ホワイトカラー 
(2009年、アメリカWHITE COLLAR)

http://mystery.co.jp/program/white_collar/





第5話 父の遺志 The Portrait

脚本/Jeff Eastin、Travis Romero 監督/Allan Arkush
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ニールはケイトの残したボトルのヒントから、グランドセント
ラルステーション
に何かがあると感じて、モジーと共に現場
にいく。するとそこで目印となる所に手紙が残されていた。
しかしそこにはケイトからの直筆で
"もう探さないで、私たち
の関係は終わったのだ"
と書かれていた。しかし、そんな事を
こんな手の込んだ方法で伝えるのは不自然だとして、手紙に
何かが隠されて居るであろう事を推察する。

一方FBIの仕事は、今回絵画の盗難事件を扱う。
ハンガリーの画家・
ハウストン・バーグの絵が個人宅から盗ま
れたもので、タイトルは
"首飾りの少女"というものだった。
絵の市場価値は260万ドル。
ニールとピーターは雑談しながら、盗まれたとされる
ジュリア
の家に行く。
ジュリアナの両親は既に他界し、彼女は若くして大豪邸の主
だった。火曜日は授業が有るがたまたまその日は早くに帰宅
した際に、強盗に出くわし、相手の顔面を殴りつけた事を語る。
ジュリアナの元には、トレイダーをしている
ゲイリー叔父さん
が居るが、既に彼は弁護士を呼んでいた。ジュリアナにゲイリー
叔父さんの事を尋ねると、相続の件に関して、多少二人の
間に蟠りがあることを知る。
ジュリアナから盗まれた絵の写った写真を見せて貰う。
元々は祖母から引き継いだ絵だという。

ゲイリーから話を聞こうとするが、弁護士を通した手順を踏ま
なければ何も話さないと言われる。
それを聞いたニールは自分が彼と接触して、この件について
ゲイリーが手引きした事を証明し、首謀者を聞き出すという。

証券会社から出てくるゲイリーと接触するニール。
ニールはFBIがジュリアナの家に捜索しに来たことに対して
"ボス"が怒っている事を伝える。ニールは首謀者が誰だか
分かっているフリをして、自分はその子分だという事を臭わす。
するとゲイリーはこの件の落とし前としてきちんと金を払う
という。小切手を切る彼は、相手の名前の欄に
ジェラルド・
ドーセット
と書く。

ドーセットの消息を調べると、彼はフランスの高利貸しで、
ジョシュアという元軍人と行動を共にしていた。ジョシュアが
実行犯であり、ジュリアナに殴られた跡がくっきり見える。
ドーセットはFBIが捜索していることを知って、絵画を早急に
売りたがっているようで、数々のギャラリーに話を持ちかけて
いる事を知る。そこで
ランバートギャラリーターリン・
バンダーセン
に協力を仰ぎ、10万ドルで買いたい人物が居ると
いう事でドーセットと接触することになる。

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■今回の仕事

盗まれた絵画の捜索という事で、刑事が担当するのではなく
FBIがまたしても個人の事情に介入する辺りは、ご愛敬といった
感じか。

盗まれた絵は曰く付きという事で、なかなか難儀な展開が
予想される。

■正規の手順を踏むFBIと、自由なコンサルタントのニール

FBIのピーターでは出来ないことを、法律に縛られないニール
が色々とこなしていくという設定は上手く機能しているね。

弁護士を介せず接触した所や、容疑者の女性と接触していく
様子はニールじゃないと出来ないことだね。

■真面目なピーター、性格が掴みきれないニール

ニールは犯罪者だけど、義賊的役割を果たしている。
イケメン故に、誰もがニールに好意を寄せていく所など、
平成のジェームズ・ボンドっぽい役所だけど、ニールはモテ
るけど、ケイトに一途な所は好感が持てるところかも。

■展開は限りなく緩い

近年の精巧なドラマの内容に比べると、ドラマとしてはかなり
緩いところがある。FBIの囮捜査があっさりと見破られる所
とか、最後にニールに接触に来た犯人・ドーセットが捕まる
シーンなど、犯罪者としては相当知能低すぎって感じがする。

■ニールを何処まで信用できるのか

ピーターによると、レーガンの言葉を引用して"信用するが
検証はする"という言葉が今の二人の関係を上手く物語っている。
ニールは今回ピーターに黙って絵を盗み出していたしね。
ピーターにもエリザベスに言えない事をしてしまったという
事で誤魔化そうとするが、真面目な彼はすぐに本当の事を
言ってしまった。

■ケイトが登場

手紙に書かれていた金曜日に待ち合わせ場所にいくと、ケイト
が登場する。彼女が一瞬エリザベスに見えた。
ケイト曰く、ニールの隠し財産を指輪の男に教えないと、自分
はニールの元には戻れないのだという。実に怪しい話だね。


■ターリン役のDeanna Russo 

ゴシップガールのシーズン3から出てくるカニンガム役。
「レスキュー・ミー〜NYの英雄たち」ではペニー役、
度々リメイク・続編されるカーアクションドラマの「ナイト
ライダー」
シリーズの最新作「ナイトライダーネクスト」
サラ役で出演。最新作は、来週1月16日から日本でもCSで放送
される。

■その他・役者

今回の依頼人・ジュリアナを演じたKim Shawはグッドワイフ
でアンバー・マディソン役として登場する。ピーターが浮気
したとされる相手役だ。

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

ケイト・モロー (Alexandra Daddario) ニールの彼女
ローレン・クルーズ (Natalie Morales) 女性捜査官
リース・ヒューズ (James Rebhorn) FBI上司


ターリン・バンダーセン (Deanna Russo) ギャラリーの従業員
ゲイリー (Tim Hopper) ジュリアナの叔父、証券マン
ウォルター (Peter McRobbie)
ジェラルド・ドーセット (Michael Patrick Crane) フランス人、高利貸し
ジュリアナ・ラスズロー (Kim Shaw)
ブリジット (Natalia Klimas) ドーセットの恋人、フランス人
クレア (Heidi Kristoffer) ブリジットの友人
ジョシュア (Benjamin B. Smith) 元軍人、ドーセットの付き人


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