スーパーナチュラル SUPERNATURAL (シーズン3)

第4話 穢れた街 Sin City

脚本／Robert Singer、Jeremy Carver 監督／Charles Beeson
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サムは悪魔の出没の傾向がないか調べていると、オハイオ州の
エリザベスビルで不可解な事件が起きている事が分かる。
アンディという男性が教会で自殺したり、トニーという男性が
錯乱して銃を発砲する事件が有ったという。
ボビーは悪魔を倒すことの出来るコルト銃(1835年製造)の手入
れをする中で、サムとディーンは、二人でオハイオ州へと足を
伸ばす。

保険の調査員という名目で神父・ギルから話を聞くサムとディ
ーン。すると神父は二ヶ月前から街全体が変わったのだという。
アンディは突然その頃から取り憑かれたように変わった事を
聞く。普段は真面目な男性だったが、ギャンブル、不倫、そして
稼業を潰したのだという。トニーも同じ時期に変調が有ったと
のこと。二ヶ月前と言えば地獄の扉が開いて、現世に悪魔が
多数流入してきた時期とかぶり、その影響が有るのか?と考える。

ディーンはこの街にいるハンター仲間のリッチーの元を尋ねる。
彼はシェリルという娼婦と一緒に居た。二人はカナーシーの悪夢
の頃に出会ったという。ディーンは死ぬ前にリッチーに狩りを
辞めろと忠告する。リッチーによるとこの街の悪魔の手がかり
は今のところ見つかっていないと言われる。しかしこの街の
中で街を牛耳るトロッターの様子も二ヶ月前から変わっている
事を聞き、彼が経営するバーへと探りに行く事になる。

"寂れた街"と化していると神父から聞いたが、バーでは人で
溢れていた。トロッターズというバーへと足を運ぶ。
バーテンダーの女性・ケイシーはとても美人で、ディーンは
彼女から事情を聞こうと言う。バーには何と神父の姿もあり、
サムたちは驚く。
そんな中、レジーという男が店に入ってくると、突然ジョン
という男性を銃で発砲する事件が発生する。サムは咄嗟に悪魔
の仕業かと思い聖水を振りかけるが、レジーは悪魔に取り憑か
れているのではなく、ジョンに妻を寝取られたことを逆恨みに
した犯行だと分かる。

そんな中、リッチーの姿がバーから居なくなっている事に気が
つく。同時にバーテンダーのケイシーの姿もなかった。
二人はケイシーの父親が所持していたという古ぼけた屋敷へと
足を運ぶ。とても不気味な場所。リッチーは警戒しつつナイフ
を取り出すと、ケイシーはリッチーがハンターである事を知り
先手を打って殺すのだった。

ディーンはリッチーとの連絡が取れなくなった事を見て異変に
気がつく。
サムはトロッターの事を調べるとして、一人事務所内を捜索する
という。彼は変な目で自分の事を見ていたとの事だった。

ボビーはコルト銃の調整をしている際に、ルビーが現れる。
ルビーが近づくとボビーは試し打ちとばかりに彼女を撃つが、
痛いというだけで悪魔を殺害するだけの効力はなかった。
ルビーは悪魔を倒す銃のことを何とかして欲しくないか?と近
づく。
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サムたちは悪魔の乗り移った兆候のある街の事件を知り、
オハイオ州のエリザベスビルへと向かう。そこは街全体が
二ヶ月前からおかしくなっている事を知る。

サムが悪魔だとして目星をつけた人物がことごとく悪魔ではな
く、聖水を掛ける姿が滑稽に思えてしまう所が有るところなど、
憎めないエピソードだった。

しかも悪魔の存在を人間と同等の存在のようにして捉えて、
悪魔が悪いのか、それとも神様と人間が一緒になったとしても
戦争や欲に溺れている人間の姿を見て、何が良いことなのかを
指摘する辺り、このドラマの持つ複雑な状況を上手く引き出した
格好だった。

悪魔の存在が完全な悪の姿に見えず、今回のケイシーの様に
情を持つ悪魔も居るという事が提示されたり、サムやボビーに
取り入るルビーの存在があったりと、悪魔といえども色んな
タイプが居る。しかも今回は、サムの存在意義が提示させる
ものが有ったり、現在悪魔同士でも抗争が起きているという事
で、悪魔退治をしている人間側にとっては好都合な状況である
事を描いた。

サムが冷徹な姿を見せることによって、以前のサムなのかどう
かを疑問視する辺りの展開も面白く出来ていて、ディーンの
中で疑心暗鬼な状態を作っている辺りは上手く出来たところだね