ボーン・アイデンティティー (2002年)
THE BOURNE IDENTITY

監督/ダグ・リーマン
脚本/トニー・ギルロイ

記憶を無くした暗殺者・ジェイソン・ボーンを主人公とした
三部作の一作目。因みに二作目は「ボーン・スプレマシー」、
三作目は「ボーン・アルティメイタム」で、現在三作目が
劇場公開されている。

この映画、全く事情を語られぬままに進行するので、一体
主人公に何が起こっているのか分からない。
CIAの特殊任務で要人の暗殺未遂に関わった主人公だという
ことだが、何故同じくCIAの人間から命が狙われているのかも
よく分からなかった。ミッションに失敗したからなのか?
もの凄い多額の金で開発した人間兵器を簡単に抹殺しても
良いのか?など、あまり説得の有る説明がなされていない。

主人公が記憶喪失であるという設定ゆえ、自分がどれ程の
人間なのか分からず、旅をしていく中で自分の中に秘めている
可能性を発掘していくところは、この映画の面白さの一つ。
それと同時に視聴者も一つ一つ手探りで物語を完成させていく
必要がある。

何故暗殺は未遂に終わったのか。
最後にそれが分かる作りなのだが、人間兵器として教育された
人間にも感情が有るという設定には微妙なものが存在していると
思う。結局ボーンは失敗作ゆえに抹殺しようとしているのだろう
か。


マット・デイモン (ジェイソン・ボーン)
フランカ・ポテンテ (マリー・クルーツ)
クリス・クーパー (テッド・コンクリン)
クライヴ・オーウェン () 教授
ブライアン・コックス (ウォード・アボット)
アドウェール・アキノエ=アグバエ (ニクワナ・ウォンボシ)
ガブリエル・マン
ウォルト・ゴギンズ
ジョシュ・ハミルトン
ジュリア・スタイルズ
オルソ・マリア・グエリーニ
ティム・ダットン

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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