タルジャの春 (2007年KBS) 脚本：カン・ウンギョン 演出：イ・ジェサン、,パク・チャニュン

第3話 運命の出会いはあるのか？
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20代の頃はいつも女性の友達と群れて遊んでいた。自分たちは
イケていると勘違いし、目が合う男性は誰でも気があると勘違
い。地下鉄で列車を待つ間酔っぱらいに絡まれ見知らぬ男性か
ら助けられることもあったが、些細な出会いなど気にすること
も無く、幾らでもいい男が現れると信じていた。

30代の頃になると一人に慣れていた。一人でショッピング、
一人で食事、一人で気楽にテレビを見る。男性から見つめられ
ているのを見掛けると、顔に何か付いているのではないかと
鏡を見るようになった。男に飢えていたせいか、馬鹿らしい
妄想をするようになった。

テボンと共に借金取りから逃げ出し裏路地で息を潜めていた
タルジャ。テボンとの距離は密着していたことで、彼との間に
キスするような妄想に耽る。それをテボンに見透かされて
キスを迫られるが、容易にそれを受け入れられず拒もうとする。
そんな時、絶妙のタイミングで一人の男性が現れる。
スーツ姿でビシっと決めた男。男はテボンから無理矢理言い寄
られていると思いタルジャを助けようとする。テボンは女性
とは知り合いだとするが、タルジャはテボンを裏切り言い寄ら
せていた事にして男に甘えてみる。タルジャは彼が運命の男性
かと確かめようとして、家まで送ってくれるという善意の言葉
を一度は断る。運命の相手ならば再度言葉を掛けてくれるハズ
だと。しかし彼は断られたと見るや気にせずに自分の車に乗り
込もうとする。なんとか縁をつなぎ止めようとタルジャは連絡
先を尋ねるが、礼には及ばないとして車で立ち去ってしまう。

一部終始テボンは影でやりとりを見ており、オレを変態呼ばわり
したくせに収穫がなかったかという。先程、本当はオレにキス
を迫られてドキドキしたんだろう?とからかわれると、頼むから
別れましょうと告げる。そんな会話をしているとき先程の男性が
名刺を持ってやってくるが、二人が知り合いだったと見て名刺
を下げてしまう。タルジャは口から手が出るほどその名刺を
欲しがるが残念ながら撃沈する。

その頃ホテルに居たソクジュはセドに別れを告げる。
4度のデートでの結末。理由は一言"退屈だから"という。
翌日落ち込んでいたセドにタルジャは友人として話しを聞く。
憧れていた人も振られるとただの傷ついた子供の姿のようだと
感じるタルジャ。慰めてくれとふざけて抱き合っていると、
そこに再び先日の男性が訪れる。なんと男性は通販会社と手を
組もうとしていた下着ブランド"The RO"の代表・オム・キジュン
である事が分かる。

タルジャは運命を直感する。彼と目が合うとまるで結婚式の
ベルを予感させるような相手だと舞い上がる。
仕事が終わった後、テボンにギジュンとの出会いは運命的なもの
だと電話で語るが、話しを聞く限りでは全てタルジャの妄想だ
と語られるのだった。

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33歳を迎えた仕事人間の女性タルジャは、運命の男性を見つけ
る事に躍起になる。そして目を付けた相手が運命だと信じて
疑わないのだが・・・

ギジュンを運命の相手と考えるのはかなりの無理があるが、
なんとなか運命の男性だとポジティブに考えるタルジャの少女
漫画チックな主人公は可愛らしい所でもある。
しかしドラマとはいえ未だにテボンとの関係をキープしておく
所は如何にも運命の相手だと言うことを感じさせる為のもの。
普通借金取りに追われていて、疑似恋愛会社などという怪しげな
男性と関わり合いたいと思うだろうか。
確かに恋愛話を誰に気兼ねなく話せる友人が欲しいという気持
ちは分かるけれどね。

今回は主人公が冒頭で語っていた20代の頃の傾向は万人に
当てはまるような勘違い思考で頷くものが有るのではないか。
特に20代の自意識過剰な頃には、他人からの視線を好意として
捉えてしまうけれど、30代になると逆に自分の顔に何か付いて
いるのではないかと考えてしまうところは、今の彼女の心境や
境遇をよく表している。
20代の頃に既に運命的な出会いを果たしていたという事を見落と
していた事。そんな相手に似た男性と全く同じシチュエーション
で出会ってしまう所などは、やはり運命としては年下の男・テボ
ンにあるといった所だろうか。

相変わらず韓国ドラマには酔っぱらいが多い。
若い女性に一言言わずには居られない酔っぱらいのおじさんは
酒豪王国の韓国では当たり前の事なのだろうか。別にタルジャが
何をした訳でもないのに、人格を否定するような言葉を投げかけ
ていくというのはちょっと不条理で可哀想な感じだね。

テボンが金を稼いでいる理由は、あの足の不自由な女性・ヒヨン
に有ったのだろうか。
あの洋服店の男性チュノ。何処かで見たことがあるなと思って
いたら、「コーヒープリンセス1号店」で日本人役っぽい感じの
役柄で出ていた人だね。

しかし今回洋服に吐かれて困ってしまうタルジャさんだが、
男性に洋服を頼むのではなく同僚の女性が何とかしてあげれば
良いのに。図らずも通販で洋服なんかも沢山扱っているのだか
らね。

オ・タルジャ …… チェリム (33歳・ハンダ通販に勤める)
カン・テボン …… イ・ミンギ (恋人代行会社)
シン・セド …… コン・ヒョンジン (ハンダ通販社員。タルジャと同期)
ウィ・ソンジュ …… イ・へヨン (ハンダ通販TV司会者)
オム・キジュン …… イ・ヒョヌ ("The RO"の代表)

チョン・ジョン …… エイ・ギョンジン (タルジャの母)
コ・スネ …… キム・ナウン (ハンダ通販社員、先輩)
ナム・デス …… オ・ギョンス (ハンダ通販社員、ハゲた人)
カン・シンジャ …… ヤン・ヒギョン (ハンダ通販社員、恰幅良い)
ヒヨン …… チェ・ウンソ (テボンが金を振り込む)
チュノ …… キム・ジェウク (テボンの友人。洋服店で働く)

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