第11話 出会い Scarecrow

インディアナ州バーキッツビル。
毎年この街だけは不作も疫病も無く市民は平穏に暮らしていた。
街の人々の応対はとても優しく、時折訪れる旅行者カップルには
アップルパイを出す。しかしその陰で毎年居なくなる人の存在が
あった。

ドラマとしては人を飲み込むカカシの話しがメインではあるけれど、
その中には兄弟との葛藤であったり、家族との自立の話しが
含まれていた。

父親捜索を優先したい弟と、父親の意を汲んで妖怪ハンターを
行いたい兄。
そんな些細な考え方の違いから離ればなれになって行動し、
後にはお互い別の道を歩もうという事になる。

当然これまでにも妖怪狩りには二人の協力があってこその話し
だったし、決別する際にはちょっとした複雑な感じにさせられた
けれど、ドラマとして考えた場合別れるハズは無いと思っていた
けどね。

毎年生け贄として捧げられるカカシが今回のメインだ。
街ぐるみで一組のカップルを生け贄として捧げることを容認して
おり、果てには自分たちの娘を捧げてまで街の平和を守ろうと
する。

偶像崇拝によって何処か狂的になる街の人々の連帯性が実に
恐い話しだった。
やはり悪いことは出来ないのか、最後にはとても皮肉の効いた
結論が待っているし、カカシが居なくなった後のこの街の
今後の様子を是非見てみたいと思わせる作品だった。

それにしてもメグは悪魔だったのか。

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

出演
ジャレッド・パダレッキ (サム) 次男
ジェンセン・アクレス (ディーン) 長男
サマンサ・スミス (メアリー) 母親
ジェフリー・ディーン・モーガン (ジョン) 父親
エイドリアン・パトリック (ジェシカ) サムの彼女
ニッキー・エイコック (メグ) 悪魔が送り込むエージェント
ジム・ヴィーバー (ボビー) ウィンチェスター家の古い友人

guest
Nicki Aycox (メグ) 家出の女性
Tom Butler (ハリー・ジョージソン) 叔父さん
Mike Carpenter () カカシ
William B. Davis () 大学教授
Lara Gilchrist (ホリー・パーカー) 被害者の女性
Leah Graham (ポーリー)
P. Lynn Johnson (ステイシー・ジョージソン) 叔母さん
Angela Moore () バス停留所の職員
Tim O'Halloran (スコッティ) 喫茶店の主人
David Orth () 保安官
Brendan Penny (スティーブ) 襲われるが助かる
Tania Saulnier (エミリー) 叔父・叔母の元で暮らす
Christian Schrapff (ビンス・パーカー) 被害者
Brent Stait (スコッティ)
Dean Wray