タルジャの春
(2007年KBS)

脚本:カン・ウンギョン
演出:イ・ジェサン、,パク・チャニュン


第21話 愛に不器用な人たち

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テボンに対して別れようと告げたタルジャ。テボンは思わず
言葉の真意を聞き直す。タルジャは寝たからと言って責任を
感じなくても良いと告げると、責任感で付き合っていると思う
のかと問い直す。タルジャは愛されているという確信が持てな
い事、私のことを本当に愛しているのか分からないからだと
いう。タルジャの為に夢を諦めて弁護士になったり、両親に
反対されてもタルジャの味方になって来たのはその証拠に
ならないのかと告げるが、逆に私が貴方の夢を諦めさせて
しまったことで、同じ問題にぶつかる度に引け目を感じてしま
う事を告げる。その度に自分は落ち込み、そんな私に嫌気を
感じて憎しみ合うかも知れない事を語る。駄目になる事を
恐れて今、別れようというのか?別れるより辛いことなのかと
問い詰める。それが君の言っていた愛なのか?と訴えかけるも
タルジャの気持ちは変わらなかった。
テボンは10分間何も言わずにタルジャを見つめそのまま去って
いく。

また一人、ヤケ酒は飲まず、一人で涙することも無かったタル
ジャ。しかし彼の幻聴が今でも聞こえてくるのだった。

スネ先輩が産後、仕事に復帰する。タルジャは思わず先輩を
抱きしめ涙してしまう。スネは過剰な歓迎の仕方に理解できな
かった。

一方テボンは行く宛てもなく弁護士事務所に寝泊まりの日々。
それを知ったスジンは私のアパートに来ないかと誘う。
しかしテボンはあくまで君とは仕事上の同僚であることを告げ
彼女の生き方を非難する。オレのことを愛しているのではなく
手に入れたいだけだとして彼女に告げる。
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いざ結ばれようとするときにまたまた面倒くさいことを言い
始めるタルジャ。恋人が居ないときの事を思えば実に贅沢な
悩みであり、ドラマとはいえ本当に繊細すぎる人だなと思う。

互いに嫌いになる事を恐れる余り次の一歩に踏み切れない処か
別れを告げて最初から互いの存在を消そうとする。
結論としては実に飛躍している感じだけど、自分が悪者になる
事が嫌だったり傷つくのが嫌だったりするのかなと。

テボンにしたらなんで別れを言われたのか分からないだろう。
ただ愛しているという言葉が足りないだけに、愛している確信
が相手に伝わっていない。
実に難しいけど、彼女のために夢を諦めることは愛情の一つだと
考えられるけれど、逆に相手にすれば重いことなのかな。

大抵この手の重さを背負い逃げ出すのは男性側だと思うのだけど
韓国ドラマでは女性が責任感に耐えられず逃げていく。
形振り構うときでは無いとしながらも相反する行動をとって
しまうところが人間の難しい心理だね。

まぁ結局結ばれることは明らかで、ケンカの内容も時間が経てば
何故別れたのか笑い話になりそうな事だな。

今回は互いの母親同士が仲良くしている姿が良かったな。
ついに目的が一致して、急激に二人の関係が近づいてしまった。
近づけば今度はジョンエとスンホンとの関係で、ヨンシムが
嫉妬すると思うんだけどね。世の中不安の種は尽きないものだね。

オ・タルジャ …… チェリム (33歳・ハンダ通販に勤める)
カン・テボン …… イ・ミンギ (恋人代行会社)
シン・セド …… コン・ヒョンジン (ハンダ通販社員。タルジャと同期)
ウィ・ソンジュ …… イ・へヨン (ハンダ通販TV司会者)
オム・キジュン …… イ・ヒョヌ ("The RO"の代表)

チョン・ジョンエ …… エイ・ギョンジン (タルジャの母)
コ・スネ …… キム・ナウン (ハンダ通販社員、先輩)
ナム・デス …… オ・ギョンス (ハンダ通販社員、ハゲた人)
カン・シンジャ …… ヤン・ヒギョン (ハンダ通販社員、恰幅良い)
ヒヨン …… チェ・ウンソ (テボンが金を振り込む)
チュノ …… キム・ジェウク (テボンの友人。洋服店で働く)
ミセス・チ …… チャン・ヨンナム (キジュンの妻)

カン・スンホン …… キル・ヨンウ (テボンの父)
ソン・ヨンシム …… クォン・ギソン (テボンの母)
ソン会長 …… キム・ソンギョム (テボンの祖父)

チャン・スジン …… ソ・ヨンヒ (テボンの元彼女・弁護士)
チャン氏 …… イ・ジョング (スジンの父、弁護士)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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