リベンジ
原題:Revenge

http://www.dlife.jp/lineup/drama/revenge/





May 2, 2012
第19話 赦免 Absolution

脚本/Nikki Toscano、Ryan Scott 監督/Sanford Bookstaver
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リー・モランが獄中で自殺して亡くなる。
しかしデビッドと同じようなタイミングで亡くなっている事か
らエミリーは父親はコンラッドによって殺害されたのだと感じ
る。

赦免とは罪を完全に許すとし、全ての責務を免除すること。
赦免によって未来が取り戻せる。しかし父は未来を取り戻せず
に亡くなる。父の命を奪ったものを赦免を与えてはいけない。


モランの死は、タイラー殺害事件に於けるダニエル裁判に於いて
波紋を投げかけていた。裁判所の前ではダニエルは有罪であり
特権階級にある彼を弾劾すべきだとしてプラカードを持つ市民
たちで溢れる。しかしモランは拘置所内で亡くなった際に、
自分の
罪を自白する遺書を残して居ることや、当時現場にいた
事を示す
タイラーの血痕の付いたパーカーが彼の車の中から
発見された
事から、判事や検事は協議を行う。

ジャックはデクランに対してこの一件にグレイソンが関わって
いるのであればデクランはシャーロットと別れるべきだと告げ
る。偽証したことで、グレイソンから何をされるか分からない
という。しかしデクランは自分のせいでシャーロットが苦しんで
いる事を告げ、ジャックもアマンダの為にリスクを犯して行動を
起こしている事を指摘する。

エミリーは自宅でデビッドが刑務所内で暴動が起きて刺されて
殺された時の事件記事を見ていた。するとそこにノーランが
やってくる。エミリーが見ているリストを見て何のリストなの
か尋ねると、父と同じ独房に居た受刑者リストだとし、父が
殺害された日に暴動に関わっている人を割り出しているのだ
という。父を殺した人は誰か分からないかも知れないが、
コンラッドならば受刑者の家族を買収出来るハズだという。

エミリーはシャーロットの様子を見に行くとして家を出る。

ビクトリアはドミニク・ライトが残して行った
未完成のビクト
リアの肖像画
を見ていた。するとコンラッドが嫌みを告げに
くる。ビクトリアは貴方に何を言われても平気だとし、
いずれ
反撃する
と語る。今まで貴方がまき散らした災難が10倍になって
返ってくるハズだと語る。

エミリーはシャーロットの部屋に行くと様子を気にする。
シャーロットは室内にエミリーを招き入れると、現在父親の
事を自分なりに調べているのだという。父についてビクトリア
に聞いても何も話してくれないので資料を集めたと。
母親の宝石箱の内張の中から見つけた写真だとして、シャーロッ
トに見せられる。すると写真の裏には
2002年4月22日と記されて
おり、刑務所内に居るデビッドの姿が映っていた。その日は
なんと
デビッドが殺害された日でも有った。シャーロットは
写真に写る父の姿はとてもテロリストを支援する怪物には見え
ない事を告げると、エミリーも同調し、寧ろ何かに怯えている
みたいだと語る。エミリーはその写真を携帯で写す中で、
写真のデビッドは何か手帳に書き物をしている感じだった。

ノーランに対して電話するエミリーは
父が残したはずの手帳が
無い
と告げる。父は全てをノーランに托しているハズで、どう
して無いのか?と問う。ノーランはとぼける中で、エミリーは
ノーランの背後から近づき、彼がその手帳を手にしているのを
目撃する。どうしてこんなマネをするのか?と問うエミリーに
対して、デビッドは亡くなる前の何ヶ月か前から何かに怯えて
ビクビクしていた事を告げ、そんなイメージをエミリーに与えたく
なかったのだという。デビッドの尊厳を守ると誓ったのだと
すると、余計なことをしたら貴方でも容赦はしないと警告する。

手帳にはデビッドの気持ちが綴られていた。
逮捕された瞬間から友達が助けてくれる事を信じていたが、
それが間違いだったこと。真相が明らかにされるに従い、危険を
肌で感じるようになった事。私を消そうとして機会を狙って
いるであろう事が書かれており、これ以上黙って居るつもりも
ないとのこと。手帳には
"CMがある証拠を持ってくる"と書かれて
いた。エミリーは関係者を調べると、当時
グレイソン・グローバル
社で秘書をしていたキャロル・ミラーが該当する事が分かる。
しかし検索するとデビッドが殺された2日後の2002年4月24日に
死去している事が分かる。
ニューマーシー病院で亡くなったこと
を知るが・・・

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ダニエル裁判が結審しようとしていた際に、タイミングよく
別の容疑者が浮かび上がり、その人物が獄中で自殺したとの
話を聞いて世間は納得しないまま、抗議の声明を出していた。
ダニエルの起訴に関して、検事や弁護団が協議する中で、
エミリーは父の死に関して新たな事実と疑惑を見つけていく。

何度か感想の中でも書いているけど、未だにノーランが何時
裏切るのかちょっと不安な感じで見ている。
そんな視聴者の視線を見透かしているかのようにして、今回
エミリーの知らない事実をノーランが知っていたということで、
いよいよノーランも復讐の一部として取り込まれるのかと
思えば、ノーランにはノーランの正義の元、守るべきモノの
存在が有った様で、ちょっぴりホッとさせられる所に行き着いた。

赦免がテーマだったけど、ドラマとしては一番守るべきもの
とは何かを問いかける所に繋がっており、グレイソン家の中
でも複雑な葛藤が起きていると共に、やっぱり血は争えないの
かと思う所にも繋がっている。

ビクトリアが最も愛しているのは、ダニエルよりもシャーロット
ではないかと思う所も有り、最後にビクトリアとシャーロット
がデビットの墓参りに行くシーンは、ちょっぴりビクトリアの
目にも涙って感じで、母親らしさを感じるところ。
ビクトリアの反乱は果たして成功を収めるのかどうか気になる
ところだけど、誰が見てもグレイソングローバル社の株を受け
取れなかった時点で、気持ちとしても分離される事は明らかで、
何故コンラッドがそんな簡単な方程式に気がつかないのかが
疑問だった。その割に、ビクトリアの存在は思っている以上に
大したものではないとする辺りは、ちょっぴり矛盾にも感じる
所だけど、白髪の凍るような青い眼をした男・ゴードンが
どんな立場の人間なのかが気になる。

刑務所の流れではアマンダに味方してくれたスタイルズが
もう少し権力を持っているのかなと思って見ていたけど、
彼女、全然登場しなくなってしまったね。
連邦捜査官として潜り込める立場の力を持っているという事で
一体どれだけの組織なのかが気になる。
最後に見た映像を見ると日付が1995年12月15日になっていた
事からも、随分コンラッドとゴードンには深い関係がありそう。

裁判が始まって以降は、ドラマの中でも雪が降り始めており、
ハンプトンと言えば有名な避暑地でもあるけど、夏の間だけ
というのがある意味分かる様な冷たさを感じているのも確か。

エミリーが病院に乗り込んでカルテを見る展開を見ると、
プリティリトル・ライアーズを思い出すな。

未だに盗聴器がグレイソン家に存在していたり、ノーランの
自宅にも容易に入り混んでしまえるところを見ると、セキュリ
ティを何とかしろって感じ。シロウトでも簡単に入り込めそう。

アシュリーが風の吹くままにながされているのも面白い。

そしてダニエルが全ての事実を知った後に、ウソの証言をして
いる中に、ジャックの存在が有ったりするのだろうか。
ジャックは誠実なヤツだと思っていたというダニエルだけど、
そんな彼も愛するものを守る為に真実を明かさなかったという
辺りが影響を与えていそうだけどね。

ヴィクトリア・グレイソン (Madeleine Stowe) 母親・女王
エミリー・ソーン (Emily VanCamp) アマンダ・クラーク、娘
ノーラン・ロス (Gabriel Mann) IT長者、エミリーの父に恩
コンラッド・グレイソン (Henry Czerny) 株長者、父親
アシュリー・ダベンペート (Ashley Madekwe) エミリーの友人
ジャック・ポーター (Nick Wechsler) 酒場の息子、"アマンダ"を思 う
ダニエル・グレイソン (Joshua Bowman) エミリーの婚約者、長男
デクラン・ポーター (Connor Paolo) 酒場の息子、次男
シャーロット・グレイソン (Christa B. Allen) 娘、デクランの彼女
デビッド・クラーク (James Tupper) エミリーの父、罪を着せられる
タイラー・バロール (Ashton Holmes) ダニエル大学の友人
アマンダ・クラーク (Margarita Levieva) エミリーの幼い頃
若い頃のアマンダ (Emily Alyn Lind)
若い頃のジャック (Nicholas Stargel)

ブル (Ed Corbin) バーテンダー募集にやってくる男
シャロン・スタイルズ (CCH Pounder) 刑務所長
アマンダ・クラーク (Margarita Levieva) 本物のエミリー

リー・モーガン (Derek Ray) ジャックを襲う
メーソン・トレッドウェル (Roger Bart) ノンフィクションライター
ベンジャミン・ブルックス (Courtney B. Vance) ダニエルの代理人
アダム・コナー (Robbie Amell) シャーロットの元彼、父は医師
キャロル・ミラー (Tess Harper) ノーランの叔母、グレイソンの元秘書
ゴードン・マーフィー (James Morrison) 殺し屋
ジョン・マゴーウェン (Michael Reilly Burke) 証券取引委員会
--- (Tess Lina)
--- (Barry Livingston) Headmaster
本人出演 (Cynthia McFadden) テレビ・インタビュワー
--- (Aristotle Dreher) Protester
ライル・ジェームソン (Matt McCoy) 声のみ、医師

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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