リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線 Rizzoli & Isles 元内科医の人気女流ミステリー作家テス・ジェリッツェンの 小説を原作に、30代 独身女性のユーモラスでリアルな姿をス パイスにして描かれる犯罪サスペンスドラマ。 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/rizzoli/

Jul. 19, 2010
第2話 ボストン絞殺魔 Boston Strangler Redux

脚本／Janet Tamaro 監督／Michael M. Robin
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休日、ボストンの殺人課の刑事たちはリビアパークで野球を
していた。
天気の良い日でボストンは、テッドウィリアムズトンネルから
ローガン空港までの道は渋滞も無いとテレビでは放送される。
麻薬課のグラント、フランキー、ジェーン、アイルズ、ネイト
などが野球場に来ていた。アイルズはスウェットスーツの様な
ユニフォームに身を包んでいる中で、ネイトからもしも打った
らディナーを奢ると言われる。アイルズは見事ヒットを打つ。
そんな中、目の前のハイウェイの橋の上から突然遺体を投げ
捨てていくのを目にする。
遺体にIDはなく、アイルズによると詳しくは分からないが、
大体死後2時間くらいだという。遺体はエナメル質が綺麗でフ
ロスを使っているという。
ネイトはアイルズにディナーはどうするか?と会話する中で、
アイルズはプロバンス料理が良いと語ると、コートダジュール
に7時に待ち合わせしようと語る。

近くに目撃者はなく、遺体と一緒に60年代の車、300Fウェッジ
エンジンのパーツが落ちていたとして、ジェーンの弟のフラン
キーは持ってくる。
しかし警察官たちの居る前に遺体を残して行ったのは意図的な
行動で警察への挑戦状ではないかと告げる。

コーサックは昇進試験を受け見事100点を取るが、それでも昇進
が出来ない職場環境だった。それを知ったジェーンは女性なんて
88年まで殺人課に入る事も出来なかったという。そんな中、
昇進したのはグラントだと知る。上司にゴマをすった結果だと
して、ジェーンはグラントに嫌悪感をあらわにし、コーサック
の方が余程優秀で実績もあるとするが、お前もコーサックも
我が強すぎるのが問題なのだという。俺はすぐにこの場所からも
昇進していくという彼。我々はチームワークを大切にしていく
との事だった。

アイルズの元に遺体の検視報告を聞きに行く。
10cmの挫創・曲線が有るとし、タオル地で絞殺されたものだ
という。意識を失うまで見ていたのだろうという。
アイルズはジェーンに対して、グラントは良さそうな人ではない
かとするが、アイツと関わると自殺したくなるよと告げる。
グラントから"カエル顔"というあだ名をつけられたと愚痴る
彼女。
これから切開するというジェーンだが、相変わらずフロストは
遺体が正視出来ず戻してしまうのだった。

帰宅するジェーン。
今日はレシピのニョッキを教わる予定だった。
母・アンジェラは相変わらず娘に辛く当たる中で、母親はディ
スポーザーにジャガイモの皮を入れて詰まらせてしまう。
父・フランキーSr.は配管工をしている為に、父に行ってシンク
を見てもらう。アンジェラは息子のフランキーに家の仕事を
引き継がせたいと考えており、ジェーンのように夫も子供も
居ない様な寂しい人生は送らせたくないという。フランキーに
は必ず結婚をさせるという母。

そんな中ジェーンに電話が鳴る。
一日に二人目の遺体が発見されたのである。一人目と手口が
同じで被害者はソフィー・クラーク(22歳)。一人目の身元も
判明しメアリー・サリバンだという。その名前を聞いたコーサ
ックは、フロストとジェーンに未解決事件を調べてみろという。
ソフィーは62年にボストンの絞殺魔によって殺害された人物と
同じ名前であり、メアリーも64年に殺害された人物と同名だと
判明。
ボストンの絞殺魔は、67年に容疑者のアルバート・デサルヴォ
が逮捕され13件の殺人を自供。1973年に刑務所内で殺害された
人物だった。しかしまた同じ名前の女性が殺害され始めたと
いうのはどういう事なのか。コーサックによると、当時デサル
ヴォが犯人ではないという説が警察内でも有ったという。
あの事件は完全に解決したわけではないのだという。
コーサックが10歳の時に起きた事件で、町中がパニックになった
のを覚えているという。市民はなかなか解決を見せない警察に
怒りをぶつける中で、まるで事件はボストンの切り裂きジャック
の再来のようだったという。犯人の検挙が早急に求められる中で
デサルヴォが自供したのは注目されたかっただけで、刑務所
内で聞いた情報をそのまま話しただけだとの話もあったという。
しかし40年前の事件で、真犯人が生きていたとしてもまた犯行
を繰り返すだろうかと疑問に感じていく。
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女性が次々と首を絞められ殺害される。
被害者の名前を調べるとなんと40年前に13名の被害者を出した
ボストン絞殺魔の被害者と同じ名前で、手口も絞殺魔と同じだ
と判明する。ジェーンはマスコミを通して警告を促そうとする
も、新しく警部補に昇格したジェーンの幼なじみはそれを
止め、事件解決にも手柄を横取りしようとして近づいてくる
のだった。

リゾーリ家の家族がドラマの中で比重多き形で関与してくる辺りは
「キャッスル」みたいだね。

ボストン絞殺魔に対して、容疑者を取り逃したと思っている
刑事が、その人物に罪をなすりつけて逮捕・償わせよう
とするもの。

冒頭から刑事に対してアピール性の高い事件であり、
犯行に於ける証拠が無い所や、マスコミや市民に公になって
いない当時の事件との類似性の高い犯行ということで、
刑事の犯行だというのは明らかだったけど、ちょっぴり高齢
と化している刑事の犯行という事も有るので、そんな事件が
起こせるのかという疑問がある面も存在した。

もう少しストーリーのサスペンス性として盛り上げるには、当時
の被害者家族が容疑者の男に罪を償わせる為に起こしたとする
可能性を求めることだった感じにも思えるけどね。

ジェーンの幼なじみの男性らしきグラントという男が登場。
クレジットを見ると、グラント演じるDonnie Wahlbergの登場は
2013年現在、このエピソードと3話「悪魔祓い」だけみたい。

ボストンの絞殺魔の事件がドラマのネタにされることは結構
多いけど、実際にはこのドラマで語られるように、真犯人の
是非が当時も問われたものだったのかな。

未だにジェーンの相棒は死体を見てゲロをはき続けている。
コーサックからはゲロ吐き坊やと呼ばれて居る様だけど、
遺体になれるのもどうかと思うけど、流石にこのネタ引っ張っ
ても面白さは生まれるのか?って感じもする。
暴露療法が良いとのことでアイルズとのやりとりの中で、
アイルズの性格なり、生きている人と向き合うことの苦手な
一面を知れる辺りはドラマ性を深くさせたけどね。

チーム"BOSTON HOMICIDE"のユニフォームが存在するくらい
チームとしては仲が良さそうなので、そろそろコーサックも
フロストを認めてあげて欲しい所だね。


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