復活 KBS (2005年) 脚本／キム・ジウ 演出／パン・チャンホン、チョン・チャングニ

第1話 全ての始まり

20年前の江原道。
雨が降り続く中、借金取りらしき男性が顔から血を流す男児
ハウンを連れてあの一件の家を尋ねる。家の主に賭博で作った
借金の申し立て。しかしすぐには払えない事が分かると、
子供を預けて去っていく。
20年後のソウルで男は立派な刑事になって捜査をしていた。

BS11で始まったドラマ。
韓国では相当評判が良かったらしく、韓国の人からお勧めだと
言われていたので今回見てみた。
同じスタッフが作ったとされる「魔王」の韓国版は正直、
冗長な時間の使い回しが気になり、正直日本版に比べて
かなりダレた。韓国であまり視聴率が奮わなかったという理由
も頷ける。やたらとタロットカードに込められている言葉の
言い回し方とか凄く諄いし、話を聞いていて面倒くさくなる
様な遠回しの表現に最後の方はどうでも良くなっていた。

このドラマの第一印象は、登場人物の多さである。
政治家、警察官、ホテル業、建設業の従業員やら家族が複雑
に絡み合っている。名前と顔を覚えるだけでも面倒くさそう
なドラマではあるが、面白いとのことなので期待してみよう。

初回なので分からないことが多いが、どうやら主人公は双子
の様で最後にハウンと同じ顔のガンヒョクが出てきた。
ハウンの役割が刑事だが、もう一方の人は金持ちである事
しか分からない。

ハウンは緑の指輪をしたトラック運転手に後ろから追突された
様で、その時父親を失っているのかな。
20年後にその指輪をした男性・デシクが遺体となって発見され
るも、状況証拠は自殺を示唆しているのに、ハウンと新しく
就任したギド班長は他殺の線で考えている。

ドラマとして興味深いのは、まず過去に於いてハウンを助けた
のは誰なのかという点。借金取りをしていた様で、子供を運ぶ
時のぞんざいな扱いを見ただけでも柄の悪そうな男。
20年前のデシクは暴力団の一人で有ったので、これに関わる
男性なのかどうか気になるところ。
そして現代に於いてデシクを殺したのは誰で、何の目的なのか
という事だろうか。

ドラマとしては人物関係が相当入り組んでいそうな感じ。
冒頭で書いた政治家、ホテル業、建設会社の政略結婚だった
り、好意を持つベクトルの視線が初回からして複雑さを醸し
出している。そこにハウンの義理の妹・ウナまでも参戦しそう
な勢いだ。

典型的な韓国ドラマらしく、一緒に育った兄妹の中に恋心
が芽生えているという演出もきっちりと挿入されている。
この辺の要素は切なくなりそうな感じだね。

ソ・ハウン／ユ・ガンヒョク 刑事
ソ・ウナ ハウンの義理の妹
ソ・ジェス ウナの父
ユ・シンヒョク 武陵建設副社長
イ・ガンジュ KBS新人記者
チョン・ジヌ J&C副社長
イ・テジュン 政治家
チョン・サングク 建設会社J&C会長

ユ・ゴナ ハウンの父
キム・イファ ハウンの母

キョン・ギド 刑事
キム・スチョル 刑事

チェ・ドンチャン ニュースターホテル副社長
カン・インチョル 武陵建設会長
ヤン・マンチョル 死刑因
イム・デシク ニュースターホテル社長。死。指輪の男

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)