ホワイトカラー
(2010年、アメリカ White Collar) シーズン2

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Mar. 1, 2011
第15話 おとり捜査 Power Play

脚本/Mark Goffman 監督/Jeff King
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ラーセンはナチスの食器を密輸していたこと(s2 #10)を受けて、
サラはその食器の出所がアルゼンチンだと知り現地に調査の
為に飛ぶ。
一方アドラーはフラクタルの事を調べていた(s2 #11)ことを知り、
フラクタルのアンテナの作成しようとしていた事を受け、ピー
ターはそれと同じ物を作ったらどういうことになるのかニール
に問うと恐らくナチス時代の飛行機か船に導いてくれるもの
ではないかと告げる。

エリザベスはイベントプランナーとしての仕事をする。
スタッフのイヴォンヌに対して、顧客のスタンズラーはとても
うるさい人なので注意するよう告げる。
すると顧客のスタンズラーと彼の秘書・ブルックが会場に
やってくる。スタンズラーは氷の彫刻に関して注文をつけて
いく中で、ブルックはエリザベスの夫がFBI捜査官だと聞いて
相談したいことがあると語る。

ニューヨークでは連日暑い日が続き、今日は40度を超えていた。
テレビ報道ではイーストコースト電力会社が使用量が限界を
超えるので停電することになることを警告している事を告げる。
ピーターの自宅もエアコンが壊れ、犬・サッチモも暑さで
参っていた。エリザベスは帰宅すると、ピーターに対して
今日の仕事で聞いた話を夫に相談する。顧客のスタンズラーが
エネルギー会社に投機をしているが、意図的に停電しているよう
に仕向けてエネルギーをつり上げで儲けているのだという。彼の
秘書のブルックが調べたというもので、停電前にエネルギーを
大量に購入し、ニューヨーク市に対して3倍の値段をふっかけて
売っているというものだった。市の財政を圧迫していることを
考えると悪質なものだった。エリザベスによるとペンキの臭い
がするというだけで殺すと発言しているような人だと語る。
ブルックとは美術館で会う約束をしたので、ニールも連れて
一緒に来て欲しいという。彼ならば警戒心を解くことが出来る
のだと語る。

一方サラは帰国するとニールの元にやってくる。
先ほどアルゼンチンから戻った事を告げ、食器の出所が分かった
という。アルゼンチン南部の豪邸であり、放火されたことが
確認されているという。恐らく逃走後アドラーがアルゼンチン
に渡ったそうしたものだという。サラは沢山の写真を撮ってき
ていてそれをニールに手渡す。アドラーの使用人のロサによる
と彼はゲルハルト・フォグラーというドイツ人を探していた
ようだとし、FBIが捜査すればすぐに分かるのではないかとして
全ての資料を提供する。

ブルックとエリザベスは美術館で会う中、ニールがやってくる。
しかしピーターは美術館に来るのが随分と遅れていることが
分かる。ブルックはボスがやってくるので行かないといけない
事を語る。ニールはピーターに電話するが、現在向かっている
事を告げ、時間には間に合うはずだとするが、ブルックは今から
ボスの元に戻らなくなったという。何とかピーターは引き留め
るよう告げるが、ブルックに話すともういかないと怪しまれる事
を告げる。するとニールは機転を利かせて、自分がFBI捜査官
でありエリザベスの夫である事を告げると事情を聞くことになる

ピーターは後からやってくると、ニールから事情を聞く。
捜査官になりすますのは犯罪だとするピーター。俺が本物で
あると訂正しなければならない事を告げるが、ニールは今それを
行えばブルックは不審に思って話をしてくれなくなると語る。
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エリザベスのクライアントの秘書・ブルックから社長が電力に
関して不正を行っているとのたれ込みがあり、慎重に捜査を
求められる。ブルックと約束していたが、ピーターが来る前
に彼女は社長の下に戻らねばならないことになり話を聞けず
に帰してしまうのも避けたい意図が有って、ニールはピーター
と入れ替わり自分がエリザベスの夫でありFBI捜査官だとして
ブルックから話を聞いていくことになる。
彼女についた最初の嘘を貫いていくために、仕方なくニール
とピーターはその後も入れ替わって捜査を担当していくことに
なる。

基本的に詐欺師のニールがこれまでFBI捜査官としての仕事を
担当してきたので、今回はピーターに詐欺師・泥棒としての
気持ちなり役割を持たして別の人生を体験させるという
ことをさせる流れだった。
ピーターとしてはエリザベスの横にいるのが自分でなく
ニールだということに相当苛立っていただろうし、逆に
エリザベスからはワルのピーターも格好良いと乗せられて
泥棒稼業に手を染めていくのだからなんとも言えない感じ
がする。

前回にもピーターのそんな展開への布石を見せていた感じがする。
牢屋に手錠をされたまま閉じ込められていて爆弾を解除しな
ければならないとする案件をニールとのやりとりを通して
解除し窮地から脱しなければならないとする辺り、少しずつ
だけどピーターにも詐欺師・泥棒としてのスキルがニールと
時間を過ごすことで身についているというところなのだろうね。

問題なのはピーターは心理戦には長けていそうだけど、
泥棒のスキルは基本的にまるで備わっていない中で、その
スキルを使わなければならない状況になった点だ。
一日程度で身につくスキルではなさそうだけど、取りあえず
ピッキングと盗聴器を相手のポケットに入れてそして回収する
という役割を持って、ニールの変わりを果たしていった
感じだった。モジーから色々と泥棒としてのスキルを教わる所
が笑えたけど、モジーが冒頭でのニールとのやりとりの中で、
暑さを皮肉り「モジーが火事(カジー)になりそうだ」となにげ
に語るシーンがツボに入った。

ドラマとしてはシーズン2のラス前のエピソードらしく、
これまでのオルゴールの謎、そしてケイトが何故殺された
のかについて言及され、核心に近づきつつある。

ニールはケイトの事を完全に吹っ切ることも出来たのか、サラとの
関係に前進し始めたところは良い感じだったし、冒頭の頃
には互いに不審さを覚えていた間柄だったのに気がつくと
良い感じの関係になっているけど、予見出来るものでは有ったね。

そしてアレックスの意外な過去も発覚。
今回彼らが追っている先にいたドイツ人のゲルハルト・フォグナー
が第二次大戦中のドイツ潜水艦隊の通信士で、重要機密を持って
いたこと。一時はエリス島収容所に送られていたけど、そこから
逃走していること。フォグナーの入国時の名前が、マイケル・ハン
ターであり、孫に当たる人物が名前からも分かる通り、アレックス
ハンターであること。
元々オルゴールは彼女が探っていたところも有ったしね。憎きアド
ラーを倒して宝の在処かにたどり着くのかな。

それにしてもダイアナとジョーンズ。
今回ずっと脇役で、しかもバンで監視役が多かった。
ダイアナはバンで過ごすのは好きだとしていたけど、
そのやりとりを聞いているとレバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
のハーディソンを思い出すな。
ピーターがニール役を演じることに二人して笑う姿を見ると
良い雰囲気のチームだなと思う。

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) 保険調査員
ジューン (Diahann Carroll) ニールの家の大家
アレックス・ハンター (Gloria Votsis) 泥棒

フランシス・ルンツ (J. Tucker Smith) エネルギー会社投機家
ブルック (Cody Horn) スタングラーの秘書
アンドリュー・スタンズラー (Richard Schiff) エネルギー会社に投機
--- (Erin Keeney) Reporter
ナンシー (Mary Testa)
イヴォンヌ (Kelly McCreary) エリザベスの会社の同僚
--- (Peter Conboy) New York City Police Officer
カミ・ルンツ (Sara Ash Davis)
チップ・ウィーロック () ECHの経営幹部
ビル・ロスコ () スタンズラーが暗号で会話している相手

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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