リベンジ 原題：Revenge http://www.dlife.jp/lineup/drama/revenge/

May 9, 2012
第20話 遺産 Legacy

脚本／Dan Dworkin、Jay Beattie 監督／Eric Laneuville
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グレイソン・グローバル社・1992年・設立。

ニューヨーク州・ニューヨーク、2002年12月28日。
クラブで飲んでいたエミリーは男に誘われるが、それを断る。
男はすぐに別の女性をナンパし、トイレでイチャ付くのを見る
とエミリーは殴り込んで男をボコボコにする。
そんな荒んだ姿を見せるエミリーの元にノーランがやってきて
連れて行く。
半年前に一度ノーランとはアレンウッド少年刑務所でエミリー
の出所時に有ったきりの関係で、ノーランは自分の会社の株の
半分をエミリーに手渡していたが、金は自分を破滅に導くこと
以外に使って欲しいと渡したのだと語る。渡した手帳を読んで
いないのか?と問うと、手帳を読んでも父が蘇るわけではないと
告げる。しかし過去を変えるためではなく父親がどんな人なの
かを知る為に読んで欲しいのだという。

警備主任のフランクはコンラッドに呼び出されると、脅迫状が
届いた事を告げる。そこには"恥を知れ、デビッド・クラーク"
と書かれた手紙だった。フランクはコンラッドに脅迫する可能性
のある人を大晦日のパーティーに呼んで欲しいとし、誰が手紙
を出したのか見極めたいという。コンラッドは妻のビクトリア
を呼び出すと、問題が起きた事を告げる。
8ヶ月前にデビッドは死んでいる中で、内部事情を知っている
ものから脅迫状が届いた事を告げ、ハンプトンの屋敷で脅迫する
可能性のある人物を呼んでパーティーを開く事を告げる。
ビクトリアはパーティーには行かないとするが、真相を暴露
されたら刑務所で一生を暮らす事になるんだぞと告げ理解を
求める。

エミリーはストアウェイに来ていた。
そこでアルバイトをしていたのはジャックの彼女であるカイラ。
冬にハンプトンを訪れる人が少ない中で、エミリーが新顔である
事に気がついたカイラは話を聞くが、エミリーはただの通りすが
りに立ち寄っただけだという。その頃ジャックたちは引っ越し
作業をしていた。そんな姿をエミリーは見かけ、ジャックとの再会
に懐かしむ。

エミリーは元自分が住んでいた屋敷に侵入する。
幼い頃の大晦日の事を思い出していた。デビッドはこの日、
上司のコンラッド・グレイソン家のパーティーに出席する事に
なっており、本来ならば娘と共にタイムズスクエアの新年を
知らせるボールドロップのテレビ映像を一緒に見たいと考えてい
た。しかしデビッドの元にビル・ハーモンが迎えにくると
仕方なくパーティーに出かける。

エミリーは誰も住んでいない元自宅で手帳を開いて読んでみる。
するとそこには父親が記した無実の私から引き離されたことの
顛末が詳細に書かれていた。自分に罪が有るとしたら、人を信じ
過ぎたことだとし、手帳にはデビッドの人間関係が書かれていた。
ロジャー・ハルステットは親友で、トム・キングズリーの事
はよく知らないが、証拠をもみ消した人物だという。

そんな中エミリーはグレイソン家を窓から覗いていた。
するとかつて父親と一緒にいた女性・ビクトリアがそこの夫人
である事を知る。乗り越えて侵入しようとするがセキュリティ
が働き仕方なくその場から立ち去る。

パーティーが開始される前日に、リディアとマイケルがグレイ
ソン家にやってくる。リディアはサウスハンプトンの家をマイケル
が買ってくれる事になった事を告げると、デビッドの家を買おう
としている事を語る。しかし競売会社は幾ら出そうとも売りに
出していないのだという。

ストアウェイで働いていたカイラは大晦日にグレイソン家の
ケータリングのバイトをしたい事をジャックの父で経営者の
カールに許可を求めるがそれを許そうとはしなかった。ケータ
リングの仕事をするならばここでの仕事は辞めてもらうという
のである。それを聞いていたエミリーはカイラに対して私に
変わりにその仕事をさせてくれないかと頼み、給料の25%を
払うと告げる。
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エミリーは少年刑務所を出所後、暫く荒んだ暮らしをしていた
が、ノーランから手帳を読んで父親の事を知るべき事を説かれ
読んでいるウチに、父は仲間だと思っていた人たちに裏切られ
ていた事を知る。その人物を調べている内に、グレイソン家
の大晦日のパーティーに全員が出席している事を知って、
父親の事を探るために潜り込むことにする。

今回は珍しく現代のエピソードではなく、過去にデビッドが
殺害された年の大晦日の光景が描かれた。
前回ダニエルが父・コンラッドから全ての事実を告げられた
にも関わらず、グレイソン家の為に隠し通そうとする姿が有った
為にエミリーとしては容赦はしないと改めて感じたのだろうし、
ダニエルが全ての事を知った以上、ここに来て視聴者にも謎を
隠しておく意味も無いので、過去にさかのぼって全容を描いて
行くという段取りを付けた感じ。

如何にしてデビッドを貶める為に関わっているのかという事は
これまでのエピソードの中でも言及されているし、殆どの人
は既に処分済みだったりもするけど、リディアが過去に持って
いた大晦日でのエミリーの写ったパーティーの事が描かれている
事も有って興味深い構成だった。

デビッドとビクトリアの出会いのシーンで有ったり、コンラッド
とリディアの不倫に至るシーンなど描かれたし、エミリーは
この段階でビクトリアが所持していた刑務所で撮影された
デビッドの写真というのを一度は目にしているんだね。

モントークでのストアウェイでは、デクランが小さいのと、
如何にも無理矢理の若作り感の有るジャックの姿が有ったり、
ノーランが購入したアマガンセット・シークリフレーンの自宅が
実際にはジャックの実家であり、子供達を捨てた母の件を父親が
隠しているところなど、ジャック本人たちにはまだ知られていない
事実をノーランが聞き出す一面が有った。

グレイソングローバル社は1993年設立以来10年間赤字だった
みたいだけど、この年初めて黒字になった様な事を語って
いた。デビッドの死によって急速に信用を回復したのだろうか?

この頃のレオは結構な野心家で、コンラッドに脅迫状を送ったのも
彼だったようだ。

リディアがケータリングの仕事をしているエミリーのビクトリア
に対する視線を見て、貴方が求めるのはドレスなのかそれとも
その中身なのかみたいに語りかけている所が印象的だった。
またノーランが資産家だという事を盗み聞きして、すぐにカイラ
がカウントダウンでキスする辺り、野心家の多い土地だねという
感じ。

・Eric V. Hachikianの"What What"