレイシーもまた同様の病を患っているのだという。
ダーロンとグレイシーもやってくると二人は写真を撮り合って
いた。誕生日にもらったのでアルバムにしたいのだという。

息子のセスは脳卒中で倒れた母・シンシアの容体を見せにサムの
元を尋ねる。めまいやろれつが回らないなどの症状があるのか
と尋ねると、シンシアは否定するがセスは症状があると語る。
右半身に筋力低下の傾向がある事を告げ、まだ視野が欠けている
部分がある事をサムは告げる。セスは母を自分たち家族が住む
土地へと連れて行きたいとするが、母は断固としてこの土地から
離れないと言っているとして、サムに助言を求める。
電話に出ないので私の事を鬱だと疑っているがシンシアはそれを
否定し、友達が居るしこの土地に一人で居ても寂しくないのだ
と語る。しかしサムは脳卒中で70歳過ぎの母親が一人でいるのは
危険でもあるのでカウンセリングを念のために受けるべきだと
語る。

バイオレットはクーパーの元に行くと、二人の男性と寝ている
事を語る。クーパーは怒ると思われたが、逆に"良い事"だと
言われ、心から祝福するという。セックスは良い事であり、
恋愛は寧ろ諸悪の根源だという。憎しみやウソ、裏切りを生む
要因であると。セラピストならば分かるだろうというクーパー
だが、プロとしては良くないことだと思うが、個人的には最高
だとバイオレットは語る。

ピートはグレイシーの検査結果を持ってくる。
するとグレイシーはバークホルデリア・セパシア菌に感染している
事を語る。肺がもう少ししたら機能しなくなるというもので
グレイシーには隔離する必要がある事を語る。寧ろ父親ダーロン
にも感染する恐れがあるのにそうなっていないのは軌跡に近いの
だと語る。今後一生グレイシーとはふれあうことは出来ない事
を聞かされるのだった。
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■患者

グレイシー

嚢胞性線維症患者で父親もまた同様の症状を持っている。
ただ彼女の場合、合併症・感染症を引き起こしてしまい、
バークホルデリア・セパシア菌というものが肺を冒してしまった
ようだ。今時ならば隔離室に入れられた子に対して、インターネ
ットチャットで常に顔を合わせられる位の措置をしてあげて
欲しいね。
一縷の望みとして、ワイアットが行っているがん患者がかつて
合併症で似たような症状を引き起こしてセパシア菌を殲滅させた
ことがあるという事で、抗生物質を試そうとしたが、残念ながら
効果がないことが分かる。

シンシア

脳卒中で倒れた70歳の母親。
息子のセスとしては、母は父親が亡くなってから一人で鬱状態
になっている上に脳卒中で不便を強いられているのではないか
という事で自分の住むフロリダに一緒にこないかと誘うが
断固としてロサンゼルスから離れようとしない。
思い出の土地だからなのか・・・と思わせつつ、視聴者にも
恋人が居るのではないかということはなんとなく想像に難くない
ものがあったけど、まさかのレズビアンであり、そしてなんと
父親が生きている当時から浮気していた事が分かる。

色んな意味でショックだろうけど、母を見捨てることも出来る
筈もなく、サムもセスに対して、子を愛している事を告げ
どんな事をしても子供を守りたいと思っていたからこそ慎重な
対応になったこと。人ならば時に間違うことも有り、子供の
為に全てを犠牲にする筈だが、これ以上犠牲にさせる必要がある
のかと問いかけた。
今のセスが父親だからこそ親としての難しい対応に共感させて
なんとか説得していった感じ。でも確かに最後の時を子供とでは
なくレズのパートナーと過ごすと言われたらショックだろうな。
シンシアの話では15歳の時には自分が女性を愛していることを
知りつつも父親と家庭を持っていた事を語っていた。

セス役を演じているTim Guineeは、グッド・ワイフで、子持ち調査員
のアンドリュー・ワイリー役で好演。「レボリューション」では、開発
メンバーの一人・ベン・マシスン役で出演。


■その他

シャーロットとピートとシェルダン

恋愛は辛い、でもセックスだけはしたい。
相変わらず凄い恋愛感覚を持っている男女たち。
シェルダンが冒頭から女性の前で勃起したよーみたいな登場の仕方を
見て正直この人はバカなのか?としか思えないし、40歳を超えた
のなら多少恋愛も好きにすれば良いとは思うのだけど、常識を
超えて居る感覚があるかなと思う。
こんなカウンセラーに心を明かしたいと思うのか。
ウソのない人たちだとは思うのだけど、男女の倫理感は相当歪んで
いそうでものすごく嫌だな。

アディソンとワイアットとケビン

アディソン役のKate Walshさん。グレイズ・アナトミーの頃は
好きだったのだけど、このドラマで主役を張るようになり、
どんどん嫌な役を受け持つようになり、特に好感も持てなくなって
きてしまう。グレイズ・アナトミー降板前のシーズンはとても
綺麗な人だったんだどなぁ。
誤解していたがワイアットは悪い人ではないと知って、可能性を
模索するために彼に近づく。とりあえずケビンとは完全に別れて
からにしましょう。

ナオミとサム

男女の関係はなかなか難しいのだけど、離婚した相手のことを吹っ
切ったかと思えばまた気になり、つい監視してしまうところに
繋がる。ナオミの場合、娘がどういう視線でサムの新しい彼女の
ソーニャを見ているのか気になるのも分かるのでまだ他の恋愛事情
よりは少しだけ感情移入はしやすいかなという感じ。

シャーロットとクーパー

シャーロットが冒頭から悲しそうな顔をしていたので、ちょっぴり
クーパーとしても視聴者としてもいつもの調子が出なかったという
感じ。彼女は南部の出身だったという事が判明する。
なんとなく彼女を見ていると、ハート・オブ・ディキシー
ドクターハートの診療日記
のレモン・ブリーランドを彷彿と
させるね。
「もう魂はない、倫理的・医学的に正しいことをするだけ」
として父親の生命維持装置を止めようとする姿。
「ガンは悪行の報い」「報いじゃしょうがない」「これは父へと
罰ではなく私への罰だ」としてちょっと人間関係形成に関しては
不器用な性格をしているだけにクーパーとの関係を深めて欲しい
ところだけどね。


・Rachael YamagataのDon't
・Clare ReynoldsのDon't Give Up
・Jesca HoopのLove Is All We Have
・Rachael CantuのDevil's Thunder

アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医
ピート・ワイルダー (Tim Daly) 代替医療
サム・ベネット (Taye Diggs) 内科医、本を出版
ナオミ・ベネット (Audra McDonald) サムの元妻
クーパー・フリードマン (Paul Adelstein) 小児科医、対人苦手
バイオレット・ターナー (Amy Brenneman) 精神科医
シャーロット・キング (KaDee Strickland) 医師・医局長
ウィリアム・デル・パーカー (Chris Lowell) 受付
マヤ・ベネット (Geffri Maya Hightower) 娘

ケビン・ネルソン (David Sutcliffe) 警察官
メグ・ポーター (Jayne Brook) 医師、ピートの彼女
シェルドン・ウォレス (Brian Benben) 精神科医
ワイアット・ロックハート (Jay Harrington) 医師

ソーニャ・ニコルズ (Sharon Leal) 保健所、サムの恋人
シンシア (Patty McCormack) 母親、70歳、
セス (Tim Guinee) シンシアの息子
ダーロン・ルーサキス (Matthew John Armstrong) 父
アネット (Elaine Kagan) シンシアの恋人
グレイシー・ルーサキス (Darcy Rose Byrnes) 9歳の娘
ランドリー・キング (Caleb Moody) シャーロットの兄
デューク (Tyler Jacob Moore) シャーロットの兄
ジュリアン・ルーサキス () 息子、2歳
ビッグ・ダディ () シャーロットの父、呼吸不全

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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