ホワイトカラー 
(2009年、アメリカWHITE COLLAR)

http://mystery.co.jp/program/white_collar/





第7話 はめられた捜査官 Free Fall

脚本/Jeff Eastin 監督/Kevin Bray
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ニールはインターポールのメイリンから、ケイトと一緒にいる
のはFBIの男だとし、FBIを信じるなと言われる。
ニールはモジーにこの事実を話して相談する。しかしFBIの
オフィスは国内だけでも56も有るし、その捜査官となると人数
は膨大になる。取りあえずFBIの動きを静観するしかないと
告げる。
そんな折り、ニールの元にポールから電話が鳴り、
高級ブティ
ック"ジュワイオクレシュ"
で宝石が盗まれたとの通報を受けた
事を聞かされ、現場で落ち合うことになる。

現場につきブティックのオーナーから話を聞く。
現在42カラット、時価320万ドルのピンクダイヤの展示を行っ
ているが、そのダイヤが盗まれたかも知れないことを聞く。
金庫室の監視カメラには、確かに何者かが侵入している映像が
写っていた。目の前にあるピンクのダイヤが果たして本物なの
かすり替えられた物なのか。オーナーは鑑定士を呼び出してい
る事を告げるが、それを待つまでも無くニールが鑑定する。
すると明らかな偽物で精巧に出来たものだった。放射線装置が
有ればこの手の巨大ダイヤを作ることも可能だという。
オーナーによると、このダイヤが運ばれることは誰も知らない
ハズなのに不自然だという。
店に設置してある監視カメラは、店内と金庫室の二人だけで
外側にはカメラは設置していなかった事もあり、どのように
犯人が侵入したのか掴みかねていた。警報装置が何故働かなか
ったのかも依然不明のままだった。

一度オフィスに戻ると上司のヒューズが内務監査局の
ギャレッ
ト・ファウラー
と話をしていた。
ファウラーによると、今回の宝石盗難事件に於いて、情報が
内部から漏れた可能性があるという。NY市警とFBIの幹部だけ
が知っている情報であり、ファウラーはピーターやニールの
事を疑っていた。特にニールの行動に関しては、盗まれた当日
の行動記録が6時間分抜け落ちている事を引き合いに出す。

一方ニールは、あれほどのダイヤの偽物を作れる容疑者を
探していた。恐らく逮捕されていない人物の中で作れるのは
エイドリアン・トゥレーンだという。とても目立ちたがり屋で
道具を持っていれば作れるハズだという。ニールはピーターに
対して、犯罪者の間では伝説の人物でピーターにとっての
エリオット・ネスのような存在だと語る。

ピーターたちはエイドリアンに会いに行く。
女性と悠長にジグソーパズルしていた彼は、宝石盗難事件の件
で捜査官が来たことを察して自分から航空チケットを差し出す。
自分はその時スペインにいて帰国したばかりでアリバイが有る
というものだった。

ピーターはニールに昨夜何をしていたのかと尋ねる。
ニールはピーターが宝石泥棒の件で自分を疑っているのを察し
て、俺はやっていないと主張する。

ピーターはジョーンズに頼み、ニールが過去に債券偽造に使っ
た時の"サイン"を調べるよう告げる。詐欺師は現場に意図的
に自分の犯行だと知らしめるサインを残すというクセをニール
自身が語っていたため、この件でもそのサインが無いか比較
するためのものだった。

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盗まれた宝石を巡り、内部の情報を知る人物にしか犯行は
起こせないとして、内務調査局員(OPR)は、FBIのピーターや
ニールに容疑の目を向けていく。調べていくウチにニールの
犯行を裏付けるような証拠へと繋がっていくが・・・

ニールとピーターの関係性を改めて描くと共に、二人の信頼
関係というものを同時に描いたような流れだった。
元々ニールはピーターの私生活にも随分踏み込んでいる印象
も有ったので、驚きの展開という事はなかったけど、信頼性
を感じさせると共に、最後に来てまたその関係を揺るがしか
ねない状況を作るのだから、切ないものだよね。

ただまぁ流れからして、そのように見せかけているだけで、
ピーターの不審な行動には裏が有るのだろうし、その辺は
あまり心配しなくても良いのかなと思う。

さて今回はOPRなる焦臭い組織の存在を浮かび上がらせた。
そこで働くファウラーとは果たしてどんな人物なのか。

容疑者にさせられたニールが自らその容疑を晴らしていくと
いう作戦だが、パン屋を購入する方法論は正直、あんまり効果
的には思えなかった。
情報開示の流れ自体も、ファウラーとの関わり合いを探ると
いう意味では面白いものが有ったが、イマイチ分かりづらい
ものが有った様に思う。結局この流れは、ニールの情報開示
というよりもファウラーの情報開示に成功したって事だよな。

また個人的に検事に会う流れなんかも、可能なのか否かイマイ
チ説得力はなかったけどその辺は仕方がないか。

ブティックの防犯設備の不備な一面とか、ドラマの本質
からは離れている部分なので仕方がないとはいえ、やや不可解
さも有ったし、伝説の詐欺師という割に意外と呆気なさが
有るけど、まぁ何時の時代も女性で失敗するという男性の
愚かさが皮肉さ加減として描かれ、面白かったと思う。

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

ケイト・モロー (Alexandra Daddario) ニールの彼女
ローレン・クルーズ (Natalie Morales) 女性捜査官
リース・ヒューズ (James Rebhorn) FBI上司


ギャレット・ファウラー (Noah Emmerich) 内務調査局員OPR
イボンヌ (Kelly McCreary) エリザベスの秘書
エイドリアン・トゥレーン (Murray Bartlett) 宝石偽造犯
--- (Alysia Reiner) 宝石店・店主
--- (Stink Fisher) 看守
--- (Moronai Kanekoa) 捜査官
--- (Mike Hodge) 判事
グーン (Piper Kenny) 内務調査局員OPR
--- (Meg Rutenberg) Young Agent
--- (Kate Ballo) モデル
--- (Brian James Pepe) FBI捜査官


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