先日までGyaoでリピート放送していたので見ました。

2000年、韓国MBCの作品。
インターネットで調べてみると、2000年度平均視聴ランキング15位。
26%を記録した作品のようだ。

真面目に働きながら周りからの信望も厚い貧乏人のキム・スンウと
生まれながらの大金持ち。箱入り娘のチェ・ジウが恋愛に落ちる
ドラマ。

詳しくは上のリンク先に書いてあるので省略するとして、
どちらかというとマンガチックな展開は韓国ドラマというよりも
日本のドラマに近い内容だと思う。

正直そんなに面白い作品でもなかったが、チェ・ジウが出演する
ので見たというかなり軟派な動機。

ドラマはなんと言っても人物配置が全て嘘っぽい。

執事の様なチェ・ランと映画監督のミョン・ゲナムが何故か先輩
後輩の関係で過去に恋愛関係に有ったみたいだし、チェ・ジウ
の乳母が小さな古びた食堂のおばさんだし、彼女に結婚を迫る
キム・ビョンセの存在の怪しさも如何にも作り物だ。

相変わらずドラマに出てくる人たちは仕事をしている形跡が無く
て、生活感に乏しいし、人物の相関関係が分かりづらく、
何故ミョン・ゲナムの家に色んな人が住んでいるのかもよく分か
らない。

それに関連して一つ気になったのが、スンウの弟分・ホン・
ギョンインとチェ・ジョンユンは親戚関係なのに恋愛関係を結ぼ
うとしている事実。
勿論等親を数えれば法律的に何の問題もないと無いと思うのだが、
世間体を気にする韓国が親戚同士で恋愛に陥るものなのか?
ただでさえ韓国人は日本が法律的に親戚同士の結婚が出来る事実を
指さして"近親相姦だ"と叫んでいるのを見かけるのに。
それともホン・ギョンインは赤の他人なのかな?

基本的にラブ・コメものだが、拉致・監禁・誘拐・脅迫が
当たり前のように展開の中で絡んでくるのが韓国ドラマっぽいところ。

ドラマは後半にチェ・ジウとキム・スンウの逃避旅行のネタを以て
キム・ビョンセが財閥に対して脅しのネタに使うのだが、これくらい
のネタが果たして脅しに繋がるのか違和感が残った。
財界にも足を踏み入れていない財閥の一人娘が新聞にスキャンダル
として取り上げられるというのも、日本にはない所だね。
確か「悲しき恋歌」なんかでもこういう要素が存在していたんじゃ
無いかな。

逆に韓国ドラマの良さが出ていたのは、キム・スンウと弟分たち
の関係性だろうか。仲間として認識した韓国人は、本当に相手を
大切に扱うし、ピンチの時は身を犠牲にしても救おうとする
誠意が伝わってくる。

最後は空港での場面。韓国ドラマで定番のロケーション。
ベタなシーンながらも結構感動した。

"例のオチ"は有っても無くても良かったかも知れないが、監督達が
ドラマの中でやたらと映画のシナリオだという事を強調していた
ので必要な演出だったのかな。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)