イルジメ 一枝梅
(2008年・SBS)

演出/イ・ヨンシク (新入社員、銭の戦争)
脚本/チェ・ラン

http://www.tv-tokyo.co.jp/iljimae/
http://www.iljime.com/


第20話 最後の対決

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兵士に扮して宮廷内に入り込んだギョムの事を王様は声を掛け
る。王様はギョムを見てかつて直訴しに来た男性だと分かる。
人手が足りないために手伝っている事を告げその場を上手く
切り抜けるギョム。

宮廷内を調べていたシフは食料庫がイルジメによって襲われた
事を知り、志願兵を警備するものたちにくれぐれも気をつけろ
と言い残して現場に向かう。ギョムはそんな警備兵に、イルジ
メと対峙しているので助太刀して欲しいと告げ全員をその場
から連れだし志願兵を逃がす。お面の裏にメッセージを残し、
外に通じるために穴が掘ってある為、そこを掘る様指示する。
宮廷内の地下道の存在を知ったシフは、シワンたちに宮殿の
外壁を調べさせて自らは池の付近を調べる。
シワンらは穴を掘る工作員の姿を見かけ内部を調べるも、そこ
は下水が通った場所。ギョムは予め二つの穴を掘っておいて、
警備の者達を一方に引きつけ志願兵を逃がす作戦を取っていた。

混乱に乗じて宝物庫から盗んだものを外に運ぶヒボンとウンボク。
ギョムは宝物庫に時限式の爆弾を設置する。
爆弾は王様が宴会の席に付いたときに爆発する。それと同時に
宴会の場にはイルジメの垂れ幕が掲げられ、天幕は王様たちに
倒れかかる。
新明派のキム・ミニョンは宴会の前に王様から印をもらった
覚え書きを懐から取りだし調べてみると、イルジメによって
奪われている事が分かる。

ヒボンとウンボクは池に隠していた品物を引き上げて手押し車
に乗せて逃げようとする。しかしその時シワンによって見つか
ってしまう。一瞬の隙を付いて一斉に外へと逃げ出すヒボン
たち。外では民衆達が待ちかまえておりシワンたちを攻撃して
来たためにそれ以上追求することは不可能だった。
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王様の宝物庫には一体何が隠されているのか。
その扉を開けるためには3つの鍵が必要とされるが、実際には
4つ目の鍵が存在した。ギョムはセドルに習った鍵を開ける能力
を使い解錠を試みる。入るとそこには王様の絵と紋様が飾られて
いた。

いよいよ最終話。
所々で不自然な描写はあるもののとても面白く演出された最終話
だった。
やっぱり王宮に入り込むのに人殺しをしないと誓うイルジメの
信念は少々無謀だったようにも思う。

イマイチ良く解らないのが、いつまでも自分たちに不利な血書
を残しておくシーン。その場で破り捨てれたり焼き捨てれば良い
のに、サチョンは大事そうに引き出しにしまってしまうのは
どんな理由があるんだ?
その血書や謀反の罪を着せたときの血書が見つかり、全ての
真実を知ることになるシフ。

王様を人質にしたイルジメの元に兵士が取り囲む中、助けに
くるのはコンガルとシフ。この場面はなかなか格好良かった。

今の王の事を天と仰ぐのは無理があり、そこに大儀はないと
告げるコンガルだが、それを否定すると単なる人殺しになって
しまうとして、妙な所で自己保身を行うサチョン。悪だと知り
つつも貫き通す姿。一応悪人にも名分を与えている所は
面白いね。

最後はイルジメは目的を果たすために王様を梅の木の前に跪か
せる。何と言っても特筆すべきはイ・ウォノは王様の弟だった
という事実。弟を殺害し友人を殺害し息子さえも殺害する王。
最後は妄想に囚われていたけど、未だに王の座を死守している
所が虚しい場面。

サチョンとイルジメの対決。真剣白羽捕りまで駆使して完全に
イルジメが勝利したがサチョンはシフのように甘くはなかっ
た。容赦なく後から斬りつけられ、無駄な死を遂げるイルジメ。
掲示板などではこれはイルジメが持っていた剣で死ななかったとしているが、四年間身を隠していたのは何故なんだろうか。
ほとぼりが冷めるまでの間身を隠していたのか?

さて最後は4年後の1649年の姿が描かれた。
ポンスンは髪の毛を降ろしてもの凄く可愛らしくなっていた。
未だにギョムを探しているのだろうか。
タンとギョムの母が一緒に居たのが意外。ケットンという名の
子供が居たが、これはタンとセドルの子供なのか?
それにしても愛しのタンと常に形容が付く辺り不自然なんです
けど、セドルが言うのはともかくなんで他の人までその呼び名
を使うんでしょう?

コンガルは髪の毛を伸ばして海辺にいた。フンギョンから靴を
届けて貰ったけど、二足有ったね。ポンスンの分なのか?

チェジュに左遷されたウンチェはまた戻ってくる。
ソムソミがヒボンと結婚して子供まで生んでいるという。
ヨニと名前を付けてしまったが、ヒボンってギョムのお姉さん
が好きだったのだっけ。すっかり忘れていた。

シフは王宮での勤めを辞めて子供に武術を教える。
王様の命に背いたのに何のお咎めもなかったのか。
ムイから宮中に戻るよう告げられるも流石に戻るはずもない。

残念なのはシワンがギョムの正体を分かったのか分からないのか
分からないまま終わってしまった事と4年後の世界では出てこな
かった点。この人子供の頃は相当嫌な奴だったのに、いつの間
にか味わい深いキャラに変貌しているのね。良く見ると結構
格好良い人だね。ミュージカル俳優な方みたいだね。
今後もドラマなんかに出て行くのかな。

ヨン=イ・ギョム …… イ・ジュンギ (泥棒)
シフ=チャドル …… パク・シフ (泥棒に仕立て上げられる)
ポンスン …… イ・ヨンア (商売女。狡賢い)
ウンチェ …… ハン・ヒョジュ (シワンの妹)
シワン …… キム・ムヨル (両班の生意気な子、シクの息子)

セドル …… イ・ムンシク (チャドルの父)
タン …… キム・ソンリョン (チャドルの母)
ピョン・シク …… イ・ウォンジョン (漢城府判事)
ヨニ …… ソン・テヨン (ギョムの姉)

イ・ウォノ …… チョ・ミンギ (ギョムの父)
ハン氏 …… イ・イルファ (ギョムの母)
イ・ヨニ …… ソン・テヨン (ギョムの妹)
デシク …… ムンジュン (イルジメの仲間・料理店)
フンギョン …… キム・ヒョンソン (イルジメの仲間)
ヒボン …… ト・ギソク (イルジメの仲間・格闘賭博)

シム・ギウォン …… メン・ジェソン (ウォノの友人)
謎の黒幕 …… キム・チャンワン
コンガル …… アン・ギルガン (手下の男性・ポンスン父)
サチョン …… キム・レハ (手下の男性)
ムイ …… チョ・サンギ (手下の男性)
チャン …… イ・ウォンジェ (役人。ウォノをはめる)

チョン・ジヨン …… チョン・ユン (清国大使の息子。)
ソムソミ …… ハ・ウネ (ウンチェの付き人)
チョン・ミョンソ …… チョン・ジンギ (清国大使)
ヤンスン …… パク・ユソン (八百屋の娘)
ソヒョン世子 …… キム・ジワン (仁祖の長男)
仁祖 …… ??? (李氏朝鮮時代の第16代国王)

イ・ヨンアさんのblog
http://minihp.cyworld.com/pims/main/pims_main.asp?tid=51354242

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