スーパーナチュラル SUPERNATURAL
(シーズン3)





第14話 地獄からの電話 Long Dlistance Cal

脚本/Jeremy Carver 監督/Robert Singer
--------------------------------------------------------
雨が降り雷鳴が轟く中、ベンリンダからの電話が鳴る。
貴方に会いたいという電話口からの声。一緒になれば幸せにな
れるとするが、無理だとしてベンは電話を切る。しかし電話を
切っても切っても電話が鳴り、ついには電話線を切るがそれで
も電話の音は鳴り続ける。ついにベンは引き出しから銃を
取り出し、"負けた"と告げ、自殺してしまう。電話には着信元
電話番号・SHA33と表示されていた。

ディーンはボビーから
オハイオ州で霊絡みの銃身自殺が起きた
との連絡を受け、サムにすぐに現場を調べに行こうと告げる。
しかしサムは今は他人の事にかまっている時ではなく、契約の
切れるディーンの対処法を探ろうと告げる。しかしこれまでに
あらゆる事を試してきたが、無駄だっただろうと告げる。
ベラもコルトも行方不明だしどうしようもないとするが、サム
はルビーに頼めば何とかなるという。しかしディーンはルビー
本人から誰も助ける事は出来ないと言われた事を告げる。
サムはディーンに対して、隠し事をしていたのか?と問い詰める
が、先日サムはディーンに隠してルビーと逢っていた事を引き
合いに出し、攻められる立場かと告げる。

二人はオハイオ州・ミランにいく。
そこで自殺したベンの妻から事情を聞く。すると現場では電話
線が外れていたという。更に二週間前の朝、ベンが書斎で居る
はずもない女性と電話していた事を聞く。リンダという女性で、
居ない人物との会話なので問い詰める事はしなかったと告げる。
最近電話などに雑音や奇声は聞こえる事はなかったか?と尋ねる
が、特に無いという。サムは着信履歴を調べていくと、見慣れ
ない番号からかかっており、今は使われていない頃の電話番号
方式である事を知る。

ディーンはベンについて調べていると、リンダとは高校時代に
付き合っていて
彼女は交通事故で亡くなっている事を知る。
着信履歴は何か関係が有るのか。

すぐに電話局にいくと、クラーク・アダムスから話を聞く。
保守管理をしているスチューイの元に案内されると、彼は
不潔そうな地下室で仕事中にポルノを見ながら仕事をしている
事を知る。発信元は不明だが、発信先は分かるとし、同じ番号
から全てかかっているものだという。

その発信番号から電話がかかっているグリーンフィールド家
尋ねる。主人から話を聞くが特に電話に異変はないという。
会話を終えて立ち去ろうとすると、サムに話しかける女性・
ラニーの姿が有った。サムの姿格好を見て、レンタカーで安
スーツの男性が電話会社の社員であるハズはないとし、電話で
奇妙な声が聞こえるとはどういう事なのか?と問う。
サムは怪奇現象の事を告げ、自分にもそういう経験が有るので、
何か力になれるかと思い尋ねてきた事を告げる。するとラニー
は母親と電話で話しているという。既に三年前に他界した母親
であるとの事。一週間前から突然電話が鳴るようになった事を
告げ、父親に相談してもカウンセラーに連れて行かれるだけ
だと思い黙って居たとの事だった。サムはラニーに君は正気
だからと安心させる。

一方ディーンはこの町について調べていると、奇妙な電話絡み
の事件が起きているという。そんな中、ディーンの元にも父親
からの電話が鳴り始める。
ディーンはサムにその事実を告げる。もしかすると、父親は
生存しているのではないかというディーン。この街ならば
不思議ではないことだという。
そんな中、ディーンは観光ガイドを見て、
この街がエジソンの
生誕の地
で、
エジソン博物館には、"スピリットフォン"と呼ば
れるものが展示してある事を知る。

--------------------------------------------------------

亡くなったハズの人たちから電話が鳴り始め、次々とかかって
きた人は不審な死を遂げる。果たしてどんな悪魔が関与してい
るのか。

昔と違って電話で何でも出来るという事を象徴した話で、
悪魔も電話を使う時代になったとする皮肉の込められた内容
だった。

更に冒頭ではディーンは自分の近い未来の事について諦めかけ
ているような素振りを見せていたけど、ディーンの元に父親
だと名乗る人物からの電話が鳴ると、ハンターをしている彼でも
容易に心の隙間に入り込まれてしまう現状が描かれた。

たちの悪い悪魔"クロコッタ"ではあるけど、どちらかというと
この街の森に住む地縛霊っぽい悪魔で、イタズラを繰り返して
いる感じ。まぁその結果人を殺して魂を奪うので、容認出来る
ものではないけど、これまでのグログロしさとはまた別の意味
合いの有る悪魔だったな。

ディーンにも光明が有るのかと思わせつつ、そんなイタズラだ
ったとするオチはちょっと寂しいものが有った。
またディーンを殺すために警察官の心を誘導していく辺りも
実に憎たらしい限り。

今回の展開を見ていると、人は大なり小なり親愛なるものの
死を引きずって生きているものなんだろうね。

ミュージアムのガイド役の女性の指が憎たらしいと指摘して
いたけど、アメリカ人ってこういうジェスチャーをよくするね。


ラニー役のCherilyn Wilsonは、新ビバリーヒルズ青春白書
のシーズン1に登場したモーガン役の女性。

サム (ジャレッド・パダレッキ) 次男
ディーン (ジェンセン・アクレス) 長男
ジョン (ジェフリー・ディーン・モーガン) 父親
ボビー・シンガー (ジム・ヴィーバー) ジョンの古い友人
メアリー (サマンサ・スミス) 母親

クラーク・アダムス (Tom O'Brien) 電話会社・上司
スチューイ (Anjul Nigam) 電話会社
ラニー・グリーンフィールド (Cherilyn Wilson) 母から電話
--- (Eric Breker) 警察官
Mrs.ウォータース (Ingrid Torrance) 妻
ベン・ウオータース (John Shaw) 銀行員、リンダからの電話?
Mr.グリーンフィールド (David Neale) 父親
--- (Anna Mae Wills) エジソン博物館ガイド
サイモン・グリーンフィールド (Dawson Dunbar) ラニーの弟
--- (Thomas Michael Dobie)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system