復活
KBS (2005年)

脚本/キム・ジウ
演出/パン・チャンホン、チョン・チャングニ


第11話 1985年4月20日


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再びガンジュの元に手紙が届く。
そこには全ての出来事は一本で繋がっており、1985年4月20日
に隠された糸を探し出すのが次の宿題だと書かれていた。
ガンジュは過去の新聞記事を探り、その日に建設省の課長が
自殺している事を発見する。またハウンが当時追い掛けていた
事件を探るために彼女はドンチャンから話を聞きに行く。
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また一人、ハウンは仲間に付けた様子。
J・リーなる詐欺師。でもその人物もまた悪いことをしつつも
毎月施設に金を送金しているという心優しい人物だった。

刑事故の人脈の広さというか、知識の広さというか・・
ゴンミョンという素晴らしい探偵を見つけ出したかと思えば
今度はJ・リー。ドンチャンの事務所から手帳を奪わねばなら
ない様なことを言っていたので彼を使って盗ませるのかな。

相変わらずハウンとウナが接触するときには、緊迫感と好奇心
が混在していてドラマが面白い。特に今回はウナの父・ジェス
を絡ませハウンの心を揺り動かす為のシーンが数多く訪れた。

ハウンは何処までシンヒョクを演じることが出来るのか。
冒頭の件は兄の写真が有ったからとして上手く誤魔化した格好
だが、少しずつメッキが剥がされていく様子が実に興味深い。

ウナはもしかすると自分がプレゼントしたお守りを手にして
いるのではないかとハウンの手を探ったり、逆にウナがコー
ヒーで手を火傷しそうになる時には、今度はハウンが心配して
手を握ってしまう。とても上手いコミュニケーションの方法
だし、咄嗟の出来事に対してどれだけハウンはハウンらしさ
を出さずに対処できるのかが、ドラマとして面白いところ。
逆にバレても良いんじゃないかと思わせる所がドラマの肝で
興味深い点だ。

また他の人物もハウンが今までのシンヒョクではないことに
不思議に思っている所も面白いところだ。何と言っても妹を
学校まで迎えに行く兄の姿。更にはガンジュの為に風邪薬を
買ってきてあげるところなど、氷のような男が突然、気配り
の行き届くキャラクターになったことで、少しずつハウンとの
関係が改善されていくところも面白いと思う。

肝心の事件ではガンジュが捜査の真相を探るという意味では
とても心強い展開だ。何と言ってもイ議員の娘であるし、
捜査が進んでもゴナ刑事やハウン刑事のような末路は辿らない
だろうことは明らか。この辺の人物配置はとても良くできて
いるね。そして何より父親のイ議員がガンジュの事を甘く
見ている辺りがドラマとして期待させる部分でもある。

ソ・ハウン/ユ・シンヒョク(オム・テウン) 刑事
ソ・ウナ(ハン・ジミン) ハウンの義理の妹
ソ・ジェス(カン・シンイル) ウナの父
ユ・シンヒョク(オム・テウン・2役) 武陵建設副社長
イ・ガンジュ(ソ・イヒョン) KBS新人記者
チョン・ジヌ(コ・ジュウォン) J&C副社長
イ・テジュン(キム・ガプス) 政治家
チョン・サングク(キ・ジュボン) 建設会社J&C会長

ユ・ゴナ ハウンの父
キム・イファ(ソヌ・ウンスク) ハウンの母

キョン・ギド(イ・デヨン) 刑事
キム・スチョル(コ・ミョンファン) 刑事

チェ・ドンチャン(キム・ギュチョル) ニュースターホテル副社長
カン・インチョル(イ・ジョンギル) 武陵建設会長
ヤン・マンチョル 死刑因
イム・デシク ニュースターホテル社長。死。指輪の男

チョン・ゴンミョン (キム・ユンソク) 探偵
ホ・ドク () 警察署長
アン () シンヒョクの秘書

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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