韓国版 「魔王」

監督/パク・チャンホン
脚本家/キム・ジウ

http://www.so-net.ne.jp/adtv/DevilEmpress/


第5話 真実の勝利は確実である


今回は透視してもらったアパートの所有者を探る流れから
ドラマが展開していく話だった。

3年前に建てられたというアパート。その前には一軒家であり
パク・スッキという女性が住んでいたという。その女性には
離婚した男性がおり、その男性の名前はソン・ジュンピョ。
ソン・ジュンピョとは、ドンソプの事件を同情的に扱う記事
を書いたフリーライターの名前。更に彼の名前を逆さに読むと
ピョ・ジュンソンになる。これはドンソプに送っていた手紙
を書いていた人物の名前だという事で、一応彼を支援していた
人が誰なのかが明らかになった。

この人物、オスの父の過去の汚職事件の記事を書いた男でも
あり、その時の裁判で敗訴したことで仕事と恋人を失ったと
言うことで、オスとの繋がりが出てきた訳だ。

しかしこの人物とオ・スンハを繋ぐ流れは描かれるのだろうか。
日本版では確か弁護士が直接獄中の容疑者に手紙を送っていた
ので、介入する人物は居なかった。韓国版ではオスの父を恨む
人物が多いって事だろうか。それともやっぱりこのフリーライ
ターは六平直政なのか。

韓国版でも4人の同級生の内、一人は嫌な奴がいる。
名前をスンギ。本人は高校生当時の事件をきっかけに人生を
狂わされたと思っている人物。4人で飲んだときに、オスは
刑事で俺が前科者なんて皮肉みたいな事を言っていた。
日本版では忍成修吾が演じていた役。

そしてこれまで高校時代にオスが犯罪を犯していた臭いは
殆ど無かったわけだが、今回明確にそれが有ったことを感じ
させる演出があった。クォン弁護士殺害事件の現場検証に
於いて被害者役をオスが演じたときに、高校時代の自分の姿
とダブって見えたこと。その姿を眺めているオ・スンハの表情
などとても興味深い所だ。

ヘインを巡る流れも実に興味深い。
オスが彼女に気がある様子が伺えるし、ヘインはスンハに
興味が有ることがよく分かる。今回弁護士事務所のグァンドゥ
がヘインに接触したときに、オスの名前を聞いた途端に表情を
変化させた。日本版を見ているのでカラクリは分かるけれどね。

そして今回デシクに小包が届いたところがまた興味深いね。
ソラが居なくなった事から、母親が彼の元を訪れるのは
明らかだ。
しかしこの母親、名前が無いのかな。
アルバイト先で"ソラのお母さん"って呼ばれていたのは明らかに
不自然だ。

カン・オス ……… オム・テウン (刑事)
オ・スンハ ……… チュ・ジフン (弁護士)
ソ・ヘイン ……… シン・ミナ (図書館勤務)

チャ・グァンドゥ ……… キム・ギュチョル (スンハの事務所)
クォン・ヒョンテ ……… イ・ドリョン (弁護士)
チョ・ドンソプ ……… ユ・ヨンス (日雇い労働者)
カン・ドンヒョン ……… チョン・ドンファン (国会議員/実業家)
カン・ヒス ……… チェ・ドクムン (オスの兄。ホテル社長)
チェ・ナヒ ……… ユン・ヘギョン (カン・ヒスの妻)
ナ・ソクジン ……… キム・ヨンジェ (秘書。ナヒと不倫)

キム・スンギ (高校時代の友人/)
キム・ヨンチョル (高校時代の友人/出版社)
ユン・デソク (高校時代の友人/高利貸)

パン・チャンホ (刑事/上司)
イ・ミンジェ (刑事)
シン・ジェミン (刑事)

ヨ・スンオク (農場オーナー)
ユン・ジュヒ (ヘインの母)
ファン・スゴン (タロットカードカフェ)

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