雪の女王 The Snow Queen
(韓国、KBS 2006年)

監督:イ・ヒョンミン
脚本:キム・ウニ/ユン・ウンギョン

http://www.tv-tokyo.co.jp/snow-queen/
http://www.tbs.co.jp/hanryu-select/snowqueen/


第4話 8年目の再会
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ボラの父・ジャンスから3000万ウォンを借りたドックは、ボラ
の運転手となった。それを知ったボラはドックに対して、金の
力って怖いわねとし、まさかこんな形で再会するとはねと微笑
む。覚悟は出来ているのでしょうねというボラは、運転手を
するに辺り、色々と注意事項を告げる。毎朝の洗車、クーラー
は付けない事。香水やローションなどは決して塗らない事。
ボラはドックと共にデパートに行く中、人が多く乗り込むエレ
ベーターの中で突然、何で金を借りたのか?とか、スンリは
運転手を知っているのかとか、聞き始める。ドックは彼女に対
して何を話すのも勝手だが、スンリの事は話すなと語り、
プライベートな話は断るという。自分は単なる運転手だという。
イチイチ気の触る人だというボラはドックをクビだと言い放つ
も、自分を雇っているのは会長だと告げる。するとボラは
勝手に車を運転し始めて、駐車場の壁に強引にぶつけて事故を
起こす。

ドックはオ室長からお叱りを受けるも、なんとか許してもらう。
ボラはそれを見て本番はこれからだと呟く。
ドックはチュンシクと今日起こった出来事を語ると、彼は運転手
など辞めろと告げる。しかし3千万ウォンなんて、高校中退の
男に他に貸してくれる人などいない事を訴えると、せめて高卒
認定試験を受けろと告げられる。しかし親孝行が出来たのだから
良かったのではないか?と言われる。

ドックは母・ヨンオクに金を私に行く。母はこんなに簡単に
都合してくれるのならば一億ウォンくらい頼んでおけば良かった
という。ドックは母に食事をさせて欲しいとし、母の作った
大根キムチが食べたいことを訴える。しかし母はお前に食べさ
せるものは無いとし、彼を追い出そうとする。

ボラはゴヌが自分と良く会っている事をチャン教授に話したこと
を問いつめる。根も葉もない噂を立てるなと忠告すると、ゴヌ
はいっそのこと付き合わないか?と問う。ボラは子供の時から
好きな人がいることを告げ、付き合う事なんて無理だと語る。
貴方なんかよりも数百倍素敵で、現在ハーバード大学に通って
いると嘘をつく。帰国したら会わせてくれというゴヌ。

ドックはジャンスと会う。
ジャンスから娘のボラはガラス細工のように繊細な子である事
を告げ、いつ暴走するのか気がかりだという。運転手として
雇う物の、ただの運転手として雇ったわけではないと告げる。
ジャンスはドックに対して囲碁の指し方を知っているのか?と
尋ねるとそれを否定するドック。ジャンスはわざとオ室長との
対局中の囲碁を盤面から崩してしまう。ドックに困った事を
口にすると、彼はあっさりと元にあった状態に戻してしまう。

ドックは病院にボラを迎えに行く。
平日はデパートやパーティー、バーには行かせず、図書館と
学校以外には行かないと告げる。不満があるならば会長に
直接言えというドック。それを聞いたボラは反発心から突然
走行している車から飛び降りようとする。

ドックの母はボクシング事務所までやってくる。
対応に出た館長のドンスルは、その姿を見てドックの母・ヨン
オクだと分かる。現在は辛い過去を忘れたくてドックと名乗っ
ていること、そして家出していた一年後から、ずっと母親のこと
探している事を語る。自分のせいで友達が死んだと思っている
事を告げ、現在はボクシングをしている事を語ると、ここに
来たのは間違いだったとし、母は来たことは内緒にしてくれと
告げて立ち去る。

ドックは病院に行くとボクサー仲間のドンピルがヘッドギアを
せずにスパーリングをしたことで怪我をしていた。医者の一人
は単純外傷だとするが、ドックは鼻血が止まらないというドン
ピルの訴えを聞いて、医者に掛け合う。血の色が薄いことから
脳脊髄液が漏れているのではないか?とし、頭蓋骨骨折の疑い
が有ることを指摘。医者は激怒するが、それを聞いていたゴヌ
は改めて検査すると語る。

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運転手人生の始まり

あまりのボラの性格の悪さに笑える物があるが、大抵男性に
襲われそうな所を主人公が助けることで信頼を得ていくという
辺りは、ドラマとしての定石という感じ。

エレベーターでのボラの悪態には、早く死んでくれと思った
けど、その後は何とか収まってきたみたい。

ドックの能力

流石に科学高校に通っていただけ有って、未だに数学的知識
は持ち合わせている。過去を忘れたいが為なのか、その辺の
事情を周りに隠そうとしている辺りは、このドラマの中でも
面白さを生んでいる部分。

囲碁だけでなく、数学のレポートに於いてもそんな実力の片鱗
を見せるところは良かったね。

数学の能力が有るというのは、「冬ソナ」の脚本家らしい設定
かな。

ヨンオクは息子に金を要求

基本的に韓国の母は息子の象徴という割に、金に滅茶苦茶
がめつい所があるけど、ヨンオクに関しては金を請求しても
憎めない一面があるな。ドックはせいぜい親の要求を全て叶え
てあげて、母の失望した心を取り戻して欲しい所だ。

しかし母は何でボクシングジムから失望して帰ったのだろうか?
もっと学歴の有る金持ちとして成長していたのではないか
と期待していた物があるのだろうか?

ゴヌとボラとドック

まぁ典型的な三角関係。韓国のドラマの一貫した設定には驚か
されるものが有るけど、ゴヌとドックのどちらも魅力的な性格
を引き出して行く辺りは、韓国ドラマの上手い点の一つだ。

ボラをナンパする金持ちのボンボン

毎回主人公を引き立たせる役で登場する彼。
役とはいえ悲しい役割だね。役名はなんて言うのかな。

ボラの父・ジャンス

もっと金持ち・父親という事を鼻に掛ける嫌みな人かと思った
けど、意外と娘のことを思ういい人なのね。ドックの才能を
引き延ばしてくれたりするのかな。

ドックとボラ、8年目の再会。

サブタイトルに有るとおり。しかしこの段階で早くもドック
が過去に因縁のある人であることが示されるとは思わなかった。
元々ドック自身自分事を語りたがる人ではないし、どういう場面
で二人が過去に知り合っていた事が分かるのかと思っていた
けど、韓国ドラマには珍しくスピーディーな展開。


ハン・テウン …… ヒョンビン (韓国科学高校に通う学生)
ハン・ドック …… ヒョンビン (ボクシングジムに居候)

キム・ボラ …… ソン・ユリ (会長令嬢。重症筋無力症)
ソ・ゴヌ …… イム・ジュファン (病院の医師。)
イ・スンリ …… ユ・イニョン (ボクシングジムの館長の娘。)

キム・ジャンス …… チョン・ホジン (テウォングループの会長)
ハム・ジョンギュ …… イ・ソンホ (テウンの同級生)
イ・ドンスル …… キム・ウンス (ボクシングジムの館長。)
チェ・チュンシク …… キム・テヒョン (デパート勤務。)
パク・ヨンオク …… コ・ドゥシム (テウンの母)
ホン・ジヘ …… イ・ソユン (テウンの同級生)
パク・ドンピル …… イ・チョルミン (ジムの先輩)
チョン・ウンボク …… リュ・ジェスン (ジムのボクサー)
イ・クムス …… キム・ジョングン (ジムのボクサー)

ボラの母 …… オ・ミヒ
コ・スンジャ …… チャン・ジョンヒ (家政婦)
パク・ドンナム …… チョン・ジアン (家政婦の娘)
オ室長 …… チェ・ドクムン (ジャンスの秘書)
チャン医師 …… パク・チニョン (ボラの主治医)


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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