リベンジ
原題:Revenge

http://www.dlife.jp/lineup/drama/revenge/





Apr. 25, 2012
第18話 正義 Justice

脚本/Sallie Patrick、Liz Tigelaar 監督/Bobby Roth
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12月16日。
ダニエル・グレイソン裁判15日目。

クラレンス・ダロウという偉大な弁護士は、
正義などという
ものは法廷の中にも外にも存在しないという。正義とは曖昧な
ものだからこそ12名の陪審員に判断を委ねるのだろうと。
陪審員それぞれの経験や先入観によって有罪・無罪が決まる。
もしも有罪になった時には自分の正義を追い求めるしかない。


法廷後、グレイソン側の広報官・アシュレーの元に記者たち
は集まりコメントを求める。検察側最後の証人はシャーロット
の元恋人のデクラン。しかし彼は現在感情的になっているとし
10代で失恋したばかりなので仕方が無いと告げ、シャーロット
側の証言が正しい事を主張しデクランを暗に非難する。

ジャックはアマンダを追い、
マサチューセッツ州・ソーガス
に来ていた。モテルのブレンダにアマンダの写真を見せて
ここで彼女のクレジットカードの使用歴が有ること告げ、
何処に行ったか知らないかと尋ねる。ブレンダはchatで、
ノーランに対してどういう対応をすべきかを求めると北の方に
向かったと話してくれと言われる。
そんな中、ジャックはテレビのニュースを見て、ダニエル裁判
デクランが召還される事を初めて知る。すぐにノーランに
電話すると、カード情報を辿って来ているが、大金を手に入れた
ハズの彼女がこんな寂れたモテルに居るのは不自然だと告げる。
そしてデクランの事をついて尋ねると、先日検察側がデクラン
を召還すると言って召喚状を持ってきただという。ジャックは
戻るまではデクランに証言はさせるなとノーランに告げる。
ノーランはアマンダ捜索に専念した方が良いとするが、今は弟の
方が心配だという。

グレイソン家ではブルックス弁護士の元で、法廷戦術の確認を
する。デクランは兄・ジャックを庇うためにビーチには誰も
居なかったと証言するハズで、シャーロットの目撃証言を
否定してくる事は明らかだという。また検察側はダニエルに
付着したタイラー血痕を盾にしてくるが、ダニエルが30mも
引きずった事に関しては反論する余地があるという。
ブルックスは被告側としては
エミリーを最初に証言台に立たせ
たい
と。ダニエルの性格に対して好感を持つようなことを
言って欲しいとのこと。法医学的には我々は不利なので、
陪審員に共感を覚えるような主張が欲しいという。
現在調べた所、陪審員3のアン・ウッドベリーは有罪と見て
おり、彼女の考えを変えさせないとダメだという。これまで
検察側の第二級殺人の受け入れが可能だったが、今では第一級
殺人で検察は固めて来ていると語る。

エミリーは
1995年4月5日のデビッド・クラーク裁判のニュース
を見ていた。その際7番の陪審員の妻がクイーンズで交通事故
に遭ったのだとし、バーク判事は陪審員の交代をしていた事が
有ったのである。
そんなエミリーの元にノーランがやってくると、ジャックが
戻ってくると言っているとし、ずっとハンプトンズから遠ざけて
おくのは無理だと語る。戻ったらグレイソン家は確実にジャック
に罪をなすり付けようとするハズ。
そんな中、エミリーは
ビクトリアの家の盗聴器に耳を傾けて
いた。ノーランはビクトリアの家まで監視しているエミリーに
感心する。ビクトリアはリー・モランに電話すると、3番の
陪審員・ウッドベリーには6歳の息子・マシューが居るので
子供に危険が及ぶようなことを言ってウッドベリーに、評決不能
にさせるよう告げる。それを聞いていたノーランは、
ライカーズ
刑務所
でダニエルを襲わせる為に雇った男かと呟く。
しかしノーランはビクトリアがモランとの関係が発覚し、
陪審員を恐喝していることがばれたらダニエルは確実に終身刑
になるのではないか?と告げる。それでも良いのかと問うと
目的の為に成し遂げるまでだとし、モランの事を道具として利用
すると語る。

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いよいよタイラー殺害の対するダニエルの裁判が始まる。
グレイソン側としては何とかして容疑を別に向けたいと
する中で、エミリーはジャックもダニエルも守りたいとする
相反する立場で事態を見守り、ビクトリアが起こす行動を
監視して上手く誘導していく。

これしかないという展開が用意されたけど、なんだかみんな
相変わらず脇の甘い人たちばかりって感じ。
特にビクトリアの家を盗聴しているという流れは、だいぶ前か
ら描かれているけど、金庫の中身が開けられていたりする
のだからそろそろセキュリティ管理をしっかりしろと小一時間
な感じ。下手に監視カメラとかつけると自ら墓穴を掘りそう
なので付けていないのかな。

デクランとシャーロットの関係がこのドラマに於ける複雑な
関係を端的に表している感じで、色んなところで利益相反の
関係にあって一筋縄ではいかないところに繋がっている。

興味深く出来ていたのは嘘をつけない馬鹿正直なジャックが
自分の信念を貫くのか、それとも弟・デクランを守るために
嘘をつくのかという感じだったけど、それも最後はうやむやの
まま終わってしまった感じ。誰が血の付いたパーカーを盗んだ
のかとかあんまり深くは考えないのかな。

エミリーにしてもとても脇が甘いなと感じるのは、ダニエル
が当然見ているであろう事を想定して動いていないところ
とか、今更ながら父親はグレイソンによって殺されたと唱えて
いる辺りの暢気なところにあるのかも。
獄中でも権力者によって牛耳られているというのがドラマに
みるアメリカの刑務所の姿だけど、本当にこういうことって
出来たりするのだろうか?

刑務所長のスタイルズは一体何処の刑務所の人物なんだ?
という感じにも思えるしね。

ドラマとしては謎の男性・ドミニクが今回コンラッドによって
追い払われてしまった。こんな男性が居たのに、デビッドと
いう存在が途中に入ったりするのでなんだか都合良すぎって
感じのキャラだけど、ビクトリアがコンラッドに対して憎しみ
を抱く以外にこのキャラクターは上手く活用されていくのだ
ろうか?

先週見たクローサーの中で犯人の奇術師の男は似たような
犯行を繰り返したが為に捕まってしまったけど、今回、
ビクトリアたちが陪審員買収をしたり、刑務所で容疑者に仕立て
た男性を殺してしまう辺りは、足が付きそうな感じもするけどね。

で、取りあえずはモランを犯人に仕立て上げられたけど、
この人にタイラー殺害当時のアリバイが有ったらどうするんで
しょうかね。

ヴィクトリア・グレイソン (Madeleine Stowe) 母親・女王
エミリー・ソーン (Emily VanCamp) アマンダ・クラーク、娘
ノーラン・ロス (Gabriel Mann) IT長者、エミリーの父に恩
コンラッド・グレイソン (Henry Czerny) 株長者、父親
アシュリー・ダベンペート (Ashley Madekwe) エミリーの友人
ジャック・ポーター (Nick Wechsler) 酒場の息子、"アマンダ"を思う
ダニエル・グレイソン (Joshua Bowman) エミリーの婚約者、長男
デクラン・ポーター (Connor Paolo) 酒場の息子、次男
シャーロット・グレイソン (Christa B. Allen) 娘、デクランの彼女
デビッド・クラーク (James Tupper) エミリーの父、罪を着せられる
タイラー・バロール (Ashton Holmes) ダニエル大学の友人
アマンダ・クラーク (Margarita Levieva) エミリーの幼い頃
若い頃のアマンダ (Emily Alyn Lind)
若い頃のジャック (Nicholas Stargel)

ブル (Ed Corbin) バーテンダー募集にやってくる男
シャロン・スタイルズ (CCH Pounder) 刑務所長
アマンダ・クラーク (Margarita Levieva) 本物のエミリー

リー・モーガン (Derek Ray) ジャックを襲う
メーソン・トレッドウェル (Roger Bart) ノンフィクションライター
ベンジャミン・ブルックス (Courtney B. Vance) ダニエルの代理人
ドミニク・ライト (James Purefoy) 贋作・ドラッグ 芸術家
エリザベス・ブラックウェル (Veronica Cartwright) 裁判官
アダム・コナー (Robbie Amell)
--- (Barbara Williams) District Attorney
アン・ウッドバリー (Shevaun Kastl)
ブレンダ (Davida Williams)
--- (Mel Fair) Male Reporter
--- (Jessica Vilchis) Flashback Reporter
ジョーダン (Andy Manning) 捜査官
--- (Elena Fabri) Female Reporter
--- (Jack Guzman) Officer
--- (Keana Hall) Maid
--- (Christian Schmook) Assistant District Attorney

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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