アンダー・ザ・ドーム Under the Dome 原作: Stephen King http://www.dlife.jp/lineup/drama/underthedome/

Sep. 2, 2013
第11話 王の座 Speak of the Devil

脚本／Scott Gold
監督／David Barrett
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ミニドームには4人の手を触れる様な仕様になっていた事から、
アンジーとジョーとノリーは残りの一人を捜していたところ、
かつて発作を起こした事のあるジュニアが該当する人物だと感じ
て彼をミニドームの有る納屋に連れて行くと、4人でドームの
壁に触れる。するとピンクの星が降る中、天井に映し出された
のは星座だった。
その星座の光景は一瞬で消えるが、卵が天井にぶつかり星座を
かたどっている事が分かる。4人は寝そべり、一体どういう意味が
あるのかと話合う。これはドームによる意思表示かも知れない
事を語る。今までにも暴動が起きた際には雨が降ったし、私たち
に発作を起こさせ4人を集めたのだという。次の指示は一体何なの
か。
ジョーは室内に星座とは違う4つの印がある事に気が付く。
この4つの星は僕たちを表しているものだろうという。
そんな中、ドームの中に居たモナーク蝶がもうすぐ羽化しそう
な状態である事が分かる。
しかしノリーはこんな事はもう耐えられないとして、私たちが
何故宇宙の神秘の番人なのかと問う。ジョーはこのことを誰か
に言うべきだとすると、寧ろ知られたくないのではないかという。
ドディはそれで感電したのだという。それならばメッセージ
を受け取ったジュリアならば大丈夫なのではないかと告げ、
彼女は"王者(モナーク)は冠を頂く"というメッセージを受け取った
のだという。
蝶が羽化すれば何か導いてくれるものが有るかもしれないと語る。

しかし可能性としてモナークとは蝶のことではなく人物だという
可能性も排除出来なかった。いずれにしても王者がドームを消す
のではないかという。ドームはジュリアの事を信頼している
のか。

一方リンダの居る保安官事務所にビッグ・ジムがやってくる。
夕べリンダは出頭の要請をした為である。
ビッグ・ジムからプロパンガスについて事情を聞くと、街を破綻
させない為に行ったことだという。麻薬の売人のマックスに
それを売り、一部は自分の倉庫に保管していたということかと
いう呆れるリンダ。しかしジムは開き直り、私が倉庫に保管して
おいたお陰で今でも快適に過ごせているのだと語る。リンダは
ドームが無ければ貴方は刑務所行きでありドームによって助け
られた人だという。ジムは明かりを絶やさない罪で捕まえる
つもりなのかと皮肉を語ると、寧ろ本物の犯罪者を追えとリンダ
に入れ知恵をする。

その頃ジュリアの家では、バービーと朝を迎えていた。
バービーがジュリアの夫・ピーターを殺害した件で、実際には
ピーターが保険金を得て借金の返済をする為にバービーに自分を
殺させていた事をジュリアも理解していた。バービーはそれでも
ジュリアに対してオレは家から去った方が良いかと問う。
しかしジュリアはそれを否定し、気持ちの区切りを付ける為にも
ピーターの墓に連れて行って欲しいと語る。

ビッグ・ジムはリンダに対して、マックスはバービーと組んで
町の人から金をむしり取っている事を語る。ピーターはマックス
に多額の借金をしており、借金の取り立て屋をしていたバービー
が"ドームの日"にピーターを殺害したのだという。

そんな中、マックスはジュリアの元にいくと、いきなり有無も
言わせぬままジュリアの胸を銃で撃つ。
ジュリアが撃たれた事を知ったバービーは彼女の体から流れ出る
血を止血しながらも、リンダに無線で助けを求める。
ジュリアが何者かに撃たれ重体であること。止血したままでは
車を走らせることが出来ないのだという。ビッグ・ジムは
リンダに対してジュリアを撃ったのもバービーである筈だと
吹き込む。しかしとりあえずバービーの元にいく約束をする。
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・ミニドームの流れ

4人が集結した際現れた星座が指し示すものとは何なのか。
いよいよ「幻魔大戦」の如く、メンバーが集まり、その道が
示されるかと思いきや、まるで意地悪しているとしか思えない
ようなメッセージの伝え方をしてこないところが憎たらしい。

とりあえず4人はモナークの意味を探ると共に、星座が指し示す
ものとは地図であると考えて、4人の居るべき道へと向かう。

「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道
はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。
迷わず行けよ、行けばわかるさ・・・ダァァァ」って感じで、
とりあえずボーリンウッド橋近くにあるビッグドームに触れるこ
とになるけど、そこではそのまんまの意味のメッセージの送り方を
してきたね。しかしなんでこんな限定した位置なのって感じ。
道を指し示すならばもう少し象徴的なシーンで使って欲しいぞ。


・モナークとは

モナークというと、昔日本ファルコムが発売したゲーム
「ロードモナーク」はかなりの名作だったと記憶しているが、
その言葉の意味は蝶なのか人間なのか、そして冠を頂くモナーク
とは果たして誰の事なのか。

ドーム内に突然不穏な動きが出ると同時にハリケーンのような
自然ではない天然現象が起こり始めて、現在起きているチェスタ
ーズミルの現状を指し示すと共に未来を暗示しているかの
ようにも思われた。

古来よりその土地を支配する人は、気象というものを操ってきたもの
が上に立つということが伝承としても多く残されている。
日本のドラマでもそれを題材にした武井咲さん主演のドラマ
「お天気お姉さん」はとても面白かった。
嵐が発生し、それを止めたものこそ、この世を支配しているもの
ではないかとすることによって、自分にこそその力があるのでは
ないかと思っていく辺りの展開はなかなか面白く出来ていると
思う。

・ジュリアとかマックスとかリンダとか・・

女性陣がまたこのドラマを盛り上げる。
その中でも撃たれたジュリアこそが嵐の発生源じゃないのかなと
思わせる感じで、彼女の心拍が戻ると同時に嵐の発生も収まっていた。
しかしドームを操るのが彼女だとするならば、彼女が病院に
向かう際に彼女の行く末を困難にする数々のトラップ(特に木が
倒れて道をふさごうとしていたりしていた)けど、果たしてどう
なのか。

嵐の予感という意味では、マックスが一番の候補者だったけど
彼女があっさり殺されて笑えたし、リンダがあっさりと
ビッグ・ジムによって操られている辺り、この人には正直まだ
保安官としての役割を担わせるのはちょっと荷が重い感じ。

「グレイズ・アナトミー」のベイリー先生ばりにちょっと体型も
刑事向きって感じがしないんだよね。愛嬌のある顔はしている
のだけど・・・。

・外部からの無線

今回のポイントとドディが外部からの軍の無線を拾ったこと。
「"面会日"のビデオにバービーが写っていた。探していた人物だ」
みたいなことがどこからともなくその周波を捉えた。
この面会とは果たしてどの施設に行ったものなのか・・だね。

・ビッグとジュニア

またまたこの二人のごね方が凄かった。
ビッグ・ジムは信用できるかと思わせつつ、実際には信用出来ない
ところに上手く誘導していくところが展開としてはにくいところ。

ジュニアは完全にアンジーとの件で正気を失っている。
籠の中の鳥は籠を外せば逃げ出してしまうものなのか。