ホワイトカラー
(2010年、アメリカ White Collar) シーズン2

http://mystery.co.jp/program/white_collar/




 

Feb. 22, 2011
第14話 仕組まれた取引 Payback

脚本/Mark Goffman 監督/Russell Lee Fine
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ヒューズはピーターらFBI知能犯専門チームがやってくると、
昨日司法省から連絡が有った事を告げ、国の安全保障問題に
関わる情報が有るとして、殺人罪で懲役20年の刑で収監され
ているマシュー・ケラーから取引の話が出たのだという。
もうすぐ彼はバークスデール刑務所に移送されることになって
おり、彼は君たちとしか話さないと言っているのだという。
聞くだけならば別に損はないとして、話を聞いてきて欲しいと
のことだった。マシューはニールのライバルであり元相棒だ
ろと言うピーターに対して、モナコでバックギャモンをして
いた事は有ったが相棒ではないと否定する。ダイアナに対して
二人の関係はまるで紳士とヤクザくらい違いがあると語る。
ピーターから紳士だと聞かされニールは満足するが、あくまで
アイツと比べたら・・・だぞと語る。

収監されているマシューの元に行くと、彼は個室が用意されて
いて刑務所と言えども快適な生活をしていた。酒も飲めるし
葉巻も吸えるという好待遇だった。人生は刑務所みたいなもの
でとらわれの身である事を告げると、ニールだって刑務所の外
で刑期を勤めているのだろうと語る。ニールに対してチェスで
の勝負を挑んでくるマシューに快く応じる。
マシューはここを我が家だと思っている事を告げ、ここから
移送されようとしている事を告げる。バークズデール刑務所は
ロシアンマフィアが多く、多額の借金をしているマシューは
移送されれば殺害される可能性が高かった。マシューは突然
フランス語の「ピザレー」という言葉を知っているかとピーター
に尋ねるが知る由もなかった。ニールは"最後の一手"という意味
だろうと告げると、今のマシューの状況の事を差しているもの
だと考える。ピーターは取引したいという情報とは何なのかと
尋ねると、偽造パスポートを使っている人物の情報があるという。
その見返りにこの刑務所で今のままの環境を求めたいという。
更に取引すれば今後もFBIに協力すると語る。その人物の偽造
のテクニックはニールにも劣らないものだとし、テロリストや
密売人に売れていることを考えるならば国の脅威になるもの
だと語る。ピーターは情報が本物であるならば取引も考えると
語ると、マシューはジェイソン・ラングを調べる様告げる。
ニールは「ピザレー」らは"最悪の事態"という意味もあること
をピーターに語ると、互いに逃げ場がないのだろうと語る。

翌朝、ピーターは背広を探す中、エリザベスの様子がちょっと
おかしい事に気が付く。ピーターはすぐにこの背広は俺が
クリーニングに取りに行く約束をしていたものだとすぐに気が付く。
ピーターはエリザベスに対して、俺が忘れているのであれば
教えてくれても良かったのではないかと告げる。俺は約束を忘れる
夫にはなりたくないのだと語る。俺はなんて駄目な夫なんだと
すると、エリザベスはそれを否定するが、君は怒っているしこの
事を根に持つだろうと語る。それならばその事を指摘して欲しか
ったと語ると、私は貴方にうるさい妻にはなりたくないのだと
語る。サッチモは夫婦の雲行きが怪しい事を察して奧に逃げて
いってしまうのだった。ピーターは出社する際、一応エリザベス
に挨拶のキスをするが・・・

ニールはモジーと話合っていた。
ケラーの狙いがなんなのか。モジーは嫌なヤツは苦しんで欲しい
と告げる中、ケイトの事に関係しているのではないかと問う。
ケラーはケイトを使ってお前のことを挑発していただろうとする
がニールはもうケイトとの事は忘れて前に進むことにしたのだと語る。
現在のジェイソンはカメラマンをしているのだという。
ケラーとジェイソンは三年前に組んでいて、債権を偽造した疑い
が有った。しかしその際に失敗してケラーは二発撃たれているが
その銃はジェイソンの銃から発せられたもので仲間割れだとされて
いた。ニールはそれを考えると、マシューは3つの意図がある
のではないかと推察する。「ジェイソンへの復讐」「快適な刑務所
暮らし」そして「俺を巻き込むこと」だろうという。
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刑務所に収監されるマシューから取引の話を持ち出されて
調べていると、突然ピーターは拉致・監禁され、マシューと
ジェイソンが組んでいる事を知る。ジェイソンとしてはFBI
の過度の監視に嫌気が差し、最後の仕事としてマシューと組
んで大金を得て逃走することを考えていたが、実際には
マシューはジェイソンを裏切り脱獄を計画していたことを知る。

こう言っては何だけどピーター以外のFBI捜査官が使えな
さすぎて泣ける。
ピーターがジェイソンに対して、FBIが誘拐されるとなれば
アメリカ合衆国を敵にするようなものだと称してたのに対して
ヒューズ率いるFBIチームなんて捜査しているのかどうかも
分からん状態だし、囚人を移送する際の民間の警備会社リッジ
フィールド社に同行しているのがジョーンズ一人だし、そして
一番使えるニールにはヒューズからは"ハウス!"とばかりに家に
戻ることを指示されていた。

ニールはピーターを助ける必要はないこともないのだろう
けど、既に二人は足かせの必要が無いほどに関係なり絆という
ものが生まれているのだろう。

ケイトとの思いを断つ意味でもスコットランドの美術館で
盗んだ指輪の件を処理したことで、名実共にケイトの事を
忘れて前に進むことが出来るのかも知れない。

奇しくもこの日見たウォーキングデッド3最終話では
アンドレアが手錠をはめられた状態で椅子に座らされて
いたのだけど、ピーターもまた同様の状態で死を待つばかり
の状態だった。アンドレアはペンチで手錠を切ったのに
対して、ピーターはクリーニング店のタグのピンがついた
ままの状態で背広を着ていたことが幸運にも手錠を外す
事の出来るアイテムとして利用された。
クリーニング店を巡って、朝からエリザベスとケンカして
しまっただけに皮肉にもピーターの杜撰さというのが
今回は上手く作用した感じだった。まぁピン一つで手錠を
外せたらちょっとやばすぎる気がするけどね。

そしてあのセキュリティ解除もちょっと強引ではあった。
携帯電話を切ってバッテリーを利用する間電話が使えない
とするシーンを見ると、演出的には面白くなってはいるの
だけどね。

マシューとはシーズン3で決着するようだ。

マシュー・ケラー出演の話

Season 1, Episode 12
Season 2, Episode 14
Season 3, Episode 9
Season 3, Episode 10
Season 3, Episode 11

ケラー役のRoss McCallは、デニス・ホッパーの遺作となった
ドラマクラッシュでL.A市警・ケニー・バタグリア役、
「バンド・オブ・ブラザーズ」ではジョセフ・リーブゴット役と
してレギュラー出演していた。
ちなみにJennifer Love Hewittともかつて婚約していた事が有り、
彼は昔中村俊輔選手が所属していたスコットランドのセルティック
の熱心なサポーターのようだ。

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) 保険調査員
ジューン (Diahann Carroll) ニールの家の大家

リース・ヒューズ (James Rebhorn) FBIの偉い人
マシュー・ケラー (Ross McCall) 殺人で服役、懲役20年
ジェイソン・ラング (Adam Goldberg) カメラマン、偽造パスポート
ボイヤー (Albert Jones) ジェイソンの仲間
オドネル (Jimmy Gary Jr.) Guard
--- (Brian Hotaling) Agent
グラハム (Ben Hauck) Agent
--- (Trevor Kuhn) Agent

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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