アンダー・ザ・ドーム Under the Dome 原作: Stephen King http://www.dlife.jp/lineup/drama/underthedome/

Jun. 24, 2013
第1話 閉ざされた町 Pilot

脚本／Jonathan Moskin、David Mulei 監督／Niels Arden Oplev
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チェスターズミルの森の中で、バービーは地面に穴を掘り、
シーツにくるまれた男性(ピーター・シャムウェイ)の遺体を
埋める。

警察署長・デュークは留置所内で昼寝をしていると、部下の
リンダが呼びに来る。サムからの通報で、近所で銃声のような
音を聞いたというもの。デュークは多分車の音か、そうでなけ
ればトミーがついに女房を射殺したかだという。他に通報が
無いようなのでなんでもないかもしれないというリンダだが、
デュークは「この街を甘くみるな」と意味深な発言をする。

レストランオーナーのローズの店に町政委員をしているビッ
グ・ジムが来ていた。チャーチルの伝記を読んでいた彼は
そろそろ出かけるとして、会計をする。
"親分は暇無しね"というローズに対して、今日は中古車セール
があるのだという。ローズの店はライバル店が出来てから
日曜日の朝は閑古鳥が鳴いていた。ビッグ・ジムはこの店の
フレンチトーストは一番美味しい事を告げ、会計の裏に1万ドル
を渡す。多すぎるというローズに対して「我々は運命共同体」
だと告げる。

ジムの息子のジュニアはアンジーとベッドでHする。
愛しているというジュニアに対して、楽しい夏だったわねと
告げ、アンジーは返事を誤魔化す。Hだけの関係だという事は
承知の上でのことでしょと告げ、あんたは大学に戻るのだから
関係はこれまでだという。しかしジュニアは大学の退学の
手続きは済んでいる事を告げ、大学はマルチ商法と同じような
場所であることを語る。アンジーは街から出る良い機会なのに
と告げるが・・・。ジュニアは3年生の頃から好きであり
君だけが僕のことを分かってくれたのだと告げると、アンジー
はそれだから駄目なんだと語り服を着て出て行く。

グリンネンの元に、インディペンデント紙の編集者・ジュリア
シャムウェイがやってくる。グリンネルは情報があるから
呼んだ事を告げ、目の前の道を通っているプロパンガスの車
は先週だけで6回も通ったのだという。テロリストでも計画
していると思っているのか?と問うと、私は単に不審だと思った
から通報したのだという。ジュリアは警察に連絡しないのか
と問うと3日前に署長に電話したが、問題ないと言うだけだと
いう。町庁舎が緊急用に備蓄しているだけだというが、その時に
対応に出た彼の声は驚くほどうわずっていた事を告げ、今まで
そんな彼の姿を見たことが無いのだという。ジュリアは調べる
ことを約束するが、グリンネルは結果がどうであれ、私の
名前は出さないでくれと語る。

署長とリンダは巡回に出る。
消防士たちの車とすれ違うと、彼らはパレードの為に出たことを
告げる。リンダの夫・ラスティもまた消防士だった。

一方バービーは遺体を埋めるた後、電話する。
「面倒が起きた。ヤツは金も持たずに来て再交渉を強引に持ちか
けて来た」のだと。
そんな会話をしているバービーの対向車として、署長らの乗った
警察車両がやってくる。バービーはダッシュボードに入った銃を
用意すると緊迫感のある体制を取る。
リンダたちは対向車は前ナンバーが無い不審車両だとして、
後部のナンバー(BAB162)から車両の照会を行う。しかしリンダたち
は特別バービーの車を止めるような行動には出なかった。

バービーは何事もなくやり過ごせたことにホッとする中で、
突然前を横切る乳牛の群れに驚き、急いでハンドルを切る。
牧場に突っ込む中、車はバーストして停まってしまう。
そんな中、街全体に何か地響きのような音が鳴り響くと、
町人たちは体に振動を感じて、何かが起きることを実感する。
署長はペースメーカーを埋め込んでいたこともあって、
ペースメーカーが異常を示していることを感じる中、
バービーの目の前で突然牛が真っ二つになるのを目にする。
それだけでなく、一直線に亀裂が入ったような跡を見つける。
バービーは牛に近づき、その現場に行くと、見えない透明の壁
が出来ていて、それに触れると電機のようなものが走って痛み
を感じる。

牧場に住むアンジーの弟・ジョーはバービーの元に近づくと、
大丈夫か?と問う。遠くで車がスピンするのを見たという。

一方署長らの車両にフレディやポールから無線で街で異常が
起きていることを報告される。診療所付近が停電になっている
こと。フードマーク付近もまた停電だという。

ジョーはバービーと会話しながら、見えない壁があることを話
合う。ジョーはその壁に触れてみると確かに電気が走ったかの
ような痛みを感じる。
驚くべき事に二人の前に次々と鳥の死体が落ちてくる。首が
折れていること。更に上空にセスナ機が飛行するのを目にする
が、突然何もない場所で壁にぶつかり墜落するのを目にする。
ちょうどジョーらの上空でぶつかった為に、落下した飛行機の
残骸が彼らを襲う。携帯電話も繋がらず、ジョーは落下した
残骸から搭乗していたのは、銀行員のサンダースだと語る。
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突然の轟音と共にチェスターズミルの街全体が透明の壁によっ
て囲まれ、外部と遮断された空間が出来てしまう。
外部からの声も寸断されて、互いにコミュニケーションが
取れなくなる。街では財政の赤字の回復策として、密かに
何かをしていることを一部の人たちは知っているのだが・・・

スティーブン・キング原作。スピルバーグが演出するドラマ
が日本上陸。
小説も不評だったけど、ドラマも思ったほどには面白くなかっ
た。
「スタンド」「IT」などを意識したような作りのドラマという
感じになるみたいだけど、寧ろ私にはスピルバーグ色の強い
「テラノバ 未来創世記」に見える。

隔離された場所から脱せられないところだったり、何らかの研究
が関係しているところなどは「LOST」っぽい要素も有るね。

まだ始まったばかりで、それぞれのキャラクターたちの思惑が
見えづらいところもあるけど、問題点は少しずつ現れているし、
一番の問題が市政を巻き込んで何をしているのかというところだろう
けど、初回から殺人有り、拉致監禁有り、汚職有りで、その辺の
ドラマとしての可能性・不安感が示唆されていく。

とりあえずはどのようにして外部と連絡を取るのかにかかっている
のだろう。街全体ドーム化されているので酸素がどうなっているのか。
食糧問題、エネルギー問題はどうなのかなど、色々とサバイバル的
要素は含まれていてジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」系の物語要素も
感じさせるし、鳥が冒頭で飛び立ち、そしてボタボタと落ちてくる
ところなどヒッチコック監督の「鳥」かと思わせた。
地下を掘ってもやっぱり球状になっているのだろうか?

気になるところはやはり街の町政委員をしているディーン・ノリス
演じるビッグ・ジム親子か。決して町長ではないが、中古車ディーラー
っぽい事をして金儲けしている役所なのかな。
近年では「ブレイキング・バッド」の麻薬捜査官・ハンク・シュレイダー
役でお馴染みだけど、ディーン・ノリスさんを見ると、いつも
「プリズン・ブレイク」のベリック刑務官役のWade Williamsと間違い
そうになって困る。

また泡を吹いて倒れた人たちに共通するのはなんなのか。
倒れた際に口走っているのが「ピンクの星が降る、筋になって降ってくる」
と語っていること。

そして真実を知る一人、署長が一年ほど前に・・・と語るところで
倒れてしまった。

街のパンフレットではチェスターズミルの街について肥沃な土地で暖かい
人柄だとされていたけど、いざという時にもそんな人柄が保たれるのか。

・Kaitlyn DiBenedettoのGoodbye GoGo
・KlaraHのRainy Day
・Cassette Kids.のLying Around