リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線
Rizzoli & Isles

元内科医の人気女流ミステリー作家テス・ジェリッツェンの
小説を原作に、30代 独身女性のユーモラスでリアルな姿をス
パイスにして描かれる犯罪サスペンスドラマ。

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/rizzoli/





 

Sep. 6, 2010
第9話 掟 The Beast in Me

脚本/Karina Csolty 監督/Adam Arkin
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車に乗る男性は突然フードを被った男によって殺害される。
車は半分動きだし、前に停車されている車にぶつかって止まる。

殺人事件が起きたとして現場にやってくる
ボストン市警察
しかし令状が無ければ車を動かせないと言われ、道行くドライ
バーたちは早く動かせとクレームを付けていく。
モーラは少し遅れて現場入りする。ハイヒールを履いている姿。
判事が早めに休暇を取ったせいで令状が出るのが遅れている事
を告げる。被害者は
耳にアイスピックに刺されて死亡していた。
コーサックはこんな殺され方は、
ホワイティバルガーウィン
ターヒルギャング以来だ
と告げ、当時新人だったコーサックは
町中で多くの人が殺されるのを目にしたという。そんな光景
二度と見たくないという。仕方なくレッカー車で車ごと遺体を
運んでもらう。

遺体を調べるがIDは所持しておらず、ナンバーは架空の会社に
登録されていた。20歳代で健康的な男性だという事だけは分か
っているというモーラ。
指紋が車からは一切検出されず、
遺体の指紋を見るとケロイド酸を使って指紋を消している
事が
分かる。
トランクの中を見たコーサックからは、まるで
映画「ボーンア
イデンティティ」
みたいだぞと言われる。中には
偽造された
IDやパスポート、クレジットカードが多数見つかる
。もしか
してヤバイIDでも盗んだ為に殺害されたのか。
また
被害者は芸術家嗜好が有り、自分で絵を描いていた事が
分かる。泥棒でも絵の才能は有ったということねというジェーン。
死因は耳にアイスピックを刺されたことによる脳内出血である事
が判明する。偽造された口座から20万ドル以上が引き出されてい
ること。しかしそんな大金を盗んでいた泥棒がこんな安物の
車に乗っていたのか?と疑問に感じる。

そんな中、モーラの元に
DNAラボからの連絡で、被害者から採取
したDNAに問題がある
という。モーラはあり得ないと電話口で
声を荒げるが、ジェーンは単にモーラのミスなのだからまた
採取して送れば良いだけだと語る。しかしモーラがあり得ない
と行ったのは、なんと
モーラのDNAのアレルが一部一致していた
事に有った
のである。
被害者は私の弟だと告げ、異母姉弟だと
ジェーンに語る。父が同じだとし、血縁者がいたなんて落ち着か
ないというモーラに、これであんたも人間に近づいたねと語る。

ジェーンは私に姉弟が居たらとずっと思っていた事を告げ、
あの子の事を何も知らないのに何故殺されないといけないのか
とし、両親は誰なのかと言う。以前に両親のことを調べた事が
有るが誕生日だけしか知らされず、
裁判所命令で非公開になっ
ているのだという。

フランキーはバーに居る父の元に行く。
フランキーはバーテンダーであるマレーを紹介する。
かつて彼も26年間警察官をしていたのだという。マレー
ミッションヒルズの配管工に修理させたがろくな仕事をしな
かったとして、愚痴る中、フランキーの父が配管工をしている
事を知って3千ドルで銅の配管に変えてくれないか?という。
父は3千ドルでは人を雇うと割が合わなくなるとして、息子に
手伝うよう要求する。

血のつながりがあると知った途端に感傷的になるなんてとモーラ。
芸術的才能はモーラと共に引き継いでいたという。モネは同じ
絵を何度も描き続けたが、被害者の男性も同じ絵を描いていた。
一日中その絵を描いている事から、球面幾何学と三角法を使えば
おおよその場所を特定できるという。金融街であり、
ステート
ストリート
だと判明する。

現場に見に行くと空き屋となっていて相続手続き中の家だと判明。
手続きには一年はかかるのでただで住むのに賢い方法だという。
ジェーンとフロストは中に入る。
入り口にはセンサー付きの防犯カメラが設置されていた。
銃を構えて中を調べると、部屋中にコンピュータが設置して有り
IDなどを偽造していた事が分かる。更に被害者の共犯者だと思わ
れるドリュー・ベケット(25歳)が隠れているのを発見する。ハッ
カーの一人で国務省のパソコンを2年前ハッキングして連邦大陪審
に起訴されている事が判明する。
フロストは彼らが
近づくだけでカード情報をクラッキング出来る
システムを開発
しており、wi-fiのある場所ならば何処でも
電子チップ付きの情報を読み取ることが出来た事を知る。

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車の中で見つかった男性の遺体。
DNA検査をしてみるとなんと、モーラとは共通のアレルがある
事が判明する。異母姉弟であることを知り、何も知らない弟が
亡くなった事にショックを受ける。

これまでにモーラの事が描かれたと言えば、金持ちの彼氏と
知り合いだったという際にモーラは育ての両親の事を口にして
いたと思うけど、両親は死んだものとばかり思っていた。
しかし今回殺し方からして、義弟・コリン・ドイルが
ギャングによって殺害されたであろう事や、かつてモーラが
両親の事を調べた際には、裁判所命令で追跡できない様に
されている事から見ても、親が証人保護が適用されているのか
なと思わせる所に繋がった感じがするシナリオだった。

父親がこれまでの人生見守ってくれていたとするサプライズ
感以上に、ギャングだったとする犯罪者としてのDNAの事の
方がモーラには衝撃的だったみたいで、自分に犯罪者の血が
流れているとする懸念の方に頭が回っていた。
そんな彼女に父親のことは精子提供したみたいに思えとか、
犯人はドイル以上に悪いやつだったみたいにフォローしていく
ジェーンの優しさに触れる展開だった。

家族の居ないモーラにとってリゾーリ家は理想なのだろう。
今回水道管のエピソードを通して父親・弟とじゃれ合う中
に入り込む辺りが興味深く描かれた。モーラがトロをバーナー
であぶっている事を口にし、父親がトロって何だ?と尋ねた際に
犬のことだとからかうフランキーが憎めない感じだった。

モーラが誘拐されたが父親だった。
モーラがDNAを採取しようとしている事を知って、自分から
手のひらをナイフで切るという辺りが、如何にもギャング
っぽい。そんな事をしなくてもDNAなんて採取できるじゃないか
って感じ。母親も生きているみたいな事を言っていたけど、
母親のことは話しても良いんじゃないか?という気がする。
モーラにとって、コリンだけがドイルを名乗っていることに
嫉妬する部分が見られたね。

DNAが随分と引き合いに出されたエピソードだけど、芸術家肌
であったり研究者肌である辺りのDNAは誰から引き継いだ
ものなんだろうか?ギャングの父親から引き継がれたとする
にはちょっと不自然。父親も殺し屋が俺の宿命みたいな流れ
だったけど母親がどんな人なのか気になる。

ジェーン・リゾーリ (Angie Harmon) ボストン刑事
モーラ・アイルズ (Sasha Alexander) 検視官
ヴィンス・コーサック (Bruce McGill) 元ジェーンの相棒刑事
バリー・フロスト (Lee Thompson Young) 現ジェーンの相棒
アンジェラ・リゾーリ (Lorraine Bracco) 母
フランキー・リゾーリ・ジュニア (Jordan Bridges) 弟
フランク・リゾーリSr. (Chazz Palminteri) 父親
ダレン・クロウ (Chris Butler) 刑事
ショーン・カヴァナー (Brian Goodman) 殺人課・課長、警部補

マレー (Jack Conley) バー&グリル店・店主
ドリュー・ベケット (Chris Coy) 25歳、ハッカー
ビッグ・モー (Omar J. Dorsey)
パトリック・ドイル (John Doman) モーラの父、ギャングのボス"セ
ルシュ"
コリン・ドイル (Michael Antosy) モーラの義理の弟
--- (Dean Austin) Uniformed Cop
--- (Tommy Franklin) Mad Driver
ダニーボーイ・フラナガン (Jim Gage) ドイルの敵
ミッキー・オドネル (Greg Brown) ドイルの敵
--- (Ryan James Nolan) Cop

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