タルジャの春
(2007年KBS)

脚本:カン・ウンギョン
演出:イ・ジェサン、,パク・チャニュン


第10話 そばに私たちがいるのを忘れないで

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セドはソンジュの部屋へと足を運ぶ。突然ミュージカルの約束
をキャンセルされたからだった。少しはオレに対する気が
有るのか?と尋ねるが、彼女の中ではまだ彼がどんな存在なのか
分からないで居た。君の前では抑えられないというセドに対し
現在は気づかう余裕が無いことを告げて帰宅を促す。

一方同じくミュージカルの約束をキャンセルされたキジュンは
タルジャの家にやってくる。するとテボンが出てきたので驚く。
何故彼女の部屋に居るのかと尋ねられ、返答次第で出方が決ま
るという。彼女とは契約が切れたが男女の関係に発展させる
つもりであることを告げる。しかし彼女からの返答待ちで有る
事を知る。テボンはアパートの保証金が無くて彼女の家に転が
り込んだことを語ると、保証金を払えば出て行ってくれるのか
とキジュンは語る。しかし金が有っても立ち去らないことを
告げる。ここはとても居心地が良いという。

ソンジュの様子を気にして彼女の傍に付いていたタルジャは
朝帰宅する。するとテボンの姿はなかった。彼が何処かにいな
いか部屋を探し回る中で、いつの間にかこの部屋に彼の生活感
が染みこんでいる事に気がつく。
たまたま携帯を忘れて戻ってきたテボンにタルジャはルールを
作る。

1・1日に二度の換気を行うこと。
2・便器は必ず下げておくこと。
3・歯ブラシは同じ所に置かないこと。
4・男性用品は目立たない所に置くこと。
5・冷蔵庫の食材を勝手に食べたり手を付けないこと。

気難しい人だというソンジュに対して秩序を守るよう語る。
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今回はチーフのシンジャの中に人間的な一面を見る話だった。

チーフの中の仕事に対する拘りと言うよりも彼女の融通の利か
ない態度に周りは引いてしまうが、影では息子の事を心配して
いる行動が見て取れて、社会人としての責任有る一面と家庭を
持つことへの難しい一面が伺える。
今回はスネ先輩も子供のチンジュが熱を出したと言うことで
対比的に扱われるのかと思ったが、対してそういう演出には
使われなかった。

ドラマとしては今でもタルジャがテボンに対してどのように
接するべきかで悩んでいる一面がある。年上のお姉様としては
年下の男性に無秩序な性格を見せられないという責任感も有る
のだろう。そういう意味では今回のチーフと同じ様な側面が
伺える話だった。

テボンの過去が明らかになる。
父親の言い付け通りに一流大学を出て法学部を卒業し、一流の
弁護士事務所に所属していた過去がある。しかし仕事上での
トラブルかどうかは分からないが、そこで何かが有った様子。
父親に語るときに"人を殺した"と表現している辺りが気になる
所だが、これは毎月のように金を送っているヒヨンとの関係
に繋がっていくのかな。

驚くべきはタルジャの母とテボンの父に何らかの繋がりがある
こと。ちょっと偶然にしては出来過ぎな人物関係にうんざり
させられるものが有るが、これが韓国ドラマだと言われると
仕方がない。

しかしタルジャとテボンの関係が契約で結ばれていたときには
随分彼女はテボンを頼って電話したりしていたのに、今では
殆ど厄介者扱い。自制しているのかも知れないが、あんまり
愛情を感じるものが無いなという気がする。

オ・タルジャ …… チェリム (33歳・ハンダ通販に勤める)
カン・テボン …… イ・ミンギ (恋人代行会社)
シン・セド …… コン・ヒョンジン (ハンダ通販社員。タルジャと同期)
ウィ・ソンジュ …… イ・へヨン (ハンダ通販TV司会者)
オム・キジュン …… イ・ヒョヌ ("The RO"の代表)

チョン・ジョンエ …… エイ・ギョンジン (タルジャの母)
コ・スネ …… キム・ナウン (ハンダ通販社員、先輩)
ナム・デス …… オ・ギョンス (ハンダ通販社員、ハゲた人)
カン・シンジャ …… ヤン・ヒギョン (ハンダ通販社員、恰幅良い)
ヒヨン …… チェ・ウンソ (テボンが金を振り込む)
チュノ …… キム・ジェウク (テボンの友人。洋服店で働く)
ミセス・チ …… チャン・ヨンナム (キジュンの妻)

カン・スンホン …… キル・ヨンウ (テボンの父)
ソン・ヨンシム …… クォン・ギソン (テボンの母)
ソン会長 …… キム・ソンギョム (テボンの祖父)

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