クローズZERO (2007)

監督/三池崇史
脚本/武藤将吾
プロデューサー/山本又一朗

http://www.crows-zero.jp/


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不良学生ばかりの男子高校鈴蘭男子高等学校。
力有るモノ誰もがその高校の頂点に立ちたいと思い、日々争い
が繰り返される。最大派閥の“芹沢軍団”が頂点へと最も近い
所にいるが、転入生として滝谷源治がやってくる。
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この手のドラマは定期的に作られるな。
ビーバップハイスクールを近代化させたようなドラマ。

正直この手の喧嘩・乱闘ものにあんまり食指が動かされるモノ
がなく、喧嘩で頂点に立とうが所詮は自己満足の世界でしょっ
て事で、喧嘩しながらも髪型を気にしていたり、身なりに気を
使うシーンを見ると不良や強い男性に憧れる女性向けの内容
かなと思うところもあるが、そんな臭いを如何に払拭し、
きちんとしたドラマに仕上げるかが手腕の見せ所だと思う。

意外とつまらなくはなかったというのが正直な印象。
少なくとも韓国の超××映画の「火山高」よりは100倍は面白か
ったのではなかろうか。

乱闘シーンも迫力が有ったし、退屈に見せないような映像の
仕掛けが施されている。

力が遵守される世界だが、仲間として一緒に戦う仲間達について
はそれを行使して支配下に置くという段取りばかりでなく、
暴力が支配する中でも人望やら人間関係に重きを置いている所
など臭いながらも意外と引きつけられる内容。

ただ必要以上にキャラクターを掘り下げていない事や、背景を
描いていないこともあって、ヤクザを足蹴にする高校生の姿や
彼らを正すべき筈の大人や警察の存在が全く存在しないことも
違和感を感じる演出ではある。

男臭いドラマの中になんとかしようとして紅一点の黒木メイサ
を登場させたりする訳だが、ややからぶっていたかな。

やべきょうすけ演じた片桐拳と源治の出会いなど不思議な縁が
面白い絆へと発展していく所などはこのドラマでも面白い部分。
とても弱いヤクザだけどみんなから愛されているところが
憎めないところだ。

それにしてもこの映画オリジナルは130分だが、TVで見たときは
正味90分くらいしかなかった。余程オリジナルは冗長だったのか
それとも派手な暴力シーンはTVの関係上大幅にカットしたの
だろうか?

小栗旬 …… 滝谷源治 (3年E組、実家は劉生会)
やべきょうすけ …… 片桐拳 (矢崎組組員)
黒木メイサ …… 逢沢ルカ (ライブハウスの女性ヴォーカリスト)
桐谷健太 …… 辰川時生(3年A組/解離性脳動脈瘤)
高橋努 …… 牧瀬隆史 (3年C組)
鈴之助 …… 田村忠太 (3年E組)
遠藤要 …… 戸梶勇次 (3年A組。ちょっと卑怯)
上地雄輔 …… 筒本将治 (2年E組)
伊崎右典 …… 三上学 (3年B組)
伊崎央登 …… 三上豪 (3年B組)
大東俊介 …… 桐島ヒロミ (1年F組)
小柳友 …… 杉原誠 (1年F組)
本城俊明 …… 橋爪遼 (1年F組)
渡辺大 …… 阪東秀人 (バイクチーム「武装戦線」)
鷲尾郷太 …… 波岡一喜 (鷲尾組)
深水元基 …… 林田恵 (鈴蘭2年。通称・リンダマン)
松重豊 …… 牛山 (ライブハウス職員)
塩見三省 …… 黒岩義信 (警察官)
遠藤憲一 …… 矢崎丈治 (早秋一家矢崎組の組長)
岸谷五朗 …… 滝谷英雄 (劉生会滝谷組の組長)
高岡蒼甫 …… 伊崎瞬 (3年D組、通称・「金狼」)
山田孝之 …… 芹沢多摩雄 (3年A組、通称・「百獣の王」)

沖原一生、武田航平、鈴木信二、橋爪遼、増本庄一郎
渋川清彦、山口仁、辻岡正人、岡あゆみ、佐田正樹、斎藤歩

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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