オークションハウス 
Auction House (2007年MBC)

演出:ソン・ヒョンソク、キム・デジン、イ・ジョンヒョ
カン・デソン
脚本:キム・ナムギョン、チン・ホンス、クォン・キギョン
キム・ミヒョン


第4話 秘密と嘘

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4作品に渡って女性シリーズを描いたキム・ウチャン画伯。
そのシリーズに5作品目の"女性の誕生"が存在したとの事で
世間は注目する。画廊協会とウチャンの妻はこれは本物の作品
だと認定する。現在ウチャン画伯は50歳代で認知症を患い、
施設に入院していた。しかしその記者会見を見ていた画伯は
私の作品ではないと施設で訴えパニックになる。

ナギョンは顧客リストの整理の為にヨンスに自分のカードを手
渡して作業をしてもらう。しかしその事を知ったミン理事は、
カードを他人に貸した事で激怒する。もしも顧客リストが流出
したら大変でしょうと。

そんな中、女性シリーズのモデルとなった女性・パク・インヒ
がマスコミの前に現れ、5作品目のあんな絵は存在しなかった
と証言する事で騒ぎは大きくなる。

絵を鑑定して貰うと、確かにウチャン画伯の画風であり力強さ
が有った。しかし不可解な点が浮かび上がり、左利きだった
ハズの画伯ではあるが、下書きは右利きの人が書いているので
有る。

モデルのインヒはウチャン画伯の妻に会いに行く。
一体チョ会長から幾ら貰ったのかと問い詰める。奥さんは馬鹿に
するなとしてインヒに対して夫が病気だと知って逃げたクセに
偉そうな事を言うなと告げる。15年ぶりに夫が絵を描くと言った
際に、私は夫のために彼の使う昔ながらの鉛筆まで探して来た
のだと告げる。
その話をヨンスとユンジェは聞いていた。
インヒが立ち去った後、奥さんに色々と質問してみる。右腕で
書いていたことはなかったか?としかしそれを否定する。
妻は夫は病気にこそなったが、今が一番幸せだという。あんな
絵に二度と大事な時間を奪われたくないと告げる。ヨンスは
インヒも奥さんもうそを付く人には見えないという。特に奥さん
の手は苦労人の手でありそんな人が本当にうそを付くだろうかと
考える。

ユンジェは贋作家の先輩の家を訪れるとウチャン画伯の贋作に
ついて尋ねる。すると彼の絵は大変難しいものだという。贋作の
為の材料の入手先を尋ねると、議政府(ウィジョンブ)に住むチェ
という男だという。チェの家に行くとそこにやってきた男が突然
逃げ出す。彼はパクという男でチェは現在ソウルに行き捕鯨船に
乗って鯨を採りにいったという。

ヨンスは一つの仮説を語る。もしかしたらモデルの女性は一つ
ずつ別人を使っているのではないか?というもの。

画廊協会のチョ会長を尋ねるとこの件で深入りしないほうが良
いと警告を受ける。もしも絵が偽者ならば業界から足を洗うと
言う彼。
帰りにチェから電話があり待ち合わせ場所に行くとそこには
ヤクザが数名表れて手を引けと脅されるのだった。
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今回は贋作騒ぎ

画家は認知症であり、その絵が本物なのかどうか頼りになるのは
妻の証言。妻は本物だとするが、果たしてその判断を信じて良い
ものかどうか。

画廊協会のチョ会長の圧力

圧力をかける時点で贋作だと言っているようなものだよね。
ただ奥さんは何故贋作だと知りつつも嘘を付いているのかが
今回のポイントか。

貴方足手まといよ!!努力は認めろ。

ヤクザに手足を縛られた際に会話するヨンスとユンジェのやり
とりの一部。
なんかヨンスとユンジェの関係が随分近づいた事を意味するよ
うなやりとりだったな。

画伯ウチャンとモデル・インヒの出会い

インヒが21歳の時にウチャンと出会ったそうだ。
彼女からインスピレーションを受けたのか、15年ぶりに筆を
とり、それ以降7年間を共にする。妻にしてみればあまり気分
のいい話ではないのかも知れない。認知症だと知ったことで
インヒは離れていってしまった。しかし本当に病気だと知って
離れたのか?

画廊協会のチョ会長を詐欺し呼ばわりする

その結果、チョ会長はマスコミの前でウィルオークションは
贋作作家の娘を雇っている事をマスコミの前で公表する。
まぁそれは良いのだが、そんな事実に踊らされるとは本末転倒
な気がする。

美術担当のドヨンの功績

昔の鉛筆は鯨の脂を黒鉛に混ぜて鉛筆を作ったとか。
1991年に鯨の保護のために他の脂が使われることになったのが
贋作を見破る決定打となる。成分分析から鯨の脂は検出されな
かった。

★4つの絵に隠された本当の意味。

この絵のシリーズは4作品有ると言った時点、何らかの共通性
が有ると思った。
本当に愛していた人は誰なのか分かる様な作りであり、それが
モデルでなく奥さんだったとの事。
良く解らないのは何故奥さんは嘘を付いてでも世に5枚目の絵
を流通させようとしたのか。嘘を付くような人では無かった
のではないか?それとも奥さんは知らない所でチョ会長に抱き
込まれたのか?
最後にチョ会長だけが日本に逃げることになるけど、ある意味
この奥さんも主犯だと思う。画伯の心情を知って喜んでいる
場合ではないよなぁと思う。

ヨンスは職員として正式に認められる。

IDが発行されアクセス権が手に入る。


チャ・ヨンス …… ユン・ソイ (主人公)
オ・ユンジェ …… チョン・チャン (メガネの人)
ミン・ソリン …… キム・ヘリ (理事)
チョン・ナギョン …… イ・ユジョン (宝石、アンティーク担当)
ナ・ドヨン …… チョン・ソンウン (ワイン、美術担当)
キム・ウンテ …… チャン・ヨン (ウィルオークション社長)
ホ・ミョンファン …… チェ・ジョンウォン (復元作業)
ユ・ミニョン …… オク・チヨン (記者)
チャ・マンヒ …… チョン・インテク (ヨンスの父・現猟師)

キム・ウチャン …… チョン・ソンファン (画伯)
ミセス・キム …… ユン・ソジョン (画伯夫人)
チョ会長 …… ナム・ミョンリョル (画廊協会会長)
パク・インヒ …… チョン・イェソ (モデル)


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