ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~

演出/イ・ジェギュ

http://www.tv-tokyo.co.jp/beethoven_virus/


第14話 かごの鳥


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無事公演が終わりマエは野外音楽堂に評論家たちを引き連れて
ゴヌ指揮の楽団の演奏を聞きに行く。これから演奏するチャイ
コフスキーのピアノ協奏曲第1番が誕生するときのエピソードを
観客に聞かせる。それはまるで現在のマエとゴヌの関係でも
有った。
いよいよ演奏が開始されると客達は魅了され、一瞬にして虜に
なる。評論家達も技術は未熟だが、思うがまま表現しており、
感情の表現は明らかにマエより上だという。
気持ちよく成功裏に終わるかと思っていた演奏だが、突然
市長の命令により業者達がテントの設営を行い始める。激しい
騒音で演奏はかき消され、観客は殆ど居なくなり成功し掛かっ
てものが突如失敗に終わる。

マエは市長の下に掛け合う。
演奏しているとは知らなかったという市長。自分がクビにした
楽団が成功することに拒否感を示した為の行動だったが、市長
はマエに対して、電話で止めなかったので了承しているものだ
と思ったという。呆れ返ったマエは今度の新聞のコラムの中で
宣伝のために音楽を妨害する市長のことを取り上げようかと
して彼に警告を発する。
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市長の横暴ぶりにただ呆れるばかりの展開。
こんな人物をよく市民は選挙で選ぶよな。
常識外れも大概にしろとばかりに、責任を擦り付ける市長の
姿を見たら腹ただしさを通り越えてぶん殴りたくなった。

工事をする人たちも命令とはいえ勇気が有るな。
演奏なんてホンの5分や10分で終わるだろうに、それを待たず
いきなり工事を始める。
で、そのテントは何をするためのものなんだ?

マエの目の前で感情的表現はゴヌの方が上だと言ってのける
評論家たちも相当な勇気の持ち主だと思った。

ムカツクのは市長ばかりではない。
正直ゴヌの性格も分からないものがあるな。
マエが持ってきたオーケストラの話をゴヌは断る。
私が嫌だから断るのかというマエに対して、オレとは感覚が違う
のに共用させようとするからだという。
まるで子供みたい。しかも自分の方が感情表現では上だと言って
のける辺りの妙な自信過剰ぶり。
正直駆け出しの男性がマエと同じ視線で語ること、比べられる事
自体違和感がある。キャリアの違いを指摘されていたが、そんな
の天と地の差が有るよな。

しかしルミを巡っての三角関係はなかなか良くできている。
マエがルミに携帯で今から部屋に来いと言った時、ルミは返信
で"忙しい"とした所は、先日の展開の仕返しで笑えた。
ルミを巡って彼女の心を奪われたゴヌがマエに対して敵対心を
抱くのは自然だろうし、マエの指導法が嫌なのかそれとも
嫉妬心から反発しているのかその辺の微妙な感情の入り交じり方
は絶妙なものがある。

それにしてもヒョッコンの妻はなんでマエに相談を持ちかけた
のだろうか。子供がマエの背広を引っ張る姿が、有り得ない光景
で良い感じ。

ルミが作曲を始めて、いつかまたマエの指揮でヴァイオリンを
弾きたいとする気持ちもなかなか良い感じに映るね。

最後はソクラン市民の日の記念公演に出場するためのオーディシ
ョン。この公演に出演すればスポンサーが付くかも知れないと
の事で、楽団員にとってはまたとないチャンス。しかし審査員
がマエという所でまたまた逃れられない現実を突きつけられたね。
合格しても自分たちの力で勝ち取ったと思えるのかどうか。

カン・マエ (キム・ミョンミン) (40) マエストロ
トゥ・ルミ (イ・ジア) (26) バイオリン/市役所
カン・ゴヌ (チャン・グンソク) (24) トランペット/警察官
キム・ガブヨン (イ・スンジェ) (65) オーボエ/元プロ
ペ・ヨンギ (パク・チョルミン) (37) トロンボーン/キャバレー
ハ・イドン (ヒョン・ジュニ) (17) フルート/高校一年生
チョン・ヒヨン (ソン・ソクスク) チェロ/大家
パク・ヒョクォン (チョン・ソギョン) コントラバス/市役所先輩
コン・チャンベ (イ・ハヌイ) 市長
ホン・ジュンギ () クラリネット

チョン・ミョンハン () マエの大学時代のライバル
ソ・ヘギョン () ソリスト
ファン・ヨンヒ ()

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