プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち
Private Practice (aka プライベート・プラクティス LA診療所)
シーズン2

http://axn.co.jp/program/privatepractice/




 

Feb. 5, 2009
第15話 覚悟を決めて Acceptance

監督/Steve Gomer 脚本/Michael Ostrowski
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アディソンはデレクに電話する。「助けて!」と。

--- 14時間前 ---
ナオミとアーチャーはベッドでじゃれ合う中、ナオミは最高だ
ったと語る。しかし次の瞬間アーチャーは突然発作で倒れて
しまう。

クリニックではマギーが出産する日だった。マギーを担当して
いるナオミがクリニックに来ていないことをマギーは不審に
感じるが、デルとアディソンは大丈夫だと告げ落ち着かせる。
マギーはナオミが立ち会う約束をしてくれたのだとするが・・・

アーチャーは救急車で聖アンブローズ病院に運ばれる。
アーチャーは大丈夫だとしてこれでも自分は神経科医である事
を告げる。しかしナオミは健康な男性が突然強道間代性発作を
起こすなんてあり得ない事を告げる。アーチャーはナオミに
対して医師の守秘義務を盾にアディソンにはこの件を話さない
様口止めする。

バイオレットとクーパーは彼女が妊娠して不安に陥っている
為に一緒に住むことになる。そんな二人がエレベーターに
乗っていたとシェルダンも乗って来る。いつも二人は一緒だと
してシェルダンは苦笑いすると、クーパーは友達だと告げる。
更にはシャーロットまでもがエレベーターに入ってきて雰囲気
は最悪だった。シャーロットがクーパーに同棲することを
話した途端に、突然クーパーが何の説明もなくバイオレット
と一緒に住み始めたのである。
クーパーはシャーロットに対して理由を知ったら君も納得する
ことだとするが、私はその理由とやらを知らないので納得して
いないだけだと皮肉る。

いよいよマギーの出産が近づく。マギーの夫・ジェイクも付きそう
が相変わらずナオミが分娩室には来ない。
なかなか胎児が産道から降りてこない為に、アディソンはこのまま
だと危険だと判断し、介助分娩に切り替えるという。胎児の頭に
吸引機を付けて引っ張り出そうというものだった。すると無事に
ベスという名前の女の子を出産する。

サムとピーター、クーパーにバイオレットが集まって会話している
中で、クーパーの患者である少女・パティがやってくる。
これから彼女は聖アンブローズ病院で手術することになっていた。
幼いときにひき逃げ事件に有った際の膝の手術をする予定だったが、
両親は銀行にいくということでパティだけが松葉杖で来ていた。
パティはクーパーに対して
ママからの手紙だとしてクーパーに渡して
欲しいと言われたという。そこには、パティを捨てたことが書かれていた。


アディソンはナオミがクリニックのオフィスに来ていることを
知って話をする。貴方の患者のマギーが先ほど出産したのだと
いう。ナオミが落ち込んでいるのを見て、私の兄に振り回されて
いるのであれば捨てたらどうか?という。

ナオミはアーチャーのオフィスにいくと、一体何の病気なのかと
問う。動脈瘤なのか、脳卒中なのか、血管奇形なのか・・・
するとアーチャーは腫瘍だと告げ、第3脳室に神経膠腫がある
事を告げ、オペは不可能なのだと語る。
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今回のエピソードはグレイズ・アナトミー」のs5の14話へと繋がって
いく。

患者

パティ

幼い少女パティ。小児科医のクーパーの患者。
両親は存在するけど、治療費が払えず、その治療費捻出に
疲れ果ててしまい子供を見捨てるという暴挙に出た両親。
ただこういう場合って結局どうすれば良いんだろうか。
子供を捨てるという行為自体異常だけど、育児に関するノイロ
ーゼによって子供を傷つけでもしたらそれもまた大変。
捨てるだけでも相当精神的ダメージは大きいとは思うし、
一緒に居ても恐らくは精神は崩壊し、そして子供にその力が
ぶつけられていく。
手術することになるけど、その金を誰が捻出するのか。
結局医者の負担となる。
せめてもの幸いなことは両親の良い思い出を抱えたまま
別れることになったことなのだろうか?

児童保護局に連絡すれば手術が受けられない。
手術の為には両親のサインが必要だけど、子供を捨てた
両親のサインなどいるかと言いたいところだけど、クーパー
はシャーロットにもの凄いリスクを背負わせてしまった感じ
だね。

そしてパティと両親の関係を調べるバイオレットの接し方
がとても上手く出来ていたね。


マギー

妊婦の患者。このエピソードは比較的安心して見ていられた。
両親共にアジア系の方だった(俳優名からすると韓国系)。
デルの成長物語だったけど、まだまだ助産師として学ぶべき
ことは多そうだ。アディソンの言うことを信用していない
訳ではないけど必要以上に赤ちゃんの容体を心配する姿。
それも悪くない。アディソンが絶対の状態とは限らないから
ね。一瞬アディソンの不手際によって病状を見逃すのかと
も思ったけど、今のアディソンはそれどころではないか。


アーチャー

アディソンに兄。脳に腫瘍があるのかと思われたが、脳のCT
検査をする前後に上方注視麻痺症状が出ているということで、
当初想定していた腫瘍ではなく、脳内にメキシコに行った
際にシクタネホ/神経嚢虫症と呼ばれる寄生虫によって脳内
に入り込んでいる事が分かる。

アーチャー自身は既に受け入れて手術は受けないという。
デレクに助けを求めるべきだとするが、1/4の確率で脳死
になるということでその選択も容易ではない。
ただ結局あれだけの発作が頻発するのであればリスクを
背負っても賭けるべきものは有りそうな感じがする。

■その他

・友情と守秘義務

このドラマのパターンとして、どうしても親友に話したくて
も話せないとするパターンが時折見られる。
ナオミは守秘義務を盾にアディソンに兄の件で話す事が出来ず
にいた。ただ厳密に言えば守秘義務でも何でもない気がする。
無理矢理って感じ。

またバイオレットの妊娠に於いて、クーパーとシャーロット
の仲が悪くなってしまった。
妊娠すること自体奇跡だというのに、このドラマでは子供
の有りがたさと同時に、子供に対する安易な幸福感だけを
求めていないところが深いね。

そして何よりもデルが少しメインの流れに絡みバイオレット
の支えになるような感じになった。
バイオレットがパニック障害に陥った際には呼吸を助けてい
た。精神科医のバイオレットでさえ例外なくパニック障害を
起こすのだから厄介な病気だね。

バイオレットはシェルダンとピートの前で告白したけど、
なんか二人ともピンと来ていない様子。


・Chad FischerのPrivate Practice End Theme

アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医
ピート・ワイルダー (Tim Daly) 代替医療
サム・ベネット (Taye Diggs) 内科医、本を出版
ナオミ・ベネット (Audra McDonald) サムの元妻
クーパー・フリードマン (Paul Adelstein) 小児科医、対人苦手
バイオレット・ターナー (Amy Brenneman) 精神科医
シャーロット・キング (KaDee Strickland) 医師・医局長
ウィリアム・デル・パーカー (Chris Lowell) 受付
マヤ・ベネット (Geffri Maya Hightower) 娘

シェルドン・ウォレス (Brian Benben) 精神科医
アーチー・モンゴメリー (Grant Show) 医師
ソーニヤ (Sharon Leal) サムの彼女

パティ (Alyssa Shafer) 少女、幼少期にひき逃げ事故に有った。
マギー (Claudia Choi) 出産する妊婦、娘はベス
ジェイク (Tom Choi) マギーの夫
ジョージ (Scott Victor Nelson) パティの父
ローリー (Mary Kate Schellhardt) パティの母
ミシェル (Denice Sealy) 児童保護局

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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