ドラゴン桜 (勉強の神)

演出:ユ・ヒョンギ
脚本:ユン・ギョンア
原作:三田紀房(「ドラゴン桜」 講談社刊)



第14話 自信喪失
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ボングは9月の模試での自己採点で最高点が取れたと仲間達の前
では気丈に振る舞うが、実際には以前よりも成績が落ちていた。

職員室では特進クラスの自己採点の結果が想像以上に良かった
事について、スジョンは得意げに話をしていた。特にボングの
成績が一番伸びていること。他の教師達は今までどんなに勉強
をしても成果が出なかったのにと告げるが・・・
そんな中、ボングの父が職員室に駆け込んできて、ボングを
助けて欲しいと訴える。

スジョンとソクホは急いでボングのウチに行くと、ずっと部屋に
閉じこもっているボングの姿があった。ソクホは扉を蹴破る
と涙するボングから事情を聞く。ボングは本当は試験が出来な
かった事を告白。あんなに頑張ったのに、もっと頑張れとでも
言うのか?とし、今までにも成績が落ちる度に次こそはと勉強
したのにダメだったと告げる。ソクホはボングにどうして成果
が出ないと思うか?と尋ねると、ボングは生まれつきバカだから
という。頭の良さと勉強は関係がないと言っただろうと、ソクホ
は激怒し、そんな考えで居たら良い成績が出ると思うのかと
叱責する。しかしボングは仲間にズルしてまで勉強をしたのに
成績が伸びなかった事を告げ、バカだから何をしてもダメなんだ
と涙する。それを見た両親も、俺の頭が悪いせいとか、妊娠中に
栄養を十分に与えられなかったと告げ、ボングに謝罪する。

ソクホはその晩、自分の恩師であるキム先生の夢を見る。
キム先生に知恵を貸して欲しいと訴え、子供に希望を与えたい
とするが、先生は生徒は花と同じで他が綺麗に咲いても咲き遅れ
る花が有ることを告げる。いつか必ず咲き誇る事を呼び続けろ
とし、それはお前が一番よく分かっているハズだと言われる。

翌日ボングの姿が特進クラスにはなかった。
ソクホは生徒達に、模擬試験の結果が良かったからといって
気を緩めるなと告げる。他の生徒達はボングは気を緩めている
事を指摘するが、ソクホはどうせバレる事だとし、スジョンの
制止を振り切ってボングの成績が落ちたことを話す。ソクホは
生徒達にボングに慰めの電話などする必要は無いことを告げる。

その頃ボングは一般クラスに戻って居た。
特進の生徒達はそれを知ってボングを呼び戻しに行く。
しかしボングは大学には行かないことを告げる。

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仲間を裏切ってまで勉強をしたボング。
仲間達の手前成績は上がったとするが、実際には下がっており、
絶望を感じるボングは大学には行かないと言い出す。
元々生まれつきバカだと思っているボングに頭を抱えるソクホ
は、夢の中で恩師から助言を受ける。しかしそんな恩師の訃報
がソクホに届く。

ボングを立ち直らせるために必要な物は何なのか。

その辺は本人の問題なので、自身がそんな現実と向き合うことが
必要であり、今回は有る程度の距離感を保ちながら、ボングを
一見すると突き放すような感じだった。

優しい言葉を掛けてあげることは簡単だけど、時にそれに甘えて
成長する機会を失ってしまう事にもなり、その辺のバランスは
難しそうだ。ボングを見ていると両親に甘えられて育った事が
明らかだし、自らも生まれつきバカだという理由を以て、これ
までに諦めてきた事が多かったのだろう。

驚くべき事はソクホがボングを突き放した事に対して、これまで
ならばベンヒョンが対立の構図の先鋒に躍り出るのに、それを
せずソクホに同調した点か。

ドラマとしては一気に9月の模試から受験日まで日付を進ませた。
韓国の受験は一般的に11月で大学修学能力試験は私立や国立に
関係なく4年制の大学に希望するならば誰でも受けるので、
9月の模試はまさに最後の実力を図るテストだ。

今回はソクホ自身のエピソードにも触れて、これまで冷たく
生徒に対峙してきたキャラクターにも暖かみを与えた。
ベクヒョンとの関係に於いても完全に違和感を払拭した感じで
一気に試験のための環境作りを整えた感じ。

最後にベクヒョンの祖母が倒れたけど、どんな結末を用意
するのかな。

カン・ソクホ …… キム・スロ (弁護士)
ハン・スジョン …… ペ・ドゥナ (ピョンムン高校教師)
チャン・マリ …… オ・ユナ (理事長)

ファン・ベクヒョン …… ユ・スンホ (生徒3年。祖母と暮らす)
キル・プリプ …… コ・アソン (生徒3年、実家がパブ)
ホン・チャンドゥ …… イ・ヒョヌ (生徒3年)
ナ・ヒョンジョン …… ジヨン (生徒3年、プリプの友達)
オ・ボング …… イ・チャノ (生徒3年・ぶーちゃん)
イ・イェジ …… コ・ジュヨン (生徒2年生)
キム・サンフン …… キム・サンビン (生徒2年生)

チャ・ギボン …… ピョン・ヒボン (特別クラス数学教師)
アンソニー・ヤン …… イ・ビョンジュン (特別クラス英語教師)
イ・ウニュ …… イム・ジウン (特別クラス教師・国語)
チャン・ヨンシク …… シム・ヒョンタク (特別クラス教師)
ハ・サンギル …… パク・チリョン (教師・教頭)
ペ・ヨンスク …… イム・ソンミン (教師・国語。めがねの人)
パク・キナム …… イ・ダリョン (教師・数学)
サ・ドチョル …… パク・フィスン (教師・体育)

ワンボン …… キム・ビョンギ (ソクホに敵意を燃やす、メガネ)
ハン・エシム …… パン・ウニ (プリプの母、パブ経営)
イ・ブニ …… キム・ヨンオク (ベクヒョンの祖母・鶏肉好き)
チャン・ピルギュ …… イ・グァンセ (前理事長)
ティナ …… キム・イェラン (ヤン先生の助手)


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