ダメジン 監督・脚本/三木聡 出演/佐藤隆太、緋田康人、温水洋一、市川実日子、篠井英介 岩松了、ふせえり、山崎一、村松利史、笹野高史、片桐はいり 麿赤兒、謙吾、迫英雄、加藤歩、捩子びじん、奥山裕典 畠山央之、山崎海童、伊佐美樹、シャキール・アハメッド 奈佐健臣、朝倉乃亜、堤冨貴子、三浦崇史、小山瞳、神野美紀 内藤ユージ、山崎虎之助、藤田信宏、白井秀明、岡憲治 白神允、千野瀬将太、岡田眞澄、嶋田久作、伊東美咲、吉岡秀隆 園子温、菅原洋一 |
ある夏の日。
働かずに生きていける方法を模索中の、リョウスケ、ヒラジ、
カホルの三人組。思わず猫じいさんの家から猫を拝借し、
食べようと試みる。
一方彼らとは顔なじみのチエミは寂れた靴屋で客の対応中に
三年も不在にしていた恋人ササキが戻ってくる姿を見つけ、
一緒に食事へと出掛けてしまう。
そんなある日、ダメジン三人組は猫じいさんから、突然インドへ
行けと言われる。インドへ行けば一生働かなくてもなんとかなる
とか世界の窮地を救えと言われ、半信半疑のままインドを意識
し始めるようになっていく。
もの凄いナンセンス・ブラックコメディといった感じの作りだが
何よりナンセンスなのは、この映画には出演するハズもない
伊東美咲や吉岡秀隆が出演していることでは無かろうか。
出演人はどの人も性格俳優と言えば聞こえは良いかもしれないが、
ちょっと癖のある俳優人で固められている。
とにかく映画の世界は独特だし、金はないけど何故か活き活きと
した生活を送っている姿に何処か懐かしいモノを感じてしまう。
大人の夏休みというテーマがピッタリの、子供の頃に思い描いて
いた夢の有る世界なのかもしれない。
ある意味これだけポジティブに生きられれば、自殺なんて無い
んだろうなと思わなくもないのだが、映画の中では意外と
生死に関して隣接したものが存在している。
くだらないと言ったらそこまでの映画だが、インド行きの件は
展開上どう処理していくのか、あのロケットはもしかすると
本当に飛ばすつもりなんじゃないかと、何処かワクワクさせる
内容だ。
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)