イルジメ 一枝梅
(2008年・SBS)

演出/イ・ヨンシク (新入社員、銭の戦争)
脚本/チェ・ラン

http://www.tv-tokyo.co.jp/iljimae/
http://www.iljime.com/


第13話 幼い命のために

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ウンチェがプロデュースしていた旅館がついに開店する。
ビョン・シクや清国大使も立ち会いの下で、旅館に関する説明
がウンチェから行われる。
ここには何でも揃っていて手ぶらで来ることが出来ること。
更にオンドルを設置してあるために最適の療養所になることを
告げる。

一方武術修行しているギョムとシフは詰めの段階まで来ていた。
ギョムはコンガルから剣を手渡されるときに、武器は人を殺す
為ではなく生きるため助けるために攻撃しろと告げられる。

ウンチェはシフの元を訪れる。
ウンチェがイルジメを家に上げたことがきっかけでシフの機嫌
を損ねていた形だが、ウンチェは弓を習うという名目でシフに
近づきコミュニケーションを取ることで互いに蟠りは薄れて
行った。

いよいよギョムの修行も最後になる。
コンガルからは刃のない剣を手渡され、剣には二種類有ること
を教えられる。人を殺す剣と人を助ける剣。そのウチギョムに
は人を助けるためだけに使えと告げ、人間を殺めるのは武器で
はなく心であると告げられる。ギョムはかつてウォノからの
も同じ事を言われたことを思い出す。
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いよいよギョムは修行を終えて町に戻ってくる。
そこで目にした清国大使の息子の非道な行い。そんな彼を庇い
続ける役人の姿に心を揺さぶられる。

八百屋の娘・ヤンスンとポンスンのギョムを巡った争いが面白
いなと思っていたらいきなりヤンスンは殺されてしまった。
しかも実に無意味な事故。
大使の息子とはホント道楽で、ビョン・シクの息子・シワンと
被る所があるね。

目の前で殺されるのを目にしたポンスンは、逃げる相手を
追い掛け役場の前で座り込み。やがてそれは町中を巻き込み
大騒動に発展する。

しかしこの役人と町人の対立の構図は、現在の韓国人の姿と
オーバーラップする面が多く、デモで対立する現在韓国人の
姿を思い出させる。役人が木の棒で町人たちをポコポコ殴る
姿が何処か滑稽に映り、もう少し痛そうな効果音を付けられ
ないものかと思う。何度も何度も押し問答を繰り返し、
ヒマ組までも加担するときにはなかなかの盛り上がりを見せる。

徐々に武器や行動も過激になっていく中で、最後はギョムが
役人たちを殴り飛ばして成長した姿を見せた。

ドラマとしては何故このタイミングでギョムは身に付ける為の
防具を作り始めたのかという気がするが、取りあえず今回の
一件に関わらないことは、彼があくまでイルジメではない事を
印象づけるための作戦かにも思える。ギョムが町に戻ってきて
すぐにイルジメとしての仕事を始めてしまうと、彼が真っ先に
疑われるからね。

しかしこの時代の朝鮮はホント物質に溢れている感じ。
日本の時代劇なんか見ると、町人は生きるだけで精一杯みたい
な所があるよな。

ヨン=イ・ギョム …… イ・ジュンギ (泥棒)
シフ=チャドル …… パク・シフ (泥棒に仕立て上げられる)
ポンスン …… イ・ヨンア (商売女。狡賢い)
ウンチェ …… ハン・ヒョジュ (シワンの妹)
シワン …… キム・ムヨル (両班の生意気な子、シクの息子)

セドル …… イ・ムンシク (チャドルの父)
タン …… キム・ソンリョン (チャドルの母)
ビョン・シク …… イ・ウォンジョン (漢城府判事)
ヨニ …… ソン・テヨン (ギョムの姉)

イ・ウォノ …… チョ・ミンギ (ギョムの父)
ハン氏 …… イ・イルファ (ギョムの母)
イ・ヨニ …… ソン・テヨン (ギョムの妹)
デシク …… ムンジュン (イルジメの仲間・料理店)
フンギョン …… キム・ヒョンソン (イルジメの仲間)
ヒボン …… ト・ギソク (イルジメの仲間・格闘賭博)

シム・ギウォン …… メン・ジェソン (ウォノの友人)
謎の黒幕 …… キム・チャンワン
コンガル …… アン・ギルガン (手下の男性・ポンスン父)
サチョン …… キム・レハ (手下の男性)
ムイ …… チョ・サンギ (手下の男性)
チャン …… イ・ウォンジェ (役人。ウォノをはめる)

チョン・ジヨン …… チョン・ユン (清国大使の息子。)
ソムソミ …… ハ・ウネ (ウンチェの付き人)
チョン・ミョンソ …… ??? (清国大使)
ヤンスン …… パク・ユソン (八百屋の娘)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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