ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第4話 逃げない勇気


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市長から呼び出されたルミとカン・マエ。
市長はルミに激怒し、カン・マエに対しては低姿勢で部下の
粗相を謝罪する。去ろうとするときに市長は改めて指揮者を
チョン・ミョンハンに頼もうとしていることを知り、カン・
マエは、私の後任は私のスタイルを引き継いでくれる人に頼む
と告げると、市長は本音を現し始める。カン・マエはオーケス
トラキラーである事。そしてミョンハンはアマチュア指導の
実績がある為、彼に任せるとする市長に対し、カン・マエは
自らが直接指導し魔法を見せると告げる。
カン・マエはオーケストラのメンバーの全員を屋上に呼び出し、
これから継続して厳しく指導する事を伝え、もしこの段階で
ダメだと思うならばこの場から逃げろと告げる。
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今回はカン・マエにどのようにして継続して指揮を執らせるの
か、カン・マエが意欲を燃やして指導するにはどのような展開を
用意すれば良いのか、有る意味興味深い流れだった。

もしもこの段階でダメならば立ち去れと言いつつも、逃げられ
ない様に縛り付けている様が実に笑える。ただで立ち去る術
を用意していないんだよね。

今回は随分個人に対して細かい指摘をすると同時に、公演の
意味を明確にした話でもある。
対立市長候補から圧力を掛けられた市長は、その圧力のベク
トルをカン・マエ率いるオーケストラにぶつける。

ドラマとして面白くなったのは、これまでボロクソ貶してきた
オーケストラのメンバーに対して、今回はカン・マエが市長の
非難の声からメンバーを守るという展開・立場を用意したこと。
侮辱できるのは私だけだという彼は、ようやく目の前の楽団の
事を自分の仲間と認識したのか。
しかしこんな市長、誰が票を投じたんだろうね。有り得ない程
の失言の連発。

それと同時にカン・マエ自身も貧しい境遇だった過去を打ち明
けた事で楽団たちにも随分親近感を与えるような展開だった
のではなかろうか。

今回は幾つもの不確定要素を用意した。
ゴヌが謹慎処分から復帰し、公演には出られなくなった事。
そしてヒヨンが家族に不満を漏らし、自分だけが何故我慢
しなければならないとして再びオーケストラに復帰したこと。

ゴヌのこれまでの態度を見れば、アレだけ口出ししていた
のに自分だけが途中で抜けることに無責任さを感じなくもない。
マエもゴヌに対して心を許し、彼の性格を上手く指導法の中に
取り入れていただけに、簡単にこの行動を許すわけがない。
果たしてどんな奇策でこの危機を乗り切るのか。

それにしてもテレビ東京で見ているためか、カットの割合が
酷くて繋がりに整合性を感じない所があるな。まぁ韓国ドラマ
の放送時間を考えると仕方がないのかも知れないけどね。

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) 市役所先輩
市長 (イ・ハヌイ)
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル

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