アンダー・ザ・ドーム
Under the Dome

原作: Stephen King

http://www.dlife.jp/lineup/drama/underthedome/




 

Jul. 22, 2013
第5話 懺悔の果て Blue on Blue

脚本/Brian K. Vaughan 監督/Jack Bender
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ジョーノリーにドームが大変になっているとして呼び出す。
ジョーは夕べからずっと"ピンクの星"の言葉の意味を考えて
いたが、これはドームからのメッセージで有り自分たちが受信機
の役目を果たしているのではないかという。ドームに近づきす
ぎるとレシーバー同士、ハウリングを起こすけど、僕たちが
近づきすぎるとその状態が起きるのではないかというものだっ
た。しかし何故私たちなのか?というノリー。
そんな中彼らの目の前にモナーク蝶の大群がドームの外に
群がって居るのを目にする。まるで電灯に集まってくる虫の様
だった。今の時期、この蝶が来るハズはないのに不自然だと
いう。ノリーはもしかしたら、この繭のようなドームが取れた
際に私たちも生まれ変わると言いたいのかも知れないという。
ジョーは少し意地悪して多くの幼虫は蝶になる前に食われてし
まうのだと語る。

ビッグジムは自宅の庭のシェルターから声が聞こえてくるのを
知ってそこにいくと、鎖に縛られているアンジーの姿を目に
する。アンジーは助けを求め、一晩中待っていたのだとし、
警察には連絡してくれたのかと問う。私のことをここから出して
くれと訴えるアンジーに対して、何故君はここにいるのかと問う。
方の息子に監禁されたのだとし、ジュニアは正気ではない
のだという。彼が戻る前に早く出してというが、ビッグジムは
少し考える時間が欲しいとしてドアを閉じてしまう。

そんなビッグジムの家にコギンス牧師がやってくる。
私は厄介なメッセージを受け取ったというコギンスは、神が私
に一言囁いたのだという。神は「モアブ」だと言っている事を
告げると、補聴器の故障で空耳だろうというビッグジム。
しかしコギンスはモアブとは聖書に出てくる地名のことで、
この町と同じように不道徳な場所を指しているのだという。
それを聞いたビッグジムはコギンスに対して二度と私には近づくな
と警告する。

バービーはジュリアの家を追い出されて車で寝泊まりする。
するとジョーとノリーの声で目が覚める。
凄い数の蝶がドームを覆っていたのである。
バービーはドームに触れてその蝶をどかすと、ドームの外には
今まで散々無視されてきた兵士・民間人がドーム内にもメッセージ
を送っていることを知る。ジョーはアソコにいるのはフランク
だとし、自分の従兄弟で閉じ込められる前の日に大学の為に
街を出たのだという。しかしこの一週間誰もドームに寄せ付けな
かったのに突然家族をドームの外に連れてきた理由がなんなのか。
ノリーは更正施設と同じようなもので面会日が来たということ
じゃにいかと語る。

ジュリアはラジオ局WYBSでメッセージを送る。
軍の代表から正式な確認を得たとし、今日の午前10時にドーム
の外に居る家族や友人と正式に面会する許可が出たというもの。
ただし面会場所は6番通りの橋である事を告げる。

ビッグジムはジュニアが帰宅するのを待っていた。
父は息子に話があるとしてアンジーのことを話そうとすると、
ジュニアはニュースの事なのか?と問う。家族がドームの外に
集まるという事をニュースで知らせているというものだった。
マスコミも多数集まって居る事を告げると、ビッグジムは警備の
増員が必要だとして、ジュニアに人員を集めるよう告げる。
ジュニアはシェルターに必要なものを取ってきてから現場に行く
というが、ビッグジムは今すぐ俺の命令に従えと告げ現場へと
送り出す。

橋には人々が集まってくる。
リンダはバービーの姿を見ると、人々がドームに触れるのを防ぐ
為に規制線を張るのを手伝って欲しいという。特にカメラや
携帯などをもってドームに近づけば爆発する恐れがあること。安全が
保証されるまではドームには近づかせないで欲しいと語る。
そんな中、リンダの目の前には消防士の彼氏であるラスティ
姿が有った。

ドティフィルやジュリアに、無線を傍受していたが、昨夜
聞こえたのは意味不明なメッセージだった事を語る。
「ゾーン1はグリーン確定1315」というものだった。

ジュリアもまた橋の傍にやってくるとフィルを見つけて声を
かける。夫・ピーターは来ると思うか?と問うと、バービーから
事情は聞いている事を告げ、夫は借金を作って街から逃げたの
だろうと告げる。しかしこういう状況ならばまた逢いに戻って
くるかもしれないとかすかな期待を持っていた。

ドームの外ではニュースキャスターが家族の対面を中継していた。
謎のドームが出現してから5日が経過。ドームの周囲16kmは警戒
区域になっていること。世界中がこのニューカを固唾をのんで
見守っているとし、家族の感動の再会が目の前で起きていると
告げる。

一方ジョーは姉・アンジーを探していた。
ノリーは橋のそばに行くと、なんとドームの外で自分のことを
探している男・マイケルの姿が有った。ノリーは自分がノリー
であることをマイケルに示すと、私は君のパパだとメッセージ
を告げる。ノリーはそんな筈は無いとするが、マイケルはノリー
の赤ちゃんの時の写真を持って駆けつけていた。そこにはアリス
と共に写っているノリーとマイケルの写真が有った。
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突然外の世界の人たちからの応答が有る。
相変わらず声は聞こえないが、手話を使ったり、紙やコンピ
ュータを使ってドームの内外でコミュニケーションが図られて
いく。異変を感じたバービーは、軍隊時代のバッヂをちらつか
せてドーム外の兵士から何が起きようとしているのかを
探り出していく。

「終末の時、あなたは何をして過ごしますか?」

・・・・みたいな雰囲気の漂う今回のドラマ。

大懺悔大会に発展し、残り少ない時を悔いなく生きようと
いった感じで悪い事をしてきた人たちは、出来るだけ多く
真実を伝えて審判を仰ぐという感じ。

インパクトでいけば最後の音楽はベートーベンの第9を使って
欲しかったけど、最終的にはカントリー歌手・スキータ・デイ
ヴィスのEnd Of the Worldが流れる。カーペンターズの
top of the worldも有れば、終わりの歌も有るのね。

上手く出来ていたのは冒頭のやりとりの中でドームを繭に
たとえて、悪い事をしてきた人たちが変わりゆく心境の
変化というものを現したこと。ただ繭はそう簡単に開かず、
結果的に人の本質は変わらないのではないかとする比喩的
一面が見られるところに帰着している点だと思う。

ジュニアが相変わらず気持ちが悪い行動を見せ、一度は
ビッグジムによってアンジーは解放されるも、結果として
捕まってしまうし、まるでストックホルム症候群になった
のかと思うほどに最後の時を二人で過ごしていた。
シェルターとは人々の暮らしからすれば小さなスペースでは
有るのだけど、ドームもまた大局的に見れば小さな空間で
有り、アンジーだけでなく街の人全員がジュニアとアンジー
の関係のように縛られた生活・限りあるスペースでの
暮らしになっているというところは何とも皮肉な感じ。

人が居ない街を見ると、どうも被災地を想像してしまい
ドラマを見ていて辛い気分にさせられる。
そして爆発後の焦土化しているドームの外の周りの世界が
また何とも言えないものがあった。

出来ればもう少し爆弾が投下される映像を見せても良かった
のではないかと思うところも有ったけど、残念ながら
あっと言う間だった。この辺は正直カメラワークが悪いというか
構成がイマイチだった。
ジョーが語っている受信機説はそれなりに説得力が有った
けど、最後の時に繋がる二人にハウリングのような状態が
起きなかったところも興味深いところ。

ウザい人、牧師がビッグジムによって殺害されたけど、
ウザい人その2のスモールジムがまだこの世にいる限りは
不安は尽きない。ジュニアはかつてドラマの中でアンジー
に対して、いつか感謝する日が来ると語っていたので、
こうなる事を予見してシェルターに入れて居たのかとか
深読みしたけど、そこまで厚い展開ではなかった。

色々と関係者が出たけど、ノリーの父は結局何で彼女の
元から去ってしまったのだろうか?

・Skeeter DavisのEnd Of the World
・Ludwig van BeethovenのPiano Sonata No. 1, Mvt. 2: Adagio in F Major
・Ludwig van BeethovenのPiano Sonata No. 17 in D minor (Tempest), Mvt. 3

デール・バーバラ (Mike Vogel) "バービー"、謎の男
ジュリア・シャムウェイ (Rachelle Lefevre) 新聞記者
リンダ・エスキヴェル (Natalie Martinez) 保安官
アンジー・マカリスター (Britt Robertson) ジミーの姉、ウェイトレス
レニー・Jr. (Alexander Koch) "ビッグジム"の息子、大学生、精神が・・
ジョー・マカリスター (Colin Ford) アンジーの弟、高校精
フィル・ブッシー (Nicholas Strong) WYBSラジオDJ
ドディ・ウィーバー (Jolene Purdy) WYBSラジオ技術
キャロライン・ヒル (Aisha Hinds) アリスのパートナー・黒人

ハワード・パーキンス (Jeff Fahey) "デューク"、警察署長
ジェームズ・レニー (Dean Norris) "ビッグジム"、街の権力者
アリス・カルバート (Samantha Mathis) キャロラインのパートナー
ノリー・カルバート・ヒル (Mackenzie Lintz) アリスの娘
ローズ・トイッチエル (Beth Broderick) レストランのオーナー
アンドレア・グリンネル (Dale Raoul) 通報者、不審なトラックが・・と
ベン・ドレイク (John Elvis) ニット帽、ジョーの同級生

レスター・コギンズ (Ned Bellamy) 牧師
オリー・ディンズモア (Leon Rippy) バーの客
ピーター・シャムウェイ (R. Keith Harris) リンダの夫、医者、失踪

アンドレア・グリンネル (Dale Raoul) 息子と10年ぶりの再会
ジェフ・グロア (Jeff Glor)
カーター (Andrew Vogel)
デル (Al Vicente)
ラスティ (Josh Carter) リンダの彼氏
--- (Ellen Rice) Dodee's Mother
マイケル (Gary Weeks) ノリーの父
--- (Rahsheem Shabazz) Young Soldier
--- (Nick Madrick) Bullhorn Soldier
--- (Ed Ricker) Andrea's Son
--- (Andrea Alcorn) Chester's Mills Resident
--- (Steve Baldwin) Chester's Mills Resident
--- (Mercedes Wilkins) Chester's Mills Resident
--- (Frederick Carpenter) Chester's Mills Resident
若い頃のジュニア (James Alcorn)
--- (Huck Borden) Child Visitor
--- (Kaitlyn Christian) Visitor
--- (Cheryl Coulson) Townsfolk
--- (Teagan Heesch) Teenager
--- (Lemuel Heida) Townie
--- (Mary-Jo Jackson) Chester's Mill Townsperson
--- (Julie Kendall) Joe's Mother
--- (Chip Lane) Joe's Dad
ジョージア (Arianne Martin)
--- (Joe Montanti) Diner Patron
--- (David Pascua) Chester's Mill Resident with Dog
フランク (Charles Alan Ratliff) ジョーの従兄弟
--- (David Schifter) TV News Reporter
--- (Ben Yemba) Military
メアリー (Lia Zazzali) Julia's Sister-In-Law 、ピーターの妹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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