クリスマスに雪は降るの？ (韓国SBS 2009年) 脚本：イ・ギョンヒ 演出：　チェ・ムンソク http://www.tv-tokyo.co.jp/xmas_snow/index.html

第5話 近づくふたり
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ジワンがテジュンのアパート前で待ちぼうけし、帰る際に
ガンジンの家の前で牛乳を見て佇んでいるのを目撃する。
ガンジンはそんな彼女に声を掛け、欲しいならば飲みますか?
と告げるが要らないとして帰ろうとする。そんな彼女の手を
取ると、俺のことを覚えていないのか?と告げ、どうして急に
消えたのかと責める。両親や俺がどんな思いをしたのか、お前
は考えたことがあるのか?という。しかしジワンは声を張り上
げてまで貴方にとやかく言うことではないとし、そんな事は
大昔の出来事であり、いつまでも子供の頃の幼稚な気持ちを
引きずられても困るという。自分はとっくに忘れていたと。
ガンジンはジワンの顔にフードをかぶせると、寒いから風邪を
引くなと告げ、また逢えて嬉しかったと告げる。

ガンジンは会社に出社すると、地下駐車場でウジョンの姿を
見かける。ウジョンは二日酔いで足取りもおぼつかずにいた。
ガンジンは彼女がミソン乳業のアートセンター建設計画書を
持っていることに気がつく。ウジョンは本日その計画書案を
プレゼンする予定だった。ガンジンはその状態で運転するのは
無理だとして、秘書を呼ぶよう告げるが、この事が父に報告
されれば私はパリに飛ばされるとしてそれを拒む。
貴方にとっては好都合でしょうけどと告げる。
ガンジンは仕方なく彼女をプレゼン会場まで送る。
ガンジンはウジョンにミソン乳業の会長は次男をビルの崩壊事故
で亡くしている事を語り、外観デザインを重視する建築家に
対して強い不信感を抱いている事を告げる。次男は小児麻痺
を起こしていた事があり、アートセンターには彼の幼い頃のアダ
ナを付けようとしている事を語る。

ウジョンはプレゼンの際に、そのアドバイス通り外観ではなく
内部構造に力を入れること、そして車椅子に来場者などにも
優しい施設にして来場者の事を第一に考えると告げる。

一方テジュンは現在、ガンジンの開発チームと開発計画に対して
社内で競い合っていた。元々はテジュンのプロジェクトで中国
の開発公社との協議が続いていたが、ガンジンの案を相手が
気に入ってしまい、ガンジンが自ら上司に勝負させてほしいと
願い出たもの。しかしテジュンはなかなか上手く行かず、煮詰
まっていた。

ジワンはバス停で佇んでいると、漢方医の教授から電話が鳴る。
お前から受講させて欲しいと願い、漢方医になって家に戻る
のが夢なのに、授業に出ないとはと激怒される。授業が有る事
を忘れていた彼女は、急いで学校へいく。しかしそこでペンダ
ントと落としてしまう。遠くから見ていたガンジンは、すれ違い
でジワンがバスに乗っていくのを見て悔しがるが、そこに彼女
がペンダントを落としているのを見つける。
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ガンジンはジワンがテジュンによって傷ついているのを見て
いたたまれなくなり彼女を支える。彼女はガンジンの事など
昔のことで忘れたとするが、彼女はかつてガンジンが川の中に
落としたペンダントを持っていた。

ウジョンが怖すぎる。
財閥の子故に、親からの愛情に飢えている部分があるのか、
完全に他人に依存する姿がある彼女。依存するだけならばまだ
しも、上司として上に立つ身である分、変にプライドが高い
部分が有ったり、欲しいものの為ならば形振り構わない一面が
存在する。
メイクを見るとその人となりの性格が見て取れるような感じで
強烈なメイクは昔の韓国人女性みたい。

ガンジンがジワンに対して、徐々に放ってはおけない性分を
見せていく。
自分もテジュンと計画案を競い合っている身で忙しいのに、
まさか自ら彼女の部屋のリフォームを手がけるとはね。
一夜で完成させてしまうのにはかなりの違和感があるけど、
「大改造!!劇的ビフォーアフター」の様に、暗い室内が明るく
仕上がったときの感動。そして今まで暗い境遇にいた自分が
彼の存在によって明るくなる事を示唆している展開で、見ていて
気分の良いものがある。

TV東京での放送なので、夜食にラーメンを作っていたようだけど、
そのラーメンがどうなったのか気になる。
ジワンが彼の分まで食べようとしていた雰囲気もあったけどね。
その後美味しそうなサンドイッチを作っている辺りは、流石
喫茶店で住み込みしているという事かな。

実家では、プサンがひき逃げ事件で逮捕される。
似ているというだけで捕まってしまう韓国の警察事情。
車を調べろといわんばかりの展開だけど、ヨンスクたちがプサン
のアリバイの証言者となるかどうかの人間性のテストが図られ
ている様なシーンかな。
別にアリバイを証言したからと言って何が変わるわけでもない
だろうし、逆に意地悪しているつもりだろうけど、自分たちの
方が明らかに傷つくことを、なんでこうも面倒な形で表現する
んだろうね。