ロイヤル・ペインズ 〜救命医ハンク〜 (Royal Pains)(aka.「救命医ハンク セレブ診療ファイル」) 企画・脚本・製作総指揮：アンドリュー・レンチェスキー 企画・脚本・共同製作総指揮：ジョン・P・ロジャース 監督・ゲスト出演：ジェイス・アレクサンダー http://www.royalpains.jp/

第10話 娘たちの馬術大会 It's Like Jamais Vu All Over Again

脚本／Michael Rauch、Constance M. Burge 監督／Michael W. Watkins
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一人で乗馬するのは15歳のベス。しかしベスは馬に乗りながら
も光のような眩しい光景が常に目の前に見えていた。

エヴァンとハンクはこの日、ハンプトンズ記念病院主催の馬術
大会の応援のために会場に向かおうとしていた。
エヴァンは南部独特の服装で現地へ行こうと考える。土地の風習
に慣れることは大切だというエヴァン。大金持ちの馬術士たち
が集まるのだからそこで顧客を捜そうとして、ハンク・メドの
名刺を用意し配ろうとしていた。ハンクはエスコートサービス
とは違うんだぞと告げ、あくまで自分たちは馬術大会に出場する
ディヴィアの応援と、ジルの手伝いだという。ジルの病院の
開業資金を集めるのに協力する為の慈善大会でもあった。
エヴァンはハンクに、彼女とは別れたのにオフィスでHしたの
だろうとし、それでも行くのかと告げるが、友達として協力
するのだと語る。

二人は現地に着く。
独特の芝生の臭いに触れながらエヴァンは、それを成功した人の
臭いがするとして、早速名刺を配って回る。
エヴァンが辺りをくまなく回っていると、乗馬服に身を包んだ
ディヴィアの姿を発見。酔っ払いの中年男性に絡まれているの
を見て助ける事に。酔っ払いの男・マッデンはディヴィアの事
をインド版、エリザベス・テーラーだと称するが、エヴァンは
無礼を働く彼に、オレは細身だがニューイングランド出身だと
告げ、腕っ節ならば負けないとばかりに威嚇して追い返す。
ディヴィアはエヴァンの優しさにお礼を言うと、仕事を手伝え
ない事に謝罪する。この馬術大会にディヴィアの両親も来るこ
とを告げ、両親に今の仕事がバレると辞めさせられる事を語る。
両親の求める私のキャリアの中に医療助手としての仕事は含ま
れていないのだという。ハンクとは他人として接し、エヴァン
とは学友という事にすると語る。

ジルの応援に行くハンク。
バルはハンクにお礼を言うと共に、昨年は20万ドル以上の寄付
金が集まったのだという。ハンクにマッデン先生と逢って欲し
いと告げる。互いに恋愛のルールの件がどうなっていたか分か
らないとするが、とりあえず割り切って仕事に専念しようと
語り合う。そんなジルの元に夫のチャーリーから電話するも、
ずっと無視し続けていた。

一方ディヴィアと会話していたエヴァンに殴りかかるマッデン。
しかし振りかざした拳は、エヴァンにヒットせず、停車してい
る車の車体を思いっきり殴り飛ばす。

ジルの元にけが人が出たとして救急要請が入る。
現場に行くとなんとマッデン医師だと判明。肘関節脱臼だった。
シーツで腕を巻き付けて、外れた関節を元通りにする。酩酊状
態である彼の姿を見て、ジルは病院長として謹慎処分を言い渡
す。

そんな中、馬術大会に出場するマディソンがジルたちの元に
やってきて、同じ馬術士の友達のベスが練習中に嘔吐したと
報告に来る。厩舎で座っていたベスから容体を聞くハンクに
対して、彼女は吐いたら気分が良くなったと告げ、大丈夫だと
語る。ハンクは検査すべきだとするが、10分後には競技が始まる
として立ち上がる。父・ダンがやってくると、ベスは競技前
にはとても緊張するのでそのせいだろうという。とりあえず
ハンクは脈拍は正常だとするが、ダンは医者に用はないとして
追い返そうとする。馬術大会はセレブの遊びに見えるかも知れ
ないが、ベスは優勝候補者なので標的にされやすいのだという。
ハンクは何のことだが分からなかったが、かつてダンが指導
していた馬術クラブは優秀選手を何人も生み出していたが、
馬のドーピング疑惑が持ち上がって生徒が居なくなった事を知る。

エヴァンはディヴィアとハンクについて話をする。
エヴァンは突然、ハンク・メドの将来性の危機を説き、その
問題の渦中にジャンクの存在が有る事を告げる。
ジャンクとはジルのことで、ハンクがハンプトンズに留まって
いるのは、ジルと関係を持っている為のモノであり、ジャンク
との関係次第でこの場から去る可能性があると告げる。
ディヴィアはこの件は余計な事をせず、そっとして置くと共に
ジルの事をジャンクなどと呼ぶなと警告する。
そんな中、ディヴィアの元に彼女の両親がやってくる。
父・デヴェッシュ、母・ルビーナ。とても厳格な両親だという。
ディヴィアはエヴァンの事を両親に紹介する際に、ビジネスス
クールのウォートンで共にMBA取得を目指している学友だと
告げる。
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ハンプトンズ記念病院主催の馬術大会にハンクはジルの手伝い
として訪れる。マッデン医師とローテーションで急患者の
為に待機するハンクの前に次々と問題が訪れる。

冒頭からベスという少女が目眩の様な状況が有ったので、
何か起こることは明らかだったけど、何度も落馬している
という事で、脳に何らかの損傷が見られるのかどうか、ちょっ
ぴり不安にさせるエピソードだった。

恨み辛みはどの世界にも有るようで、ベスの父親・ダンが
人間不信のような状況に有るのが、馬の湿布に使用していた
カプサイシンがドーピングの様だとして、噂を流された事が
要因だったようだ。

悲しい事にベスは親の辛さを目の辺りにしているために、自分
が活躍すればまた生徒達が馬術クラブに戻ってくると考えて
居るようで、体調がおかしいのに馬術を続けているという
健気な姿が有る。ただ落馬によって脊椎を痛めて歩けなくなる
ケースは多く、映画「スーパーマン」に主演したクリストファー
リーブも落馬によって歩けなくなったとする衝撃的なニュース
が飛び込んできた事も有る。

ベスの病気の原因はデジャブの反対の状況である「ジャメブ」
というもの。慣れたハズの行動が思い出せなくなるという
事で、これが過去に於ける落馬事故に端を発したモノなのか
気になる。薬を使えば日常の生活も馬術大会にも出られる
との事だけど、発作まで起きている状況を考えると凄く恐い
ものが有った。痙攣発作はデキストロアンフェタミンを使用し
ていた為に起きたモノなのかな。

一方マッデン医師は殆どギャグレベルの扱い。
繰り出したパンチが空振りする所など笑えた。

またジルの夫・チャーリーが初めて登場する。彼はボツワナ
に行っていたようだけど、ジルがあれだけ嫌がっているのに、
チャーリーは逆に、まだジルが愛していると考えているらしい。
なんか凄くフェロモンを感じない男性なのだが、ジルは一体
何処に惚れたのだろうか。

また今回、ディヴィアの両親も初登場。
ディヴィアは両親の反応を恐れて真実を話せない姿が有った。
ディヴィアはエヴァンを嫌いだと感じているけど、彼には
結構本音や真実をポロリと語ったりする。やはり最終的には
この二人が恋に落ちていったりするのだろうか。
ディヴィアが言えない事実を、うっかり八兵衛的エヴァンが
話してしまった。有る意味良い契機になったのではないか
という気もする。ただ卒業したらロンドンに行ってラージと
結婚生活を送るとの事なのでその辺がどうなるのか。

父親がアレルギー持ちで、虫に刺されただけでアナフィラキシー
に陥るとは、ちょっと恐い物が有るな。呼吸させるために喉に
管を突き刺す姿は医療モノではよく見られるシーンだけど、
あの勢いで刺したら貫通しそうな感じがする。

そういえばディヴィアが10歳の時に友人のエピソードが語られ
彼女を助けたことで医療を目指す事になったみたいだけど、
思った程助けたと思えるようなエピソードでは無かったような
感じもする。


■■■■■俳優さんなど

チャーリー役のBruno Camposは、「ジェシー」でディエゴ役、
「ER緊急救命室」ではシーズン9から10にかけて、医師ドーセ
ット役で5エピソードで登場。「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」
ではコスタ医師としてシーズン3で準レギュラー出演している。

またベス役のMolly Ephraim は、現在アメリカで放送中の
ドラマ版「Last Man Standing」にマンディ・バクスター役で
レギュラー出演を果たした。