ウォーキング・デッド
The Walking Dead (シーズン3)

監督・脚本・企画:フランク・ダラボン
原作・脚本:ロバート・カークマン

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131




 

Mar. 10, 2013
第13話 休戦協定 Arrow on the Doorpost

脚本/Ryan C. Coleman
監督/David Boyd
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リックとダリルとハーシェルは三人だけでウッドベリー組の
総督たちと遭うことになっていた。全てはアンドレアが手引き
したもので、なんとか休戦して欲しいと考えていたのである。
先にリックたちが約束の小屋にやってくる中、リックの前に
現れたのは総督だった。
話したいことが互いに山ほど有るだろうという総督に対して、
リックは何故俺たちを攻撃したのかと問う。すると総督は我々は
皆殺しも出来たが、そうはしなかったのだと語る。武器を
使わずに交渉したいとして、総督は先に武器を手放し、そして
防弾チョッキも脱いで攻撃の意思がない事を示す。しかし
椅子に座るが机にはしっかりと隠していた銃が備わっていた。

外ではダリルたちが周りを気にしていた。
人影はとりあえず無いようだと告げるが車がやってくる。
そこには予め予定されていたウッドベリー組の三人のウチの
カエサルミルトンだった。そしてこの会談をセッティングした
アンドレアも来ていた。

アンドレアは総督とリックが話し合う室内へと入り込むと、
多くの人が理由もなく死んだ事を告げ、これ以上の不毛な争い
は辞めるべきことを告げる。弾は真の驚異の為に取っておくべ
きものだという。リックは総督に対して、お前たちは色々と
やってきた事を告げ、襲撃だけでなくマギーやメルルのことを
指摘する。しかし総督はその問題を乗り越え前に進む為に
ここにやってきたのだと語る。

ミルトンはハーシェルたちの前で自己紹介をする。
自分は総督のアドバイザーをしていること。主に色んな計画
を立てたりバイター対策をしているという。ダリルはカエサル
たちの存在を気に入らずいらだつが、ハーシェルは今はリック
たちが会談しているので大人しく待とうと告げる。

一方刑務所で会談のことを心配していたグレンたちは、もしも
の時の為に先日調達してきた武器を手入れしていた。
メルル今から乗り込んで不意打ちを食らわせようと訴える。
グレンはあくまで三対三の交渉であり、例え俺たちが現場に
行っても三人が人質に取られるのがおちだと語る。メルルは
自分の弟が現場に行っている事を告げる中、ネガティブな発言
をし、このまま待っていてもいずれ総督たちに刑務所は制圧
される事を告げる。カールはそれを聞いて父は自分の身は
守れる事を告げる。グレンはメルルに対して怖がらせること
ばかりを話すなとし、これは決定事項なのでそれに従えば良い
のだと語る。

仲裁に入るアンドレアはどちらの世界にも問題点は遭った事を
告げ、それでも歩み寄るべきだと語る。リックは地図を取り出
して、ウッドベリーは川の西側、そして刑務所組は東側を
取り互いに交わらず互いに取引もしないことを条件に出す。
境界線を持って互いを尊重すれば良いというアンドレアはその
意見に賛同するが、総督は彼女には意見をする立場にはない
事を告げ、ここから出て行くよう告げる。そして総督は私たち
が求めるのは君たちの降伏だけだと語る。
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■刑務所組
■ウッドベリーの街

今回は三対三で話し合うことになった。
と言っても決定的な会話は総督とリックのリーダー同士の
会話であって、他の人はほぼ雑談タイム。
ただ腹の内を見せ合うまでの間はどの流れも緊迫感が有り、
目が離せないものとなっていた。

上手く出来ているのはやはり三対三の人選だろうか。
リックと総督はもちろんだけど、武闘派のダリルとカサエル
そして研究畑のハーシェルとミルトンは互いにチームが違う
けど、立ち位置としては似たような立場にいる人物同士だと
思う。

ダリルとカエサルが腹を割って話せるようになったのは、
ウォーカーと一戦交えた後だった。仕事を終えた後にタバコ
を一服しながら会話する姿。男同士って拳を交えた後とか
共通の敵との対決を制した後に相手の力をある程度認める
ことが出来ると、それなりに仲良くなってしまうというと
いうのは有る事だと思う。
ハーシェルが記録を残しているミルトンに対して共感を得る
のも彼に敵意が無いと分かったからだろうし、緊迫感の
中のフトした人間同士の語り合いは良い感じに思えた。

で、そんなことを言っていられないのが、やはりリックと
総督の頂上対決だろう。
なんと言っても全員の命が彼らの決断・態度一つで左右される。
まさか総督が自分の妻を失ったときのエピソードが語るとは
思わなかったけど、愛するものを失った辛さが生前の彼女を
邪険にしてしまったことに反比例して心に重くのしかかって
しまうところがまた二人に共通している部分だったりもする
んだよね。

情報戦に於いては総督側に部が有った様だ。
元々総督は文系タイプの戦略家でリックは体育会系的な
戦略家の違いが有るのだと思う。
リックの落ち度は、メルルなどとの会話に於いて、もっと
ウッドベリーの事を知っておく必要が有ったということだ
ろうね。そして逆に総督はアンドレアという味方から情報
を得ているだけでなく、途中で刑務所を追い出された
タイリースなども自分たちの街に抱えていて情報収拾をして
いるところが有る。

また刑務所組ではメルルが暴走しそうな感じで、正直未だに
信じられない人物なので、彼を女性や子供と過ごさせること
にはちょっと怖い一面が有る。ミショーンとリックがあれ
だけ冷静に居られるのも、それだけ今大事なことが起きて
いる為のものだろうけど、メルルと向き合うことが出来たと
いう面で、マギーとも上手く向き合えるようになった感じ。
ウォーカーの進入があるのではないかと視聴者の誰もが
不安に思う中で仲直りHがまた何とも言えない。責めて中庭に
いるウォーカーを少しずつでも良いから退治していくとか
来るべき日の為に戦いの訓練に利用するとかすれば良いのにね。

ここのところエンディングクレジット前には必ず曲が
挿入されることになったね。

総督がリックに求めたのはミショーンの差し出しだった。
子供を助ける為に一人の人間を犠牲にすることなどエゴの
塊のような決断だけど、命を守るために最小限の犠牲に
留めるのか気になるところだった。
ただリックとしては、既に総督の悪巧みを理解している様な
感じなので、戦争もやむなしという感じなのかも知れない。
どういう形で戦闘になるか分からないけど地の利を生かして
映画「ロビンフット」の様に上手い事退治して欲しい。
総督は全員が朽ち果てるまで戦うとしていたけど、血気盛んな
ものたちを排除するだけで戦いは終わりそうだけどね。


・The Walking Dead Main Title
・FinkのWarm Shadow (Dactyl Remix)

リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
グレン (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻

マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
アクセル (Lew Temple) ヤク中の囚人、生き残る2人の1人・金髪の方

メルル・ディクソン (Michael Rooker) ダリルの兄
フィリップ (David Morrissey) The Governor / 総督
ミルトン・マーメット (Dallas Roberts) 研修者、メガネ
カエサル・マルティネス (Jose Pablo Cantillo) 武闘派
ヘイリー (Alexa Nikolas) 少女、弓矢
カレン (Melissa Ponzio) 住民
--- (Travis Love) Bowman

タイリース (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
ベン (Tyler Chase) 刑務所へ
ドナ (Cherie Dvorak) 刑務所へ、しかしゾンビに噛まれる
アレン (Daniel Thomas May) 刑務所へ

--- Walker ---
(Jay Cavanaugh) Throwing Knife Walker
(Ellie Decker)
(John Jaret)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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