スーツ / SUITS

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Aug. 4, 2011
第9話 敵と味方の境界線 Identity Crisis

監督/Norberto Barba 脚本/Norberto Barba
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ハービーとジェシカはクライアントであるステーブルシェルター
の代表をしているルシールの元に会いに行く。取りあえず
つなぎ融資が認められたことを報告するが、年利15%という額
に頭を抱えるルシール。彼女はホームレス用の住宅プロジェクト
を行っており、その金を大手投資会社の融資に回したが、その
会社のCEOのマズロ金を横領したのである。その金が戻らなけ
ればプロジェクトは頓挫してしまうとして心配する中、マズロ
の腹心で部下のパーキンスに逢って証言を取ることになって
いたのである。ハービーは必ずマズロの悪事を暴くと約束する。

マイクとレイチェルはマズロが横領した際の証拠を掴もうとして
クレジットカードの明細などを調べていた。ギリシャ旅行
して豪遊しているのを見て呆れるマイクに対して、レイチェルは
自分はギリシャ旅行で初体験を済ませた事を語る。
ルイスがやってくると二人がイチャついている事に対して楽し
そうにしているが裁判までは48時間しかないのだとして、檄を
飛ばす。ルシール・ジャクソン代表は他の大口クライアント企業
でも役員を務めているのでこの案件に負ければその総てを失う
ことになるのだと語る。

そんなマイクの事をハービーが呼び出すと、これからクラリティー
ドリリング社の件で社長のジェローム・ジェンセン社長に会う
事を語る。ルイスはルシールの件を後回しにするつもりなのかと
告げ、今からパーキンスの証言録取を取るのだ告げるが、ハービー
はそんなの後で良いと告げる。

ジェロームに逢うマイクとハービー。
株式の件での相談かと思えば実際には家庭内の事情に関する相談
だという。娘のローラはパーティーの際にIDを落としたのだが、
その際持っていたIDはミルドレッド・ウィズニースキという
偽のIDだったのだという。どういう事情なのか調べて欲しい事を
告げ、娘とはここ何年も関係がうまくいっていないのだと語る。

ルイスはハービーのオフィスにやってくるが、秘書のドナ
それを止めようとする。ルイスは立場が分かっていないドナに
対してここではオレがザトウクジラならばお前などプランクトン
だと語り、お前に止める事など出来ないと圧力をかける。
しかしドナは突然1997年6月3日だと語ると、私はちゃんと知って
いるのだという。ルイスは突然それを聞いて怯えると、ドナは
ハービーには言っていない事を告げる。ルイスはノーマに言って
金を届けさせるので内密にしろと言うが私は金など望んでいない
としてそりを否定する。

パーキンスは証言録取の為にピアソンハードマン事務所にやっ
てくる。弁護士のロバート・ゲラーを同席させるパーキンスに
対して、本来ハービーが逢う事になっていたが、ルイスが
話を聞く事になる。パーキンスに対して君には家があるがシェル
ターが建設できなければ何千もの人が路上生活になるのだ
として、不正に横領したマズロの件の証言を語る様告げる。
しかしパーキンスは自分は関与していない事を語ると、ルイス
はロバートを通して、偽証することがどれ程の罪になるか教えて
やれと語ると、パーキンスのケイマン諸島に持つ銀行口座に
2千万ドルが入金していることを告げる。パーキンスは会社とは
関係ない金なのだと告げる。しかしルイスは不正を知りながら
黙って居るのであれば同様の罪に問われることを指摘する。
パーキンスは体調が悪いことを理由に休憩を求め水を求めるが
ルイスはそんな甘いことは許さないとしてどんどん追求していく
事を語る。

一方ローラの件はマイクに全て任せるというハービー。
マイクはルシールの件も担当している事を告げるが、ハービー
はオレはジェロームにとっては映画「ゴッドファーザー」
言うところのロバート・デュバルである事を告げる。いわゆる
ドンの相談役だと告げると、マイクはフレドである事を語る。

証言録取で休憩を取った途端にパーキンスが倒れ担架で運ばれる
ルイスが勝手に証言録取を行ってしまったのだとし、最重要
証人が亡くなった事を知る。
ハービーはジェシカとルイスの前で、待たせて焦らせる作戦だっ
たのに勝手にルイスが証言録取をしてしまった事を責める。
ルイスは後ろめたいことがなければ倒れたりはしないだろうと
告げる。しかし最重要証人が亡くなった事で別の所からマズロ
の金の流れを調べる必要に迫られる。ジェシカはルイスを庇う
ようにして、死因は肺の塞栓症なので死はルイスの責任ではない
と語る。
ジェシカはハービーに対してルイスは金融犯罪が得意の弁護士
であり、ウチには必要な人材だと語る。ウチの弁護士同士で
いがみ合うことはより相手の思うつぼだと語る。

ローラ・ジェンセンのIDについて調べたマイク。使用された
ID・ミルドレッドは父親の会社の経理課の女性で実在する人物
だったと語る。マイクはルイスが人を殺したのかとハービーに
尋ねる。ハービーはいちいち報告しなくて良いと告げ、この件
はマイクに托した事を語る。

ハービーのオフィスにルイスがやってくる。
ハービーのレコードコレクションの中にクイーンが無いことを
指摘するルイスは基本ルールを決めておきたいと語り、休戦
しようとハービーに語る。マズロの弁護士は裁判を早めたがって
いる事を告げ、証言探しの時間を与えないつもりだと語ると、
ルイスはハッタリ作戦で行こうと告げる。相手の弁護士が居ない
ところでパーキンスは証言していたという事にすれば良いの
だとするが、ハービーはそれを否定し、現在口座の金を
調べている事を語る。

コロンビア大で環境の研究をしているローラの元を尋ねるマイク。
君がミルドレッドのIDを使って父親の会社からダミー会社に支払い
をさせている事は分かっているとし、ローラの会社は
ロックスリー有限責任会社だろうと語る。200万ドルの金を盗んだ
のかと問う。するとクラリティードリリング社がオクラホマ
持っている採掘場の地下水は汚染に満ちていることは明らかで、
会社内でもそれを知りつつ、父親は住民の健康を害していたのだ
と語る。まだ被害者たちへの被害保証金は足りないというローラ。
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    ■ステーブルシェルターのルシールからの依頼

担当:ハービーとルイス
敵:大手投資会社CEOのマズロと弁護士のゲラー

このドラマにして初めてハービーとルイスが手を組んで
一つの案件に取りかかると言う物語だった。
ルイスのしていることがやることなす事全てに於いて裏目に
出るというところが面白かったし、ちょっぴり同情したくなる
程に事務所に於ける立場を失っていくルイスの姿がまたどう
捉えていけば良いのか複雑だ。ジェシカも相当呆れていた印象
だったけど、それでもルイスは金融関連の扱いには手慣れている
ということで、それぞれに持ち味を出させてこの案件に対応させた。

ルイスのミスは・・・
証言録取に於ける最重要証人エリオットを失った事。
・第二候補である証人のエリオットの妻・シルヴィアを
激怒させて証人を失った事。
・イネスに接近して買収を持ちかけてマズロの悪事を暴こう
としたこと。

なぜ悉く裏目に出るのかって感じだったけど、ハービーは
頭が良すぎるのか、自分の頭の中だけで計画を構成し、具現化させ
ているので、他人にその意図が伝わりづらいというところが
有るのかな。ルイスもハービーも計画を話してくれないから
こうなったと責任転嫁していたり、途中で悪態をつき始めたマイク
もまた同様に、見通しが甘くて適当に対応しているからだと
して珍しく主張する所が有った。

結果的にハッカーの力を借りることになったけど、こんな
事をして大丈夫なのかと小一時間な話だったね。
ローラのハッキングの能力はある意味貴重であり、是非
とも弁護士事務所にスカウトしたいところ。それよりも彼女
研究者なのになんでそこまでネットワークやセキュリティ
に詳しいんだかね。コロンビア大の生徒のようだったけど、
卒業証書なんて偽造して大丈夫なんだろうか。この辺、父親の会社
から金を引き出していることと同様に金持ち故の認識の甘さとか
有りそうだ。


■ジェロームとローラの対立

担当:マイク

基本的にジェロームが事務所のクライアントで、ハービーが担当
している人物なのかな。
会社案件というよりも親子関係の修復だということで、ハービー
ではなくマイクが使われた。
マイクも天才だけどコロンビア大というだけ有って相手のローラ
も相当手強いな。
ハービーが指摘していた相手の心理的行動は真理を突いていた
のだけど、やはりマイクにとっては生活がかかっている訳だし、
なかなかハービーが適当に対応しているようにしか見えないって
いうところがドラマでは感じるところだね。

マイクとしての能力があまり活かされることなく問題を解決
してしまった印象も有り、最後はなんだかよく分からない所で
ドラマが回ってしまった印象も有った。その辺は残念。



マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所"ピアソンハードマン"経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

トレバー (Tom Lipinski) マイクの親友
ジェニー・グリフィス (Vanessa Ray) マイクの親友
エディス・ロス (Rebecca Schull) マイクの祖母
デボン (Julian DeZotti) 弁護士、マイクにライバル意識
ハロルド・ジャコウスキー (Max Topplin) 弁護士

ルシール・ジャクソン (Paula Newsome) ステーブルシェルター建設
ローラ・ジェンセン (Amanda Crew) 娘、コロンビア大
ロバート・ゲラー (Tim Russ) 弁護士
アンソニー・マズロ (Bruce Altman) 大手投資会社、横領
ジェローム・ジェンセン (James Morrison) 父親
エリオット・パーキンス (Richard Zeppieri) マズロの腹心
シルヴィア・パーキンス (Laura de Carteret) エリオットの妻
イネス (Robyn Thaler Hickey) 大手投資会社・社長秘書
--- (Samuel Mekonnen) Coffee Vendor
--- (Vincent Thomas) Berated Associate


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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