ALWAYS 三丁目の夕日 脚本/山崎貴、古沢良太 監督/山崎貴 出演/吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和 もたいまさこ、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一輝 マギー、温水洋一、小日向文世、木村祐一、ピエール瀧 神戸浩、飯田基祐、麻木久仁子、奥貫薫、石丸謙二郎、松尾貴史 小木茂光、益岡徹 |
昭和33年、東京下町の夕日町三丁目が舞台。
自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職で斡旋されてきた
田舎娘・星野六子がやってくる。初めは思い描いていたギャップ
に戸惑うモノの、少しずつ家族や街の住民達に溶け込んでいく。
当時の国民の生活をよく再現したなという感じ。
勿論まだ自分が生まれる前の出来事であり、このような風情を
知らないわけで共感できるのか疑問に思っていたけど、
俗によく言われる古き良き時代の生活がここにはあり、賑やかで
希望に満ちている市民達の生活感がよく表れていて面白かった。
やはりテーマは時代は変わっても普遍的なものの存在で、自分の
ような世代でも十分に共感できるものを描いたことが、面白さを
感じる要因だろうか。
細かいディテールを語っていけばそれこそレポート用紙30枚
といった感じに当時の印象的な事象を事細かに再現している。
見どころも実に多くて抜粋するのも難しいほどだ。
どの人間も本音で生きている感じがして、喧嘩している中でも
何処か微笑ましく、愛情に包まれている感じがする。
目まぐるしく動いている当時の時代性は、東京タワーが完成
されていく形で上手く表現し集約されていると思う。
三種の神器なんて教科書で見たような言葉がそのまま再現されて
いたりするんだから面白いよね。
ストーリー終盤に行くに従い物語が引き締まり、それぞれの家族
の落としどころを上手く演出する。
鈴木家は、星野六子と田舎の両親との関係性を描き、
芥川家は、クリスマスの心温まるイベントから急転直下し別れ
のイベントへ。
涙するとは言わないけれどなかなか良くできた作品だと思う。
意外とハマっていたのは、田舎娘の堀北真希。
腐ったケーキを思わず食べてしまうところとか、津軽弁丸出し
のキャラクターはなんか凄く可愛かった。
評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)