イルジメ　一枝梅 (2008年・SBS) 演出／イ・ヨンシク (新入社員、銭の戦争) 脚本／チェ・ラン http://www.tv-tokyo.co.jp/iljimae/ http://www.iljime.com/

第1話 忍び寄る影

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17世紀の朝鮮王朝時代の話。
守りが鉄壁の豪族の家にイルジメが盗みに入ると噂の聞いた家
の主は、ゲストの出入りを入念に調べる。入るのは不可能だと
いう仲間達の忠告にも耳を貸さず、イルジメは宴のために使う
氷を運搬してきたとして中へと潜入。屋根を伝いロープを張り
目的の宝のある倉庫へ。中では既に待機した警護官たちに
取り囲まれるも、辺りを照らすロウソクの火を消して混乱に
乗じて宝を奪い脱出する。
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巨大な陰謀に立ち向かい弱き民のヒーローとして崇められた
義賊・イルジメを取り扱ったもの。
日本で言うところの鼠小僧、海外で言うところの怪盗ルパン
やゾロと言った感じのドラマ。

韓国ドラマらしく最初に現代の状況を描き、すぐに幼少時代
に時間軸が戻される。

貴族の役職である両班の地位を利用して市民をいたぶるシワン。
彼がチャドルの事を泥棒としてハメようとした所をギョムが
真相を究明し殴りつける。

シワンの父は漢城府判事の官職についていて偉そうだが、
それにも増してギョムの父・ウォノの方が偉いらしい。
その辺の関係が良く解らないが、彼を中立外交を主張するカン
ヘの復権を狙う主謀者だとして排除していくもの。
韓国にありがちな占い師の予言によって、ギョムが
"強烈な赤い光"を放つ民が望んでいる主人公で
地位を狙う勢力がそれを知ってウォノとギョムの芽を摘む
訳だが、なんで一介の占い師を殺害してしまうんだろうね。

ちょっとCGが不自然だったり、ワイヤーアクションが違和感が
有る場面があるが、それを帳消しにするほど映像表現は良かっ
た。韓国の歴史物は映像的に見栄えがして、日本の時代考証で
雁字搦めになる辛気くさい歴史物よりも導入しやすいと思う。

取りあえずビョン・シクとかシワンとか意地の悪い家庭の中で
育った娘・ウンチェとギョムの関係がドラマを複雑なものに
しそうな感じか。

あとチャドルはウォノと、彼の使用人の子だという。
ウォノやギョムが身分制度にとらわれない性格である所が
ドラマとして良いところだが、この身分制度はドラマの一つ
の軸にもなってきそうな感じだね。

ヨン=イ・ギョム …… イ・ジュンギ (泥棒)
シフ=チャドル …… パク・シフ (泥棒に仕立て上げられる)
ポンスン …… イ・ヨンア (ギョムの妹)
ウンチェ …… ハン・ヒョジュ (シワンの妹)
シワン …… キム・ムヨル (両班の生意気な子、シクの息子)

セドル …… イ・ムンシク (チャドルの父)
タン …… キム・ソンリョン (チャドルの母)
ビョン・シク …… イ・ウォンジョン (漢城府判事)

イ・ウォノ …… チョ・ミンギ (ギョムの父)
ハン氏 …… イ・イルファ
イ・ヨニ …… ソン・テヨン (ギョムの妹)
デシク …… ムンジュン (イルジメの仲間)
フンギョン …… キム・ヒョンソン (イルジメの仲間)
ヒボン …… ト・ギソク (イルジメの仲間)

シム・ギウォン …… メン・ジェソン
謎の黒幕 …… キム・チャンワン
コンガル …… アン・ギルガン (手下の男性)
サチョン …… キム・レハ (手下の男性)
ムイ …… チョ・サンギ (手下の男性)
チャン …… イ・ウォンジェ (役人。ウォノをはめる)

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)