タルジャの春
(2007年KBS)

脚本:カン・ウンギョン
演出:イ・ジェサン、,パク・チャニュン


第11話 恋愛の作用と反作用の法則

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タルジャの部屋に祖母と母親がやってくる。急いでテボンの
痕跡を部屋から消して彼をベランダに押しやるも、祖母は
トイレの棚に男性用品が有るのを見つけてしまい、部屋の中を
捜索される。その時はテボンは見つからなかったが祖母はすぐ
に帰宅してしまう。

一方タルジャは以前まで所属していたMDチームに復帰すること
が正式に決まる。タルジャはこれまでチーフのシンジャから
嫌がらせを受けたことに対して、仕返しするかのように彼女に
浴びせかける。これまで仕事がマンネリ化していたが、チーフ
の厳しい管理と堅い指導のおかげで昔の緊張感が戻ったという。
全ては適度な嫌みと適度なイビリのおかげ。しかし時には寛大
な心を持つことや人徳が足りないのではないかと進言していく。

かつての部署に戻ると歓迎を示す垂れ幕や、ケーキやシャンパ
ンなどが用意されており、タルジャは仲間のありがたさを身に
しみる。しかしそれらがタルジャの為に用意されたものではな
く、新しいチーフの為のものだと分かる。なんと新しいチーフ
はシンジャだった。

新しいチーフの元で"名品ダイアリー"では洋服だけでなく電化
製品も扱うようになる。シンジャは突っぱねるがチーフの命令
は絶対だった。さらにソンジュと一緒に進行するスタッフとして
ホン・ジヒという新人女性がアシスタントとして付くことになる。
必要ないと訴えるも、従えないのならば辞めてもらっても結構
だと告げる。ソンジュは辞めようとするが、タルジャとセドは
こんな事で辞めては駄目だとして、過去にタルジャに声をかけた
ソンジュの言葉をそのまま返す形となった。
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ドラマではタルジャにとって愛情とは何なのかを考えさせられ
る話だった。

相変わらずドラマとしては20代と30代の考え方の違いがベース
になっており、これまでの考え方とは違って愛情にも仕事にも
運命ばかりを求めるのではなく、選択の年代に入っている事を
伺わせる。

ドラマの構成の仕方は日本のドラマに似ている感じで、職場が
ベースになっている点などは、これまでの韓国ドラマには
あまり見られなかったものだ。

なんと言っても30代の人間たちの団結力・結束力が良い感じに
映る。自ら三銃士とばかりにタルジャ、セド、ソンジュが手を
取り合い、励まし合いながらも問題に対峙していくところは
なかなか良い関係が築けている。

チーフとの関係がコメディ調で描かれたり、テボンが自宅に
居ることが見つかりそうになる所など、適度に緊迫感を演出
しており、飽きさせないように工夫されている。

タルジャはいざ愛情へと突き進む中で、何が愛情なのかがよく
分かっていない。ソンジュからその人のお陰で胸がいっぱいに
なり幸せなのか、胸がズキズキするか、無性に寂しくなるか
自ら問いかけてみれば分かるはずだという。該当するならば
愛は始まっているという事で、テボンとの関係が始まっている
ことを示唆するものだった。
これまであんまりテボンとの関係には進展するものも無かった
が、ヒヨンの存在が良いアクセントになった感じだね。

オ・タルジャ …… チェリム (33歳・ハンダ通販に勤める)
カン・テボン …… イ・ミンギ (恋人代行会社)
シン・セド …… コン・ヒョンジン (ハンダ通販社員。タルジャと同期)
ウィ・ソンジュ …… イ・へヨン (ハンダ通販TV司会者)
オム・キジュン …… イ・ヒョヌ ("The RO"の代表)

チョン・ジョンエ …… エイ・ギョンジン (タルジャの母)
コ・スネ …… キム・ナウン (ハンダ通販社員、先輩)
ナム・デス …… オ・ギョンス (ハンダ通販社員、ハゲた人)
カン・シンジャ …… ヤン・ヒギョン (ハンダ通販社員、恰幅良い)
ヒヨン …… チェ・ウンソ (テボンが金を振り込む)
チュノ …… キム・ジェウク (テボンの友人。洋服店で働く)
ミセス・チ …… チャン・ヨンナム (キジュンの妻)

カン・スンホン …… キル・ヨンウ (テボンの父)
ソン・ヨンシム …… クォン・ギソン (テボンの母)
ソン会長 …… キム・ソンギョム (テボンの祖父)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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