アンダー・ザ・ドーム Under the Dome 原作: Stephen King http://www.dlife.jp/lineup/drama/underthedome/

Jul. 29, 2013
第6話 暴動 The Endless Thirst

脚本／Soo Hugh 監督／Kari Skogland
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ドームによって閉じ込められてしまったチェスターズミル。
アメリカ軍は強力なミサイルによってドームに向かって発射
するがしかしドームはまるでビクともしなかった。
ドームの周りが焦土化した様子を見て、外の人は避難していた
事が分かる。
ノリーとジョーは命中した瞬間を見たがドームは傷一つ無いと
してあり得ない事だとリンダに語る。
そんなリンダは警察無線で使用出来なくなっている事を知る。
ノリーの元には心配してやってきたアリスとキャロラインの
姿が有った。

そんな中牧師が遺体として発見された事を聞かされる。
補聴器が爆発したと聞いてリンダはドームに触れたせいだろう
と語る。署長・デュークの次は牧師・コギンズが爆死かと呟く
オリーは、一体何人が死ぬのかと告げる。いずれ食料や発電機
のガスも無くなるだろうと告げると、ビッグ・ジムはこれから
みんなで緊急対策の会議を開こうと告げる。人が死んでいるの
にそんなことをしている場合なのかと問うが、こういう時だから
こそ団結するのだと語る。

一方ジュリアはバービーをみつけると近づく。
ジュリアも正直今の状況が恐いと告げる。食料が尽きた時に
私たちはどうなるのかと問うがバービーにも未来のことは
分からなかった。リンダはそんなバービーの元にやってくると
現在警察官たちと連絡が付かないのだとして、見つかるまで
仕事を手伝って欲しいという。バッジを手渡すがバービーは
それを返し、バッジは必要ないと語る。ジュリアは何か情報が
無いかラジオ局に行くと告げる。

アンジーとジュニアはミサイル着弾後も生きている事を知る。
ジュニアは心配することはないと告げ、今の僕は警察官として
信用されているのだという。何があってもアンジーのことは
守るという。しかしアンジーは隙を見てジュニアを置物で
殴りつけると家から飛び出して逃げる。

一方アリスは突然暑いと言い始め上着を脱ぐ。
糖尿病である彼女は血糖値の関係で精神障害が起き始める。
車道に飛び出したアリスに対してトラックドライバーは
彼女を避けると給水塔に衝突する。すると給水塔は破裂し
大量に水を放出する。そこにリンダとバービーも駆けつける。
給水塔の水源はイーストポイント湖だと告げると、そこから
水が運べるか調べに行こうと告げる。
アリスは病院に運ばれるが既に病院にもインスリンは無くなって
いる事が分かる。町には23名の糖尿病患者がいるのだと言われ
るとキャロラインはインスリンを使い切ったらどうなるのか
と問うが・・・

ジュリアはラジオ局にいるフィルたちの元に行く。
するとラジオ放送もノイズによって放送が妨害されている事
を知る。警察無線も同じ状況だった事を告げる。
するとドディは、ノイズの発信源が近い事を告げ恐らくここ
から2、3kmのところにそれが有るのだと語る。近くならば
発見できるのではないかという。ドティは八木アンテナを
使い、周波数の三角測量で発信源を突き止めると語る。
このノイズは着弾の直前に始まったもので、ドームは何か
関係があるのだろうという。とりあえず発信源を探そうと。

リンダはバービーと現場に向かう中、彼女はバービーがジュリア
とお似合いである事を指摘する。リンダはラスティとは付き合
って3年が経過し来月には結婚する予定だった事を語る。
そんな中、湖を見ると魚が大量に死んでいるのを目にする。
ジュリアたちはビッグジムに湖の水が鉱物帯を切断した為に
メタンが汚染されていて飲料水には無理だと報告する。
何か濾過でき無い限りは飲めないという。そもそもドームには
雨が降るのか?とするが、誰にもそれは分からなかった。
ビッグジムは町に井戸は殆どが涸れているが、オリーの土地
にある井戸はかなりの水源があるのだという。ビッグジムは
自分が話を付けると語る。
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アメリカ軍による一か八かの強力な爆弾攻撃によって街全体を
覆っているドームを打破出来るかと思われたが、意外にも
ドームはまるで傷一つ追うこともなく存在している。
貯水タンクが壊れ、街の重要な水源である湖も汚染されて
そのままでは飲めない事を知り、人間に必要なライフ
ラインが外界と分断されていることによって、限りがある
という事を知って、人々は理性を失っていく。

取りあえずこうなる事は遅かれ早かれこうなる事は火を見る
よりも明らかだった。
窮地だからこそみんなが団結して対処しようという人間同士
の信頼関係の元で成り立つ共同体精神と、自分だけが生き残れ
ば良いとする生に対する人間の貪欲さというものを秤に掛けた
ような状態だった。

緊急事態に於いて法律が意味をなさないものだということが
このドラマのやりとりで見て取れるし、倫理感の喪失という
ものも有る程度分かるのだけど、人によって理性の幅が
違うという事も有って、なかなか一筋縄ではいかなそうだ。

一番の収穫は、ジョーとノリーが鍵を鍵を握っているという
ことでジュリアとドティに伝わったこと。彼らならば安易に
秘密をばらすような事はしないだろうしね。

衝撃的だったのは街のレストランのオーナーのローズが殺害
されてしまった事か。ビッグジムが随分と肩入れしていた
人物なだけに、殺害したものへの復讐心が怖いことになりそ
うだし、こんな事で人を殺すというこの兄弟があまりに
身勝手過ぎて怖い感じだった。

少しずつだけど、「ウォーキング・デッド」的展開に近づいて
いる。怖いのはウォーカー／バイターではなく実際には
価値観の違う人間であること。
今後ポイントになるであろうビッグジムとオリーの関係だっ
たり、アンジーの対応を巡って、ジム親子が取引通りのこと
を貫いていけるのかどうか。
特にジュニアに関しては暴走すると止められないところが
有るし、親子の溝というものもちょっぴり怖いものとして
存在している。

エゴが見られた象徴的なシーンは、ノリーが母親を助ける
為に他の糖尿病患者から薬を盗もうとしているところかな。
最終的には良心がそれを上回ったけれど、この先も人間の
不確かな要素である良心と人間が勝手に作り上げた法律
というものがどれだけ機能を果たしていくのか。

ドームとジョーとノリーの関係も描かれた。
まだ推論の段階ではあるのだけど、二人の存在がドームからの
意思を伝達するものであり、そして彼らの願いにドームが呼応
するという感じの流れだったけど、ミサイルを防いだのはドーム
のお陰だとするのは少々お粗末な推論で、今回の雨の流れと同一
にして捉えるのは相当無理が有るような気がする。
この二人が語る「ピンクの星」が何を象徴・対象としているのか
だよね。
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