アンダー・ザ・ドーム Under the Dome 原作: Stephen King http://www.dlife.jp/lineup/drama/underthedome/

Sep. 2, 2013
第12話 緊急事態 Exigent Circumstances

脚本／Caitlin Parrish、Adam Stein
監督／Peter Leto
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ビッグジムによってマックスやオットーが殺害される中、ビッ
グジムはバービーを殺害しようとした所、バービーが反撃し
銃を奪う。するとタイミング悪くリンダが現れ、ビッグジムの
嘘の証言によって、全てはバービーが殺害したものだとして
殺人犯に仕立て上げられる。バービーはその場から退避する中
でビッグジムはラジオを使ってバービーには、マックス、オットー
アガサを殺害した容疑とジュリアに対する殺人未遂罪で逮捕状
が出ている事をラジオを使って街の人たちに話す。

その報道を受けて町の人たちはバービーを捕まえる為の自警団
を結成する。ビッグジムはその流れに乗じて、人の前に立ち、
自分がリーダーだと主張するようにして、人権は憲法によって守ら
れてはいるが、現在は非常事態である事を告げ、特例の家宅
捜索を行い、各家々を探してバービーを捕まえる事を告げる。
隣にいたリンダは貴方の一言で街を警察国家にするつもりなのか
とするが、ジムはこれは人々の声だと語る。ジムはみんなの前で
街は終演を迎えると思われているが、これから始まるのだとして
みんなを鼓舞する。街の人たちはドームによって仕事を奪われた
と思うかも知れないが、みんなで大事なため池を守り、作物を
育て、街を清潔に保つことがそれぞれに課せられた仕事で有り、
時には犠牲になるものもいるかも知れないが、決してドームに
負けることはないと語る。

ドディは無線で軍の通信を傍受している中、またしてもバービー
の事を話している事が分かる。「例の物体を探せ!」「卵の在処の
見当は付いているのか」etc...。それを聞いてドディは今まで
短期的記憶喪失に陥っていたが、自分はジョーの家の納屋で
不思議なミニドーム・卵に触れようとして感電した事を思い出す。
更に無線では「専門知識のあるバービーが居ないと意味がない」
とする交信を聞いていた。

一方ミニドーム前にいたアンジー、ジョー、ノリーたちは、
ジュニアも含めてドームが指し示した場所で特別な啓示とも取れる
メッセージを受け取ったことについて話合う。ミニドームは
4人にナイフを手渡すと、ビッジジムの心臓にナイフを突き刺す
様な光景が目の前で幻覚とした現れたのである。
アンジーはその言葉通り、ジムを殺すことが解決への道ではないか
と考えるが、ノリーはまだ誰が王(モナーク)であるかは分からない
と告げる。ジョーは相変わらずバービーがモナーク説を唱える。
いずれにせよもうすぐさなぎは羽化するので、きっと何か状況は
変わるはずだと語る。

そんな三人の元にキャロラインが現れる。
キャロラインはミニドームについて説明を求めると、ノリーたち
は多分これがドームの心臓であり発生源である事を語る。ママ
が死ぬ直前に見つけたもので、このドームがママが危篤である事
を示したので死に際に傍に居られた事を語る。キャロラインは
ビッグジムが変なことをしようとしている事を告げ、彼は全家の
家宅捜索を断行しようとしているので、このドームは隠した方が
良いと語る。ノリーは私たちの事を信用してくれるのかと問うと
私はいつでもノリーの味方だと語る。それにジムは信用出来ない
人物だという。ジョーはベンの家にかくしてもらおうと告げる。

一方捜索隊たちはバービー探しに躍起になるが、リンダはみんな
に決してバービーを殺害しないよう告げる。フィルはリンダと
同行したい事を告げ一緒にパトカーに搭乗する。

ジュニアはジムの元へとやってくると、先ほどの啓示が有った事
を遠巻きに伝えようとする。誰かが父さんの命を狙っていると。
するとジムはバービーがジュリアを撃って病院に運ばれた事を
告げ、現在クリニックには信頼が於ける部下を見張りに付けて
いる事を告げる。ジュニアに対して今からクリニックに行って
ジュリアを見張って欲しい事を告げ、彼女が気が付いたら、
私に無線で誰にも知られずに報告するよう告げる。
そんな中ドディはジムに対して、軍事無線を傍受した結果、軍が
バービーを捜索している様だとしてラジオ局に呼び出す。

バービーはアンジーの元にやってくると、自分は罪は犯して
いない事を語る。アンジーはそれでもみんなが貴方のことを探し
ている事を告げると、全てはビッグジムのウソだと語る。アンジー
は貴方の言う事を信じると即答する中、バービーはアンジーに
対してジュリアが目をさましたら危険である事を唱える。
彼女が目を覚まして真実を話せば、ジムのウソが崩れるので
必ずジムはジュリアを殺害しようとする筈だというもの。
アンジーが看護助手としてクリニックの鍵を持っていることは
知っているので、それを使って中に入り、ジュリアを連れ出す
事を手伝って欲しいと語る。
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・ミニドームの流れ

王(モナーク)は誰なのかという点が今回描かれた。
バービーなのか、それともジュニアやジムなのか、それとも
ジュリアなのか。

気になるのはドディが聞いていた無線でバービーの事を「専門家」
だとしていたけど一体何の専門家なんだろうね。

軍としては卵の位置は把握しているみたいだったし、無人偵察
機を使って内部の情報に関しては相当気を遣って捜査していた
感じ。元々外部とは通信・交信は出来ないはずだったのに、
いつの間にか見ることが出来るようになっているのね。

・ビッグ・ジムが益々群衆を操作する。

意外と人の心って不安な状況に陥ると操ることが容易なんだ
なと感じさせる。ビッグジムが先頭に立ってバービーを
捕まえようとしていたけど、異議を唱える人はこの状況ではなかなか
出てこない。それだけ外部から来た人間を容易には信用出来ない
事情も有るんだろうけどね。

・ビッグ・ジムに不都合なもの

なんと言ってもジュリアの証言は相当ジムの立場を悪くする。
またジムにとっては、このドームがかぶせられた時にこそ
思い描いていた指導者としての理想が達成出来ると考えて、
民意とは逆に、ドームを取り除くことを阻止しようとしている
ところが何とも皮肉だ。

しかしドディが殺害されるのは意外だった。
「あんたはサイコ野郎だ」としてジムに殺害される前には、なんだ
か協力しようとしていたし、ドディはイマイチ好感度が高い訳でも
無かったので亡くなったのもそう感情的に揺さぶられるところ
は無かった。牧師と同様に、証拠を消すためだけに火災を
起こしていくという辺りのジムの卑劣さもまたなんとも言えないね。

ドディとは仲が良かったフィルがバービーのことに敵意を
むき出しにしていく。リンダと同じくしてまたしても勘違い野郎
登場って感じ。

・ジュリアを守る

あれだけの重傷を負っているジュリアを病院から連れ出しても
大丈夫かって感じがした。
また都合良くジュリアを監視しているのがジュニア。
アンジーが誘惑している隙にバービーが奪取。
アンジーもキスする事も無いのにね。宇多田ヒカルさんの歌じゃ
ないけど、「最後のキスはタバコのフレーバ〜」って感じ。
ただアンジーはジュニアに対して、ジムからウソを吹き込まれた
ということを話したことでジュニアの中で父親に対する疑惑の種
を植え付けたところは今後どう影響してくるのかって感じだね。

最後に父を愛しているがウソは嫌いだとジュニアが父に話していた。
そしてジュリアに固執している父が寧ろ変だと疑っていく辺り
は上手いことアンジーの言葉が利いている!?

・悪が勝利する為に必要なのは善人が何もしないこと

ノリーが発した言葉だけど、当たり前のことを言っているだけ
って感じ。
ただノリーはジムに対して、子どもの事を脅かすあなたの何処が
ビッグなのと発言する辺りは良かった。

・ベンに卵を預ける

この人物、本当に信用出来るのか未知数。
以前にもジョーの家に勝手に人を招き入れてパーティーをして
いたしね。卵やドームを何かしないかとちょっと不安だった。

・One TwoのSleep Talk