ホワイトカラー
(2010年、アメリカ White Collar) シーズン2

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Aug. 31, 2010
第8話 危ない復讐 Company Man

脚本/Jim Campolongo 監督/Rosemary Rodriguez
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ピーターはニールの横領事件について会話していた。ニールは
ピーターに対してそういう時には金の流れを追えば良いのだ
として25セント硬貨を使って実践してみる。

そんな中オフィスに付くと、殺人事件をFBI知能犯専門チームが
担当することになる。殺人なんて部署が違うのではないか?
というニールだが、この件には企業スパイが絡んでいる為に
ウチに回ってきたものだという。ノービス社に勤めていた
ジョセフ・ヘイズという研究開発のトップが心臓発作で亡くな
ったもので、ヘイズは量子マイクロプロセッサを開発していた
のだという。防衛関係の契約で、他のメーカーと競合していた
が、ヘイズらは試作品を完成させていたとのことで、競合他社
との間では一番有利な状況にあったのだという。ヘイズの遺体
を検視した結果、血からは大量の強心剤が検出され、試作品を
奪われたのだという。しかし調べているウチに、一番の容疑者
は会社のCEOのウェスリー・ケントだと判明しているという。
ヘイズが亡くなる後、ヘイズとは会う約束をしていた人物で、
彼の供述と死亡時刻が微妙に食い違っているというもの。
来週の週明けからノービス社には監査が入ることになっている
為、ベーンフィールドフィナンシャルの会計士が監査する
ことになっているとのこと。そこで公認会計士の学位を持つ
ピーターがその社員の会計士として潜り込むとのことだった。

ニールはピーターと二人の際に、公認会計士の資格を持って
いるとは知らなかったと告げ、FBIの仕事ではなく会計士の
仕事をしていたらまた違った人生だったのではないかと告げる。

ピーターはニールに対して、サラからボイスレコーダーのコピー
を入手したであろう事を問い詰めると勝手に捜査することは
許さないという。現在調査しているのはモジーだと知ると、
それならばモジーはダイアナと一緒に捜査をさせるのだと語る。

ピーターはノービス社へと会計監査名目でやってくる。
CEOのウェスリーの秘書をしているエレン・サミュエル
ケントのオフィスまで案内してくれる。
ケントからは一週間監査の為に顔を合わせるので仲良くしよう
として名前で呼び合おうと提案される。ケントは愛用している
酒のアルマニャックを勧めるが、仕事中は飲まない事を告げ
ピーターは上級社員の経費報告書を見せて欲しいと語る。
自分はどのオフィスで監査作業をすれば良いのか?と問うと、
ケントはここを使ってくれという。ものすごく大きな会議室の
ようなオフィスで、窓からは最高の景色の眺めだった。
それを見ると余計に会計士の道を歩めばこういう人生も有った
のかもしれない事をピーターは感じる。

ニールはピーターに言われたようにモジーとダイアナを引き合わ
せる。ニールは頼まれた事を告げモジーを説得するが、FBI捜査官
なんかとは絶対に組みたくないという。しかしファウラーを見つけ
る必要性がある事を告げ、ケイトが最後に電話していたのはファウ
ラーであり、FBIとの協力は不可欠である事を語る。

ニールはジョーンズに呼ばれてオフィスにいくと、ノービスの
HDDのデータがそろそろピーターから送られてくる事を告げる。
それをコピーしてヘイズの事を調べようと語る。
ピーターは隠し持っていた無線・解析機をパソコンに取り付ける
と、遠隔操作が出来るようにする。FBIのオフィスからデータ
ベースにアクセス出来るようにする。

夜、ピーターにはスイートルームが用意されていた。
エリザベスとSkypeでカメラでチャットしながら、現在凄い
ところに泊まっていると話す。唯一物足りないのは君だと
ピーターはエリザベスに語る。
そんな中ピーターの部屋にニールがやってくると、ヘイズの
パソコンから面白い物が見つかったという。ヘイズのパソコン
には亡くなった後に何度もアクセスしようとしてパスワード
の入力ミスをした形跡があるのだという。幹部クラスならば
無条件にヘイズのコンピュータにはアクセス出来るので、
くさいのは幹部候補だろうという。ケントはピーターに媚びて
いるので、マーケティングの仕事を名目にニールをノービス
の仕事に就かせるので、その間に探って欲しいという。
ニールはノービスのオフィスに行くと、そこでアンドリュー、
トレント、ジェシカという社員から声を掛けられるのだった。
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ノービス社の開発部門トップ・ヘイズが殺害され、開発して
いた量子プロセッサーが盗まれるという事態が発生する。
調べていく内に、盗んだのはこの会社のCEOのケントではない
かと疑い、彼の出張先が多いことから、海外に技術を流出
している疑いがあることが分かる。

ピーターの意外な才能・意外なスキルがあることが発覚。
何と彼はFBIに就職していなければ公認会計士の将来が
有った様で、そうなると今回体験するようにかなり裕福で
贅沢な暮らしが待っていた可能性があり、またニールには
遭って居ないどころか、エリザベスにも遭って居なかった
可能性もあるということで、結果的にはFBIの道を進んで
正解だったというところでドラマを結んでいる。

公認会計士なんて山ほど居るはずで、そこまで儲かる仕事には
思えないけど、逆にピーターが今回のCEOのようなことを
している事も考えられなくもない。
他の人生を思い描くのも良いけど、良い面ばんりでなく
その分同じだけ犠牲にするものは有る筈だ。

流れからすると当初は社員の一人ジェシカが怪しい行動を見せ
てニールの事を尾行する姿が有った。話を聞いてみると、
彼女は殺されたヘイズの恋人だった女性で毒殺されたことに
相当怨みを持っている様子。最後の最後まで彼女の行動には
目が離せないところが有ったのかも。

CEOのオフィスに入るために音声認識が必要で、その音声が
またラテン語で「人は自らの運命を作る職人」だとする
カエラスの言葉のラテン語版を入手しなければならない
ミッションが存在する。

ジェシカの中に有る復讐心にもう少し親身になっていれば
止める事も出来たのだろうに、囮に使用してしまうものだから
益々火を付けてしまった感じ。

最後にピーターは復讐か・正義かという難問に対して、ピーター
自身は正義を貫く姿勢を主張していたけど、それはまた同時に
「疑わしきは罰せず」とする態度を見せることで、ジェシカの
行動を止められなかった感じ。
最終的に証拠が自供頼みだったという点ではちょっぴり証拠能力
としては弱いのかも。誰も聞いていなかったし、毒を飲んで
意識がもうろうとしている中での発言だしね。

またオルゴールの件でも進展。
モジーがダイアナが所持していたモーツァルトのピアノソナタ
第2番の楽譜から、オルゴールの音を既に聞いているのではない
かと考え、ダイアンとピーターがそのオルゴールを持っている
と疑いの目を持つ。
シーズン2の冒頭の頃ではちょっぴりそのオルゴールを巡って
怪しい行動も無きなしもあせずって感じだったけど、最後は
ピーターとニールが信じ合ってオルゴールの鍵を挿入して、
箱を開けた。果たして何が出てくるのか。

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) 保険調査員

ウェスリー・ケント (Griffin Dunne) ノービス社CEO
エレン・サミュエル (Renee Goldsberry) ケントの秘書
ジェシカ・ブレスリン (Nicole Steinwedell) ジョセフ・ヘイズの恋人
トレント (Patrick Yeoman) 社員の一人、ランチを奢ることに・・
ジューン (Diahann Carroll) ニールの部屋の大家
アンドリュー (Aaron Lohr) 社員の一人
--- (Tom Day) Security Guard
--- (Robert Wells III) Hotel Employee
--- (Kevin Kolack) Medic
--- (Daralina Komar) Office Receptionist

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