プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち
Private Practice (aka プライベート・プラクティス LA診療所)
シーズン2

http://axn.co.jp/program/privatepractice/




 

Feb. 12, 2009
第16話 過去のかけら Ex-Life

監督/Mark Tinker 脚本/Robert L. Rovner、Jon Cowan
Debora Cahn、Krista Vernoff
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ピートとデル、バイオレットとクーパーは、アディソンの兄
アーチャーシアトルに搬送されて以降連絡が無いことに
戸惑いを覚えていた。シアトルに出向いているアディソン、
ナオミ、サムは僕ら以上に大変な状況なのだろうと語る。

しかしその頃、シアトルではアーチャーの手術が無事に終わり
ジョーの店に集まった、アディソン、ナオミ、サム、デレク、
マークは盛り上がっていた。アーチャーも含めて、また6人で
再会出来たことを喜ぶと共に「死せる脳の虫に」乾杯する。
アディソンはマークが"ちっちゃい"グレイ(レクシー)と付き合
っているという事を知ってその事を追求しようとすると、マーク
はオレに絡むならば寧ろデレクの家に伝わる指輪をくれなかっ
たデレクの母親に絡めと語る。アディソンはやっぱり私はデレク
の母親から嫌われていたんだと呟く。
そんな中デレクは病院に呼び戻されることに。
アーチャーの容体が悪化したのかと思われたが、彼は麻酔薬で
ただヘロヘロな状態だった。そんな中、吸引器を使っていた
ぜんそく持ちのサムが突然倒れてしまう。
彼には持続吸入器とステロイドが必要かもしれないことを語る
がナオミによるとこんな発作は初めてだと語る。

一方デレクが呼び出されたのはジェンの体調が悪化したから
だった。ジェンの呼吸がしずらい状況なのだというアレックス。
手術ではこういう状況にはならない筈だとし、すぐに原因を
突き止めると約束する。

--- L.A ---
クーパーはシャーロットの元にいくと、アーチャーが助かった事
を報告する。しかし二人の間には、クーパーが恋人のシャーロット
との同棲を断り、親友のバイオレットとの同居を始めたことで
わだかまりが起きていたのである。決して同居の件ではのけ者に
した訳ではないとクーパーは必死に説得する中で、その気になれば
三人で暮らせると語る。それを聞いたシャーロットはバイオレット
のお腹に私がマザーグースを読んでいる間にあなたはせっせと
妊婦マッサージでもするのかとして呆れる。僕は決してバイオレット
のお腹の子の父親ではないのだと語るが、シャーロットは友達とは
いえ異性間で度を超えた関係だと語る。しかしクーパーはバイオレ
ットは自分の親友なのでシャーロットにも仲良くして欲しい
だとして、一緒にランチを食べようと語る。

そんな中、クーパーはレイチェルがクリニックに来たので対応
する。するとレイチェルの娘のシンディを少し浴槽で目を離した
隙に水を飲んでしまったとして運ばれてくる。置き去りにして
しまったとしてレイチェルは悔やむ中、彼女は本当に子育てに
よって疲れていたのだと語る。クーパーは自分が暫くシンディ
を診ているのでレイチェルは休んでいて欲しいと語る。クーパー
はバイオレットのオフィスに行くと、レイチェルが少しヒステリー
を起こしているので診て欲しいと語る。バイオレットはレイチェル
が居る筈のオフィスに行くが彼女の姿が無くなっていることに
気が付く。

--- シアトル ---
リチャードはアディソンに対して、アーチャーの手術の件を
学会やマスコミの前で発表したいことを相談する。ウチの病院
に今必要なのはドラマであり、この病院は12位に落ちてしまった
のだという。「脳神経外科が神経科医を救う」ということに
なればドラマになるのだという。アーチャーにその件を相談
すると、別に公表してもらっても構わないとするが、アーチャー
は自分の容体がおかしいとして、CTを撮って欲しいと頼む。

--- L.A ---
バイオレットたちはレイチェルを探すと隣の診療室にいた。
出産まで一日半かかり吸引機まで使って産んだ子だとし、そんな
子どもに危険な目に遭わせてしまったことにショックを受けて
いた。それを知ったクーパーはシンディには少し検査が
必要だとして、レイチェルの元から遠ざけると、レイチェル自身
の診察をすることに。

--- シアトル ---
アーチャーは視界がボケて変だと言っていることを主治医である
デレクに話すが、デレクはあれはクズ人間であり、視界がぼやけ
ているのは彼のプライドが高いせいだと語る。大人しく寝てい
れば治るという。アディソンはデレクがかなりナーバスになっ
ていることに気が付き声を掛けると、現在自分が執刀した
妊婦が呼吸困難に陥っており、肺塞栓症以外の病気だが理由が
分からないという。手術中に動脈瘤を傷つけて出血したことを
告げると、アディソンは貴方は完璧な仕事をしたのだとして
落ち着かせる。CT胸部写真、エコーを撮ったが異常が見つからない
事を語ると、アディソンは胎児エコーをしてみてくれという。
原因は胎児にあるかも知れないと語る。
アディソンは自らロブとジェンの元にいくと、恐らく症状は
ミラー症候群である事を語る。赤ん坊の容体が悪く母胎が連動
して悪くなっている状態で、鬱血性心不全になっているのだと
語る。胎児の血液型と抗体検査をすべきだと語る。
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「グレイズ・アナトミー」のs5の15話とのクロスオーバー
エピソードという事で、本家のグレイズ色の方が随分濃くなった
感じもする。まぁアディソンを取り上げる限りは、仕方が無い
のかも。Dlife様の配慮により、同じ日にこの二つのエピソード
が放送したので、実は感想を書いていてもどちらのエピソード
だったか思い出せない部分も多いのでもしかすると、細かい部分
では「グレイズ・・」のs5の15話のことを書いてしまっている
かも。

■患者

レイチェル

育児ノイローゼっぽい患者。
演じているAbigail Spencerは、現在個人的に視聴中の
スーツ / Suitの弁護士・ダナ・スコット役を演じている。
また過去にはMAD MENではドンの愛人だった教師・ファレル
役を演じている。

冒頭から様子がおかしかったけど、出産後のホルモンの乱れによる
ところと更には睡眠不足が祟ったことから、母親は精神的に参って
しまった様だ。なんと言っても一度の過ちが取り返しの付かない
事態に陥らなかったところは良かったと思う。

このエピソードの流れは完全にバイオレットの妊娠ネタを引き合い
に出して、彼女自身にシングルでの出産の恐怖というものを改めて
実感させてしまったところが有るね。元々バイオレットの精神的な
不安定さはあるので確かに恐い。クーパーに対する依存は益々
増えていきそうだ。

ピートはバイオレットが正論を語りつつも、実際に彼女がしている
行動が自分自身のことしか考えていないとする主張もよく伝わって
くるところが有ったかも。

ピートはバイオレットたちがレイチェルの件で鍼治療をさせる
際に明確な症状を語らず、精神的疾患があるということを話さず
に治療させていた。

ベンゾジアゼピンと非定型抗精神病薬を与えたことで授乳は出来なく
なったけど、またしょうがない。ただクーパーは不安になった
バイオレットに語っていたけど、産後精神障害に陥るのは稀な
ケースだというのはそうなのかな。

ジェン

元々はシアトル・グレース病院の妊婦の患者。
アディソンがアーチャーの手術に同行してデレクに執刀を頼んだ
お返しというところなのかな。(グレイズ・アナトミー」のs5の15話
未来へつなぐ過去より)
ジェンは元々脳動脈瘤の患者だったのだけど、アーチャーの執刀が
入った為に予定していた手術日からはズレてしまう。ジェンも
また妊婦で精神不安定だった事も有り、ジェンはデレクに対して
アーチャーの大手術後に更に自分の執刀を頼んでいた。
そのせいもあるのか、前回の「グレイズ・アナトミー」の展開の
中で、動脈瘤除去の際にデレクが血管を傷つけてしまい、その為の
緊急輸血に際して、輸血した血液がケル抗原不適合だったことも
有って、体内の赤ちゃんが鬱血性心不全を起こし、母胎もミラー
症候群によって呼吸困難を生じてしまった。

24週目の胎児ということで取り上げると障害が残ったり生きるのが
難しいという事情が有る中で、母胎優先の原則から取り出そうと
するが、デレクはそれを止めて、アディソンに胎児輸血で治療
する様求める。患者に勝手に胎児輸血の事をデレクが話して
逃げられない状況を作ったことで、アディソンは過去に「ホット
ドッグ感謝祭」での軽率なデレクの発言によって、作れもしない
ホットドッグを作らされてデレクの姉を食中毒にさせた時と
同じだと語っていた。

アーチャーの手術の件でアディソンがデレクに無理を言ったのだ
からアディソンに対しても積極的治療の必要性を説いていくという
のも分かる感じだったかな。

ただ治療は成功したけど、失語症が現れた。
これはまたデレクが起こした動脈を傷つけたことによる後遺症
かも。

サム

サムが発作で倒れる。
サムは何時の頃からかぜんそく持ちという設定が出てきた感じ
だけど、倒れた原因がぜんそく自身にあるのか、それとも
ちょうと倒れた際に、ナオミがアーチャーとの関係に言及して
いたのを聞いてパニック障害を起こしたのではないかとする流れ
が存在していた。そんなことでパニック障害なんて起きるもの
なのかって感じもするのだけどね。
結果として吸入器の噴霧剤の中にトウモロコシが含まれていた事
が原因。サムにはアレルギー体質にあるようだ。パニック障害
は心が弱い証拠という事になるのだろうか?


■その他

アーチャーの告白、デレクの告白、マークの告白は?

アーチャーは術後のCTを診てデレクが嚢胞を取り除き切れていない
と感じ、死を意識した様だ。
それを知ってアーチャーは懺悔をすることになる。
マークが大学2年生時代に付き合っていたエイミー・ギャリソン
と寝ていたこと。車を壊したのはエルシー・ジェイコブズだと
言っていたが実際にはアーチャーが壊していたことなど告白。
デレクはアーチャーのことを相当嫌っていて、この辺はデレクママ
がアディソンを嫌っているのとは対象的だった。

アディソンはデレクに対して、デレクママが私のことを嫌っていた
ということを認めて欲しいと語る。アディソンにとっては過去の
克服に対する必要なステップだったのかも知れないけど、正直どう
でも良いんじゃないかって感じもする。

マークは結局レクシーの件を語れずにいる。


・Chad FischerのPrivate Practice End Theme

アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医
ピート・ワイルダー (Tim Daly) 代替医療
サム・ベネット (Taye Diggs) 内科医、本を出版
ナオミ・ベネット (Audra McDonald) サムの元妻
クーパー・フリードマン (Paul Adelstein) 小児科医、対人苦手
バイオレット・ターナー (Amy Brenneman) 精神科医
シャーロット・キング (KaDee Strickland) 医師・医局長
ウィリアム・デル・パーカー (Chris Lowell) 受付
マヤ・ベネット (Geffri Maya Hightower) 娘

シェルドン・ウォレス (Brian Benben) 精神科医
アーチー・モンゴメリー (Grant Show) 医師
ソーニヤ (Sharon Leal) サムの彼女

レイチェル (Abigail Spencer) 産後・育児ノイローゼ気味
アンドリュー (Jeffrey Nicholas Brown) レイチェルの夫
シンディ () レイチェルとアンドリューの娘

「グレイズ・アナトミー」・シアトルグレース関係者
アレックス・カレフ (Justin Chambers)
ミランダ・ベイリー (Chandra Wilson)
リチャード・ウェバー (James Pickens Jr.)
マーク・スローン (Eric Dane)
デレク・シェパード (Patrick Dempsey)
ジェン・ハーモン (Jennifer Westfeldt) 妊婦の患者
ロブ・ハーモン (Ben Shenkman) ジェンの夫
ジョー (Steven W. Bailey) バーテンダー

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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