リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線
Rizzoli & Isles

元内科医の人気女流ミステリー作家テス・ジェリッツェンの
小説を原作に、30代 独身女性のユーモラスでリアルな姿をス
パイスにして描かれる犯罪サスペンスドラマ。

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/rizzoli/





Aug. 30, 2010
第8話 宿敵 再び I'm Your Boogie Man

脚本/Mark Haber 監督/Janet Tamaro
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ジェーンは相変わらずチャールズ・ホイトに襲われる夢を見る。
ジェーンは逮捕する前で連続殺人犯のホイトに捕らわれ、喉を
手術用のメスが切られかかったことが有ったのである。
ジェーンは目覚めると人の気配がした気がして外に出る。
すると路上に
発煙筒が投げ込まれているのを知る。そんな彼女
の姿をカメラで撮影しているモノの姿が有った。

翌日新聞を持ったままベンチで亡くなっている遺体が発見され
る。今日の新聞で株式の記事を見ていたであろう姿。
喉を切られているが
傷口は不自然で、血痕も争った形跡も見つ
からなかった
。モーラ先生は現場で遺体を調べている中で、
ジェーンがやってくる。モーラは彼女を見ると眼キョウ溝の
黒ずみは疲労とビタミン不足の証拠だと指摘する。

フロストは近くで被害者のIDが見つかったとして報告に来る。
被害者はジェームズ・スターン。ジェーンとフロストはその
名前を聞いて
何処かで聞いた事が有るとしながらも思い出せな
かった。モーラはジェーンが悪夢を見ている事を知って、不安
な事が有るからだとし、私が見る悪夢は生化学の試験の時に
勉強をしていない夢を見ることだという。
そんな中ジェームズは妻・エミリーと共に二年前に失踪している
夫婦だという事が判明する。妻は
夫からDVを受けているとされ
ていたが、ジェームズが亡くなったのはカルマによるものなの
か?とジェーン。カルマとはサンスクリット語で因果応報の
意味だという。沙門から来た言葉だとすると、ジェーンはそんな
情報要らないと告げる。

そんな中、ジェーンの元に弟・フランキーがやってくる。
二人は喫茶店で母親の件で話し合う。
フランキーによると母親が外で妙なジュースを売り始めたのは
父と離婚する為だという。髪の毛をメッシュにしているのも
その表れだとすると、ジェーンは自分の人生に集中するよう
告げる。
そんな中、ウェイトレスのローラはフランキーを見ると好意
を寄せる。フランキーもまた彼女を気に入り、それを見た
ジェーンは弟の恋愛に加勢する。
ローラから注文は?と聞かれると、ジェーンは長い休みを下さい
と語る。フランキーはマスタングが欲しいという。するとローラ
は自分の父は
デトロイト出身で自動車工場に働いていたという。

検視中のモーラの元にフロストがやってくる。
遺体は心臓や右の肺が凍っているので殺されたのは最近の事
ではないという。冷凍庫で保管されていたものだろうと。
肉の貯蔵庫などマイナス12度の状態で保管すれば、冷凍焼け
や変色を起こすがこのようになるとのこと。失踪して2年が
経っているというと、
恐らく2年前に殺されたものだろうという。
手足と口にダクトテープの跡が有り、凶器はメスだという。
これはホイトによる犯行だという。恐らく檻の中から指示している
のだろうと。殺されたのはジェーンが二度目に襲われた半年前の
頃だという。ジェーンはこれ見よがしに私の前に置いたのだ
とすると、昨夜アパートの前に投げ込まれた発煙筒の事を
話す。

ジェーンの恐怖を感じていた。
ジェーンのアパートの前には見張りが付くことになり、モーラ
はここに泊まって見守るという。あんたがホイトをバーキンで
頭を殴るとでもいうのか?とすると、モーラは銃を貸してくれ
という。撃ったことは有るのか?と問うと"無い"というモーラ
だが教えてくれればすぐに覚えるという。ジェーンは一通り
使い方を教えると、ご近所さんを撃てば刑務所行きなので気をつ
けろと語る。

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ジェーンは再びホイトの悪夢を見始める。
ジェーンの自宅アパート前の道路に突然発煙筒が投げ込まれた
かと思うと、第一級殺人罪4件で起訴されているハズの連続殺人
犯・ホイトの手口を使った犯行の遺体が突然ジェーンたちの
前に現れる。ホイトの共犯者による犯行だと感じて、調査
していくが、相手はジェーンたちの捜査を先読みしていて、
悉く捜査が空振りに終わってしまう。

ジェーンが襲われるネタ、ちょっと多くないか?って感じもする。
これだけ襲われればボロボロになるのも当然だろうって感じの
エピソード。

ドラマとしては興味深く作ってあるのは、ジェーンだけでなく
相棒のモーラもまたホイトからの発言によって、彼は私と
よく似ている部分が有るのではないかと考える機会を持たされて
しまうという所だろうか。

そんな状況の中でモーラのこれまでの生育環境が語られた。
母は良家お嬢様で父は教育者だったという。そしてモーラ
自身はなんと養子だったというから驚きだ。
両親もまたモーラの事を養子として迎えつつも、モーラが寄宿学校
に入った事でホッとしていたとする事から、なんだか複雑な家庭
環境だなという感じ。でもモーラってやたらとうんちくを語るけど、
そう変な人って感じにも見えない。自分から求めなかった為
に愛される事も無かったという彼女だけど、ジェーンに対して
は自分から求め・求められの関係という所なのか。

ジェーンもまた今回は恐怖におびえることになった。
かつてジェーンがコンビをくんでいたコーサックが何故俺との
コンビを解消したのか?と問うシーンが有ったり、ジェーンも
またホイトに対して何故私だったのかを問うシーンが有った。
少なからずジェーンがホイトによって襲われた事は、ジェーン
本人だけでなく事件を知るものにとって心の傷になっている
であろう事が伺える。

ジェーンはコーサックに事件当時あれだけ取り乱した事を見られ
たことで、今後の捜査に於いても支障を来すと思っているのかな。

今回は心理的な駆け引きも色んな所で見られた。
モーラは検視医のハズが何故か精神分析医っぽい一面を見せて
捜査役割を兼任していた感じ。
ホイトの様な犯人は主導権を握っている・支配していると
思わせては駄目で、それは同時に共犯者であるローラにも言える
こと。
ローラはストックホルム症候群に陥っていると思われるが、そんな
症状はそれ程長い期間かかっているものなのかなと思う所も有った。
そんな彼女が弟に近づくのを見た瞬間に変なフラッグが立ったなと
いう感じはした。
ジェーンがそんなフランキーに対して、あんた後頭部がヘラヘラ
していると言っていたけど、それってどういう状況なんだかね。


チャールズ・ホイト 連続殺人鬼

Season 1, Episode 1
Season 1, Episode 8
Season 2, Episode 10

ガブリエル・ディーン FBI捜査官

Season 1, Episode 1
Season 1, Episode 8
Season 2, Episode 15
Season 3, Episode 1

ジェーン・リゾーリ (Angie Harmon) ボストン刑事
モーラ・アイルズ (Sasha Alexander) 検視官
ヴィンス・コーサック (Bruce McGill) 元ジェーンの相棒刑事
バリー・フロスト (Lee Thompson Young) 現ジェーンの相棒
アンジェラ・リゾーリ (Lorraine Bracco) 母
フランキー・リゾーリ・ジュニア (Jordan Bridges) 弟
フランク・リゾーリSr. (Chazz Palminteri) 父親
ダレン・クロウ (Chris Butler) 刑事
ショーン・カヴァナー (Brian Goodman) 殺人課・課長、警部補

ガブリエル・ディーン (Billy Burke) 刑事
チャールズ・ホイト (Michael Massee) 連続凶悪犯、医師
ローラ (Scottie Thompson) ウェイトレス、フランキーと良い感じ
--- (Tony T. Bowie) Officer
--- (Jonathan Doh) Boston Tech Cop
ジェームズ・スターン (Jarred Kjack) 被害者
--- (Ryan James Nolan) Cop

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