第5話 鏡の中の真実 Bloody Mary

"血塗れメアリー"
深夜鏡の前で三度唱えると、鏡の中の少女が襲いかかってくると
いう子供達の定番の伝説。
しかしこの日、それを唱える少女達の前に血塗れのメアリーが
現れる。

ちょっとした日本映画"リング"っぽい感じの霊の登場の仕方で
鏡の中から出てくる少女と対峙する物語。
それを意識したのかどうかは分からないが、ドラマの中では
"トヨタ・カムリ"の名が出てきたり、アンティーク店は日本人
オーナーが経営している事になっている。

ドラマは雰囲気たっぷりで面白かった。
勿論メアリーという鏡の中の少女の存在も十分恐いのだが、
それ以上に興味深く映るのは、そんなメアリーは人を死に追い
やった過去のある人間の元に訪れるという現実だ。

やたらとこのドラマに出てくる人間が過去に人の死と直面している
のが気になるところだが、一人目の被害者の父親は、妻が睡眠薬で
自殺しているし、ジルは車でひき逃げしている事実が存在して
いる。また今回情報提供者として協力してくれたチャーリーにも
恋人との間で死が関係している。

鏡は真実を映し出すものとして、そんな過去をあぶり出すという
展開は良くできているし、それを都市伝説と上手く結びつけた
ストーリーは見事。

ドラマは随分と都合良く作られている部分も多いのだが、
やはり面白いのはメアリーの退治の仕方だろうか。
被害者であるメアリー自身も人を殺している加害者であり、そんな
現実に負けてしまうところが、皮肉のスパイスが効いて良かった。

評価：★★★★★★★★☆☆ (8.0)

出演
ジャレッド・パダレッキ (サム) 次男
ジェンセン・アクレス (ディーン) 長男
サマンサ・スミス (メアリー) 母親
ジェフリー・ディーン・モーガン (ジョン) 父親
エイドリアン・パトリック (ジェシカ) サムの彼女
ニッキー・エイコック (メグ) 悪魔が送り込むエージェント
ジム・ヴィーバー (ボビー) ウィンチェスター家の古い友人

guest
James Ashcroft (コロナー)
Genevieve Buechner (リリィ・シューメイカー) 次女
Jovanna Huguet (メアリー・バージントン) 外科医に殺された
Jessica King
Kristie Marsden (ドナ・シューメイカー) 長女
Duncan Minett (スティーブン・シューメイカー) 父親
Marnette Patterson (チャーリー) 協力してくれる
Chelan Simmons (ジル) 二人目の被害者
William B. Taylor () 刑事
Michael Teigen () 先生
Victoria Tennant
Dan Shea () 刑事